今回はFXの自動売買を停止すべきタイミングや止め方について解説していきます。
自動売買は完全放置で稼げるイメージがありますが、実はそんなことはありません。
相場状況によって停止べき時もあるのです。
そこで今回はFX自動売買の停止すべきタイミングや止め方も解説しましたので、自動売買を運用している方は最後までご覧ください。
目次
FXの自動売買は停止する必要がある?
FXの自動売買は設定が終わったらあとは、完全に放置しておけば勝手にお金が増えていくんでしょ?
そんなことを思っている方は多いのではないでしょうか?
いえ、それは間違えています。
自動売買は相場状況によって停止したり調節したりする必要があります。
なぜならば、自動売買には得意な相場、苦手な相場があるからです。
裁量トレードでは本当は入りたくない場所でも、自動売買では条件を満たした瞬間にポジションを持つため、あまり入りたくない場所でもエントリーをしてしまう場合があります。
さらにトレンド相場が得意なEAもあれば、レンジ相場が得意なEAもあります。
レンジトレンド、急な値動きなどすべての動きに対応できる万能なEAがあればいいのですが、実際問題実現はかなり難しいです。
そのため相場に合わせて自動売買を停止させたり、調整をする必要があります。
もしも自動売買を停止せずに、放置し続けたとすると最初のうちはコツコツ稼いでくれたけど、大きな経済指標や世界的に影響を与える出来事が起きたりすると、その相場に自動売買が対応できずに資金を溶かしてしまった・・
なんてことになりません。
裁量で避けられるのならば、危険な相場の時は自動売買を停止することも大事なのです。
そのため自動売買だからといって、完全放置でいいとは思わずに相場や経済についての勉強なども必ずしておいた方がいいですね。
またお使いの自動売買の調子が悪くなってきたら乗り換えるのも大切です。
相場というものは日々変わっていくため、自動売買のシステムも本当は調節する必要があります。
そのためずっと同じロジックで取引をしていると、いつか相場に合わなくなるタイミングが来ます。
そのタイミングが来たら、すぐに乗り換えるのも大切です。
「今までこんなに稼いできたEAだから・・・」
という理由で乗り換えずにずっと回し続けたところ資金をすべて溶かしてしまった・・
なんてこともあり得ます。
例を挙げると、2019年12月の米国ブレクジット問題ですね。
この時一気にポンド系の通貨ペアが大きく動きました。
この影響で勝率が高かったEAたちがどんどんロスカットをされてしまい、資金を溶かしてしまったEAも多くあります。
しかし、このような出来事もご自身で止めることができたら損をすることはなかったのです。
EAで勝ち続けるコツは、「システムが得意な相場でのみ戦う」これだけです。
ぜひこのことを意識してみてくださいね。
MT4でのEAの停止方法、再稼働方法をご紹介
EAの停止方法も解説していきましょう。
- MT4上で動作しているすべてのEAを止める方法
- 個別でEAを止める方法
がありますので、解説していきますね。
まずすべてのEAを止める方法から。
上のメニューバーの「自動売買」をクリック
これだけです。
ランプが緑色に点灯で動作中、赤色の時は停止中となっています。
このボタンで停止をした場合、EAが新規ポジションを持ったり、自動でポジションを決済することはありません。
次に個別でEAを停止させる方法についてもお話していきましょう。
個別でEAを停止させたいならば、チャートを右クリック→「エキスパートアドバイザー」→「設定」をクリック
「自動売買を許可する」のチェックを外すことで、指定したEAのみを止めることができます。
またチャートを右クリック→「エキスパートアドバイザー」→「削除」でEAを消すことも可能です。
こちらも停止したからといって、全決済する機能がEAについていなければポジションは持ったままですのでそこは注意して下さい。
もしも大きな経済指標があったり、大きく相場が動きそうで不安という時はすべてポジションを手動決済してしまうのをおすすめします。
多少の損失は仕方ありません。
もし大きく動きすぎた場合何年も戻ってこない塩漬け状態になってしまったり、資金がショートしてしまう可能性だってあります。
そのため危険を感じて停止した時はポジションも手仕舞いしてしまうのがおすすめです。
FXの自動売買を停止するタイミングって?
自動売買を停止するタイミングはどんな時がいいのでしょうか??
これはEAがスキャルピングなのかデイトレードなのかスイングトレードなのかにもよりますが、一般的に止めた方がいいタイミングを紹介しますね。
週の終わり
週の終わりには自動売買のポジションをあまり持ち越さないのをおすすめいたします。
なぜ持ち越さない方がいいかというと、土日に何か経済的に影響を及ぼす事態が起こったときに週明けの月曜日に大きな窓を開けてしまうことがあります。
これによって大きな損失になり、ロスカットがかかってしまった・・・
なんてことがよくあります。
損切りするポイントも窓開けた瞬間となってしまいますし、大きな損失になってしまうことも多々あります。
そのため週の終わりには、なるべくポジションを持ち越さないような運用を心がけましょう。
特にスキャルピング型のEAの場合は、コツコツ積み上げた利益が1発で吹き飛んでしまう恐れがありますので気を付けてくださいね。
重要経済指標があるとき
重要経済指標があるときもなるべくEAを停止させた方がいいでしょう。
なぜ経済指標時に停止させた方がいいかというと、テクニカル分析が通用しない可能性があるためです。
経済指標があるときはテクニカル分析と真逆の動きをしたり、急上昇して急降下したりとめちゃくちゃな動きをすることが多いです。
そのためなるべく重要経済指標があるときは、ポジションを持たないように調節する必要がありますね。
例えば、米国雇用統計やFOMCなどや各国主要人物の発言などは動きが激しくなる可能性が高いため注意が必要です。
戦争や世界的な影響を及ぼす事件が起こったとき
これは予測しようがないことなので仕方がないことですが、戦争や世界的な影響を及ぼす事件が起こったときなどはEAを停止した方がいいですね。
いつ起こるかわからないので対処しようがないですが、イレギュラーな相場の動きをした場合は取りあえずEAは停止して、新規のポジションは持たないようにした方がいいと私は思います。
ポジションを持っていた場合、決済するかどうかはその時の相場と相談する形になりますね。
ただ、相場に大きな影響を与える出来事が起こった場合は自動売買を停止する。これだけは覚えておいた方がよいです。
FX自動売買を乗り換えたり、辞める時のタイミングとは?
自動売買を乗り換えたり、辞める時のタイミングはどうしたらいいのでしょうか?
これは自動売買が現在の相場と合わなくなってきたら辞め時としか言えないのですが、その判断が難しいですよね・・
そのため個人的なおすすめとしては、複数の自動売買を同時に運用するということです。
複数の自動売買を同時運用していれば、リスクも分散することができますし、どれかが調子が悪くなっても乗り換えがすぐにできるようになります。
そのため最初は1つからはじめていいと思いますが、将来的には複数の運用をするようにするとよいですね。
ですので調子が悪くなってきたら、半分の資金を他の自動売買に回してみたりということをするのがおすすめです。
常にアンテナを張って稼げている自動売買の情報はすぐにキャッチできるような環境を整えておくことも大切ですね。
自動で相場に合わせて停止・稼働してくれる自動売買が存在する?
- 自動売買は完全放置ではなく、相場状況によって停止したり調節したりする必要がある
- レンジトレンド、急な値動きなどすべての動きに対応できる万能なEAがあれば完全放置でいいですが、実現はかなり難しい
- MT4上で動作しているすべてのEAを止める方法、個別でEAを止める方法の2種類があるため上手く使い分けましょう
- FXの自動売買を停止するタイミングは、週の終わり、重要経済指標があるとき、戦争や世界的な影響を及ぼす事件が起こったとき
自動売買で勝ち続けるためのコツは、
「自動売買が得意な相場でのみ戦うこと」
これが一番大事だと思います。
自動売買を運用する際も裁量でトレードする際も、ある程度の経済や社会の流れを見て相場に合わせて取引を辞めたりすることは大切です。
もし停止している間、他の人が利益が出ていて
「停止させていたら○○円利益が出ていたのに・・」
などと落ち込むときもあるかもしれませんが、安全第一で運用することが大切です。
コメントを残す