今回は勝てるEAは本当に存在するのか?について。
もしかしたらこの記事を読んでいるあなたは
「勝てるEAなんて存在しない!」と思っていたり、「自動売買で資金をすべて溶かした経験がある」のかもしれません。
そこで今回は勝てるEAがあるのかどうかや、なぜ勝てないEAが多いのかや選び方まで詳しく解説しましたので最後までご覧ください。
目次
本物の勝てるFX自動売買(EA)は存在する?
勝てる自動売買ツールは存在するのでしょうか?
勝てる自動売買は存在する!
と言い張りEAの紹介をしている人もいれば、
自動売買はいつか破錠するから勝てない
といい裁量トレードを押す人もいます。
ですが「相場が好きで好きでしょうがない!」
という人以外は、自動で利益が出るなら自動化したいなと思っていることでしょう。
その気持ちはとてもわかります。
しかし、現実から言うと95%以上の自動売買は勝てないと私は思っています。
投資で勝てている人は全体の10%~20%ほどだといわれていますが、それよりも少ないです。
実際勝てているEAは5%にも満たないです。
世の中に出ていなかったり、検証中にボツになったEAも含めたら1%にも満たさないかもしれません。
それだけ勝てる自動売買を作ることは難しいということを知っておいてください。
私自身自動売買の開発などもしておりますが、何十回何百回テストを行ってやっと使えそうなEAが1つできるといった感じなのです。
もしあなたが自動売買を探す場合、「ほとんどのEAは勝てない」という認識を持ったうえで、厳しい目で自動売買を探すようにしてください。
ただ、勝てるEAはもちろん存在し実際に出回っているものもあります。
ですのでEAを見極めるスキルや、運用方法を覚えることで自動売買で利益を出すことはできると思っています。
なぜ勝てるFX自動売買(EA)が少ないのか?
なぜ勝てる自動売買が少ないのか?
3つの視点から解説していきたいと思います。
自動売買によって得意な相場、苦手な相場があるため
まず、ロジックによって得意な相場、苦手な相場というのがどうしても出てきてしまいます。
順張りのロジック、逆張りのロジックなど様々なロジックが存在しますが、
逆張りならトレンド相場に弱く、レンジ相場に強い
順張りならトレンド相場に強く、レンジ相場に弱い
という相性があるのです。
あなたも裁量でトレードをしていればわかると思いますが、得意な相場というものがあり、負けるポイントはいつも同じようなパターンだったりしますよね。
ただ裁量的にエントリーしてはいけない部分が分かっていると思います。
その避けるべきエントリーポイントをプログラミングに落とし込むのが非常に難しく、得意不得意が出てしまう。
これが1つ目の理由になります。
ですので得意ではない相場では早めに損切するようなロジックにして、損小利大のロジックを見つけられるかどうかがカギとなります。
急な値動き、ファンダメンタルズ的動きに対応できない
自動売買の場合急激な値動きだったり、ファンダメンタルズ的な動きが起こった場合、本当はエントリーしてほしくない場面でもエントリーをしてしまうことがあります。
自動売買はあくまでテクニカル分析を元に淡々とエントリー、決済をしていくものです。
そのため急激な値動きが合った場合、大きな損失が起こってしまったなんてこともあります。
勝率がものすごく高いEAでも予想を超える値動きが起こってしまった時にEAは対応できません。
数年間負けなしだった自動売買が一撃で破錠してしまった・・
なんてことも見られるからです。
これが自動売買否定派の人が一番思っていることだと思います。
優位性のあるロジックを見つけるのが大変なため
勝てる自動売買を開発することは非常に大変です。
よく自動売買ツールが有料で販売されていたり、無料配布されていたりしますが、その裏ではとても検証を重ねに重ねています。
何百回も修正、変更をし最も結果がいいものを配布しているからです。
どうしても上がるか下がるかは50%の結果に収束しやすい傾向にあります。
それだとスプレッドやスリッページの関係でマイナスになってしまうというものがほとんどなのです。
後は相場によって波があったり、設定値を変える必要があったりと自動売買を開発するのはとても大変です。
これが勝てる自動売買が少ない理由の理由の1つでもあります。
本物の勝てるFX自動売買(EA)の見分け方
さて勝てる自動売買の見分け方も紹介していきましょう。
あなたも自動売買について調べている理由は、勝てるEAを探しているためですよね?
選び方のポイントを解説していきますので頭に入れておくといいでしょう。
フォワードテストの結果を紹介しているかどうか
まずEAを見極めるための最大のポイント、それはフォワードテストの結果を載せているかどうかという点です。
フォワードテストとは、実際の運用結果のことで、バックテストとは少し違います。
バックテストは過去のチャートデータを元にシュミレーションしたものに対して、フォワードテストは過去に実際に動かした結果のことを言います。
シュミレーションよりも、実際に動かしてみて結果が出ているものの方が信頼できますよね?
逆にバックテストの結果しか載せていない、またフォワードテストの期間が短いEAの場合、まだ検証段階にあると考えていいでしょう。
そのため長い期間でのフォワードテストの結果を出しているかどうかは確認した方がいいですね。
損切りはしっかり行うかどうか
また損切りをしっかりと行うかどうかはしっかり確認しましょう。
勝率95%以上をうたうEAなどは無限にマーチン・ナンピンをして追っていくものも多いです。
もちろん過去のデータをもとにロジックを作成しているため、基本的には大丈夫なようにできているのですが、過去に前例がない動きが起こった場合に対応できません。
その時損切を行わないEAだと資金をすべて溶かしてしまうことだってあるのです。
ですので過去の実績を見るのも大事ですが、損切をきちんと行うEAかどうか?
もきちんと確認しておくとよいですね。
本物の勝てるFX自動売買(EA)の運用方法について
勝てる自動売買の運用方法についても解説していきましょう。
いくらいいEAを使っていても間違った運用方法をしていたら負けてしまいます。
適正ロットを守る
まずは無理なロット選定はしないようにしましょう。
基本的にlot選定を大きくすればするほど、リターンは大きくなりますが、反面リスクは大きくなります。
確かにlotを大きくして一気に増やすという考え方もアリですが、投資というものは資金がゼロになったらゲームオーバーです。
そのため大きなリスクはなるべくとらない方が賢明でしょう。
「ではLot選定はどのくらいが妥当なの?」
という質問も来るかと思いますが、これはスキャルピングかスイングかなどトレードスタイルによりますが、基本的には
「最大損失時で5%~10%」
くらいになるようなlot選定がいいかなと思います。
このくらい余裕を持ったlot選定なら資金をすべて溶かすということはほぼないと思いますし安全でしょう。
しかし、目標利益もあると思いますのでそこらへんはしっかり考えたうえで選定するといいですね。
停止すべき時は止める
自動売買だからといって完全放置にはせずに、危険な時は止めるのも大切です。
例えば、世界的大恐慌が起こったときやその他事件によりテクニカル分析が通用しなくなった時などは、停止させたほうが利口です。
さらにスキャルピング型EAなどでは週末にポジションを持ち越さないようにや、米国雇用統計、FOMCなどのイベントがあるときは停止するなどの対応をした方がベターですね。
上記のような場面では大きな利益を生む可能性がある反面、大きく損失を生みやすい場面でもあります。
もし細かく損切をしていくタイプのEAならばいいのですが、どんどんナンピンしてしまうタイプのEAは危険ですので、リスク回避のためにも停止させるといいでしょう。
分散投資をする
リスク分散のためにも1つのEAにすべての資金を預けるのではなくて、分散していくつかのEAに投資をするのがおすすめです。
この考え方は投資の世界ではポピュラーで、「ポートフォリオ運用」とも呼ばれています。
数種類の銘柄に分散投資をすることで資金を全損するリスクを減らして、トータルの利益を狙っていく考え方です。
この考え方は非常に重要なため、分散をして投資を行うのを心がけましょう。
まとめ
- 勝てるEAは非常に少ないため、理解したうえで厳しくEAを選ぶことが大事
- 勝てるEAを探すためにはフォワードテストの結果と損切りをきちんとするかなどを参考にするとよい
- 勝てるEAが少ない理由はロジックによって得意不得意がある点と、急な値動きに弱い点
- 勝てる自動売買の運用方法はlot選定、きちんと停止すべき場面は手動で停止させる、分散投資をすること
勝てる自動売買は数が少ないですが、存在することは確かです。
しかし相場というものは日々変わっていくものですので、常にアンテナを張っていいEAを探し続けることが大事だと思います。
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