今回はFX自動売買のポートフォリオ運用について記事を書きました。
「ポートフォリオ」という言葉は聞いたことがあるが、意味は分からない・・
そんな方は多いのではないでしょうか?
しかしFXの自動売買を運用する際、ポートフォリオ運用という考え方は非常に大切です。
ポートフォリオ運用の意味やメリットでメリットなどを詳しく解説していきますので、現在自動売買を運用している方、検討中の方は最後までご覧ください。
目次
FX自動売買におけるポートフォリオ運用とは?
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことを言います。
投資の世界では一般的な投資方法で、1つのところにすべて投資するのではなくて、いくつかのところに投資をしてリスクを分散させることを言います。
1つのところに資金をすべて投資してしまうと、もしもその投資先の調子が悪くなってきたら一気に資金を溶かしてしまいます。
しかし、いくつかのところに分散して投資しておけば、資金をすべて溶かすということは回避できます。
自動売買におけるポートフォリオ運用とは、いくつかの自動売買を同時に運用することを言います。
運用しているすべての自動売買の成績が良ければ大きく資金を増やすことができますし、もしも1つの自動売買の調子が悪くても他の自動売買が1つの自動売買の損失を補ってくれれば損失は最低限で済みます。
投資において一番避けたい事態は
「資金をすべて溶かしてしまう、またはマイナスにしてしまう」
ことですので、それを避けるためにポートフォリオ運用はおすすめです。
もし今現在あなたが1つの自動売買に依存をしているのならば、リスク分散のためにポートフォリオ運用をしていくのをおすすめいたします。
ポートフォリオが具体的な商品の詳細な組み合わせを意味するのに対し、大まかな資産配分のことをアセットアロケーションといいます。
アセットアロケーションはFXにいくら、投資信託にいくら、株にいくらといった感じの大まかな資産配分のことですので少し意味合いが違いますね。
FX自動売買のポートフォリオ運用のメリットデメリット
FX自動売買のポートフォリオ運用のメリットデメリットも解説していきましょう。
メリットデメリットも知ったうえで運用をするのがおすすめですので詳しく解説していきますね。
メリット①リスク分散になる
1つの自動売買ツールに資金をすべて預けるのではなくて、複数のツールに資金を分散させるポートフォリオ運用はリスク分散になります。
自動売買にもいろんな種類があり、損切りをすぐする自動売買や損切りをせずにナンピンしていく自動売買、スキャルピングスタイルのEAもあれば、スイングトレードのEAもあります。
このように自動売買ツールにもたくさんの種類がありますし、得意不得意があります。
調子のいい悪いはあっても、期待値的にプラスになるEAを複数運用することで、長期的に見たら資金は増えて行くという考えがポートフォリオ運用です。
特に損切をしないタイプのEAは勝率こそ高いかもしれませんが、いつかショートしてしまう可能性もあります。
そのような自動売買に資金をすべて預けておくのはあまり得策ではありませんね。
資金が少しでも残っていればまた資産構築が可能です。
リスク分散のためにもポートフォリオ運用を組むのが安全かと私は思います。
メリット②すぐに乗り換えも可能
調子が悪いEAがあれば、すぐに乗り換えを検討できるのもポートフォリオ運用のメリットですね。
複数の自動売買を運用していれば、1つの自動売買が損失を出してしまっても、1つに依存して投資をしている人よりは気持ちに余裕があります。
1つの自動売買に資金をすべて投資していると、
「今までこんなに利益を出していたからまだ大丈夫・・・!」
などといった根拠もないのに、継続してしまうことが多いです。
しかし複数の自動売買に資金を預けておけば、
「1つの自動売買の調子が悪くなってきたみたいだから、資金の配分を見直そうかな」
などといった冷静な判断ができるようになります。
1つに依存するのではなくて、複数の投資先を持っていた方が精神的にも安全だと私は思います。
デメリット①管理が少し大変
複数の自動売買を運用することは、管理が少し大変になってしまうという部分がデメリットですね。
こちらはどうしても仕方がないことなのかな?と思います。
投資で大切なことは資金を守ることですので、多少面倒でも管理をするようにしましょう。
ただ対策はあって管理が簡単にできるEAだったり、完全に放置できる「MAM」サービスなどを活用することで管理を楽にすることはできるでしょう。
スキャルピング系のEAを複数運用するなどだと、メンテナンスや管理が大変になってしまうため、なるべく管理をしないでも資金を増やせる自動売買を選ぶことが大切ですね。
デメリット②リスクが完全になくなるわけではない
複数の自動売買を運用していたからといって、資金がゼロになってしまう可能性はゼロではありません。
すべての投資先の調子が悪くなってしまったら、資金を大幅に減らすことになってしまいます。
1つに依存してしまうよりはリスクは少ないですが、多少のリスクはあることを理解しておいてください。
また1つの自動売買が大きな利益を出したときにリターンも分散されてしまうのもデメリットです。
この辺はリスクリターンを考えて資金配分をする必要がありますね。
使用するFX自動売買の選び方の基準とは?
ポートフォリオ運用をする際の自動売買の選び方も解説していきましょう。
適当に選んでしまうと損をしてしまうため注意をしてください。
国内業者か海外業者か
まずは国内業者の自動売買を使うか、海外業者の自動売買を使うかで迷うと思います。
資金がたくさんあれば国内業者と海外業者両方投資すればいいのですが、初めは大きな資金を用意できないという方も多いですよね。
もし資金があまり用意できないというのでしたら、国内業者の自動売買よりも、海外業者の自動売買を使うのをおすすめいたします。
理由は単純で、海外業者の方がレバレッジの規制が緩いため。
国内業者だとレバレッジ最大25倍なのに対して、海外業者だと500~1000倍くらいまであります。
資金が少ないうちはレバレッジが大きい業者で取引をした方が大きな利益を取れます。
ですので資金が少ないうちはレバレッジが大きな海外業者を使い資金が増えてきたら、国内と海外どちらにも分散投資をしていく形がよいです。
利益率で考える
自動売買のポートフォリオ運用をする際は、利益率も考えておいた方がいいですね。
例えば、年利100%を目指したい場合複利運用で月利6%が必要です。
そのため月利6%が期待できるようなポートフォリオを組む必要があります。
平均月利10%と5%の自動売買の二つを運用した場合、7.5%の月利になります。
このようにどのくらいの月利、年利を希望するのかによってポートフォリオを考えるとよいです。
最大ドローダウンのリスク
最大ドローダウンのリスクも考慮した方がよいです。
大きなドローダウンが起こりえる自動売買同士でポートフォリオを組んでしまうと一気に資金を溶かしてしまう可能性があります。
- 低リスク低リターン
- ミドルリスクミドルリターン
- ハイリスクハイリターン
の3つなどでリスク分散をするのがよいでしょう。
フォローする自動売買は何個くらいがベスト?
自動売買のポートフォリオを組むときに、フォローする自動売買は何個くらいがいいのでしょうか?
個人的には、多すぎても管理が大変ですので3~5個くらいがいいと思います。
ポートフォリオ運用をする最大の理由がリスク分散の意味が一番大きいため、そこまで多くなくていいかな?
という理由です。
もちろん資金がたくさんある方はもっと多くに分散してもよいと思いますし、資金が少ない方は2つとかでもいいと思います。
あくまでリスク分散と、管理の大変さを考慮したうえで、3~5くらいがベストだと思います。
まとめ
- FX自動売買におけるポートフォリオ運用とは複数の自動売買に分散をして投資をすること
- ポートフォリオ運用のメリットはリスク分散になる点、1つの自動売買の調子が悪くなってきたらすぐに乗り換えも可能な点
- ポートフォリオ運用のデメリットは管理が少し大変な点、リスクがゼロになるわけではない点
- ポートフォリオ運用の自動売買の選び方は、国内・海外どちらの業者にするか、利益率、最大ドローダウンを考慮して選ぶとよい
FX自動売買のポートフォリオは、リスク分散のために行った方が必ずいいと思います。
投資においてリスク管理はとても重要です。
もしも現在1つの投資先に依存しているのであれば、分散していくように動いていくのがおすすめです。
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