今回はFX自動売買のバックテスト結果は意味がない?というテーマで記事を書きました。
自動売買の詳細部分には「バックテストでこれだけの結果が出せました!」
なんてことが良く書かれておりますが、本当に信用してもいいものなのでしょうか?
バックテストの結果を見て気になっているEAがあるという方や、いい自動売買を探す方法が知りたい方はこの記事を最後までご覧ください。
目次
FX自動売買のバックテスト結果とは?
MT4上で動作をする自動売買は、すべてバックテストをとることができます。
自動売買のバックテストとは過去の価格データを元に、
「もしも過去のチャートで自動売買の運用をしていたらどのような結果になっていたのか?」
がわかるものになります。
バックテストや過去検証は裁量トレードをするときもとることができますが、自動売買システムのバックテストも「ストラテジーテスター」というツールを使いとることができます。
過去の相場でツールがどのくらいの結果だったのかがわかります。
例えば過去1年間のバックテスト結果が
A 100万→70万
B 100→150万
だったとして、ABどちらのツールを使いたいと思いますか?
99%の方がBの方を使いたいと思うと思います。
過去のデータで負けている自動売買を使いたいとは思いませんよね??
これからの未来の相場がどうなるかは誰にもわかりませんが、過去の相場で負けているツールが、いきなり勝ちだすとはあまり考えられませんよね・・
そのため、過去のデータを参考にバックテストをとることが大切なのです。
EAのバックテストをしたことがない方は
「バックテストって難しそう・・・」
と思っている方も多いかもしれませんが、簡単にできます。
MT4には「ストラテジーテスター」というインジケータやEAのバックテストをとる機能があるためです。
1年分のバックテストでしたら1~2分で終わりますし、いろんなパターンで検証し、有用性の高いロジックでの自動売買運用をした方がいいです。
ただバックテストの結果が良かったから未来も必ず資金がプラスになる!ということではないため注意が必要ですね。
FX自動売買のバックテスト結果は意味がない?
FX自動売買のバックテスト結果は意味がない!
バックテストなんて信じるな!
なんていう意見がネット上ではありますが、本当に意味がないのでしょうか?
確かにバックテストでは
スプレッドは常に一定ですし、価格が滑ることもないため、実際の運用結果とは確かに違います。
しかし・・・
意味がないわけではないと私は思います。
バックテストはいくらプラスになっているのか?を見るのではなく、
どんな相場で勝っていて、どんな相場で損失を出しているのか?
EAの傾向を知ることが大事だからです。
例えば、移動平均線のゴールデンクロス、デットクロスのEAのバックテストをとるとしましょう。
ゴールデンクロスとデットクロスは転換のサインになりやすいですが、レンジ相場ではダマしも多いですよね・・
そのためダマしが少ない期間の組みあわせを探します。
売買するタイミングが早すぎるなら移動平均の期間を大きくしたり、逆に遅すぎるなら期間を短くしたり、利確損切のpipsを変更したりといろいろなパターンでテストをしてみて、傾向を見ることができる。
これがバックテストのメリットなのです。
ですのでなるべくサイトなどにバックテストの結果を載せてあったとしても、自分でバックテストをとれるのならば必ず自分の手でバックテストをとってみた方がいいです。
結果はおそらく同じ結果になると思いますが、取引履歴をすべて見ることができるので、自動売買の傾向が見れると思います。
一番よくないのは自動売買の調子が悪くなってきた時に
「なぜ調子が良くないのか?」
がわからないまま回し続けてしまうためです。
このようにストラテジーテスターでバックテストをとれば、履歴をすべて確認することができます。
相場は常に変化するものですので、いくら今まで有効だった手法だとしても未来の相場で有効的かはわかりません。
しかし、バックテストをきちんととって自動売買の傾向を知っておけば、相場に合わなくなってきたときに対応もできますし、コツコツ資産を増やしていけるでしょう。
確かにバックテストの結果を鵜呑みにして、自動売買の運用をしてしまうのはよくないと思います。
ただ、過去の相場で有効的な手法なら未来の相場でも有効的なものが多いですし、傾向が分かれば調整などもご自身でできます。
そのためバックテストは必要ないと考えるのではなくて、傾向を知るために行っていると考えるようにしてください。
バックテストとフォワードテストの違い
よくバックテストとフォワードテストという言葉が出てきますがいったい何が違うのでしょうか?
バックテストは、過去の価格データを使い検証をしてみた結果なのに対して、フォワードテストは「実際に運用してみた結果」のことを言います。
例えば、あなたが1年前から実際に運用してきた自動売買があったとします。
その1年前から今までの結果がフォワードテストなのです。
これは過去1年分のバックテストをとった結果とは違います。
価格がずれて約定されていることもあるし、スプレッドも変動しているかもしれませんし、役定拒否されている場合もあります。
実際にリアルの口座で運用した結果がフォワードテストなのです。
そのため、過去の結果として信用できるのはバックテスト結果ではなくてフォワードテストといえるでしょう。
バックテストの結果だけを売りにしている自動売買は、実際に開発者が運用していない可能性がありますが、フォワードテストを公開している自動売買は実際に運用していて結果が出ているということになります。
ですので
バックテストの結果よりもフォワードテストの結果をよく見ておいた方がよいです。
本当にいいFX自動売買の見つけ方とは?
本当にいい自動売買の見つけ方は、2つのポイントがあります。
この2つのポイントを守れば、期待値の高い自動売買を見つけることができるため頭に入れておくとよいでしょう。
長い期間のフォワードテストの結果があるかどうか
まず一番いいのが長い期間のフォワードテストの結果があるかどうかという点です。
過去数年間実際に運用していて利益が出ている自動売買を使うのが一番安心だといえるでしょう。
フォワードテストの結果は、できれば1年以上見れた方が信頼度は高いですね。
2・3ヶ月のフォワードテストですとたまたまフォワードテストの結果が良かっただけの可能性もありますし、信用性に欠けてしまいます。
そのためできるだけ長い期間の運用実績がある自動売買ツールを選ぶのが大切ですね。
自分でバックテストをとって検証したものであるかどうか
もしもフォワードテストの結果がない自動売買だったとしたら、自分自身でバックテストをとって検証したものだけをリアルで使うようにしてください。
必ず少額から始めるのをおすすめします。
またどんな相場が得意で、どんな相場が苦手なのか?
などといったことはある程度把握しておいた方がいいです。
他人がアップしたバックテストデータを鵜呑みにして自動売買の運用をするのはやめましょう。
バックテストを自分でとり、傾向を知り、少額からフォワードテストをしてからまとまった資金を入れるといいですね。
まとめ
- FX自動売買のバックテストとは過去の価格データを元に、もしも過去のチャートで運用をしていたらどのような結果になっていたのかがわかるもの
- バックテストは過去の価格データを使い検証をした結果なのに対して、フォワードテストは実際に運用してみた結果のことをいう
- バックテストの結果を鵜呑みにするのはよくないが、バックテストをし自動売買の傾向を知ることは大切
- 本当にいい自動売買を使いたいならば、長い期間のフォワードテスト結果が出ているものか、自分でバックテストをとり傾向を知り少額からフォワードテストをとることが大事
自動売買のバックテスト結果は意味ない!信じるな!
という意見もありますが、バックテストをとる必要がないわけではないということがお分かりいただけましたか?
バックテストは自動売買の得意不得意の傾向を知るのに必要なツールになります。
ですのでバックテストの結果を信じて自動売買の運用を行うのではなくて、自分でバックテストを行ったうえで自動売買の運用を行ってください。
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