今回はLRL(linear Regression line)というインジケーターの解説をしていきます。
調べてみると統計学や回帰分析など難しい言葉が並んでよくわからない!
という方もいるかもしれません。
そんな方に向けて、
- LRL(linear Regression line)って簡単に言うと何??
- LRL(linear Regression line)インジケーターのダウンロード設定方法が知りたい!
- 具体的な手法や利益を出すポイントが知りたい!
などなど詳しく解説していきますので、最後までご覧くださいませ。
目次
LRL(linear Regression line)はどんなインジケーター?
LRL(linear Regression line) とは、回帰分析を元にしたインジケーターになります。
価格というのはランダムな値動きをしますが、そのランダムな動きを統計学的にどちらに動いているか表しているものがLRLになります。
ちょっと難しいですかね・・?
簡単に言うと指定した期間の中でどちらの方向に動く傾向があるかというのを表しているインジケーターになります。
つまりLRLを見れば現在のトレンドがどちら向きかわかるということです。
現在のトレンドを判断するインジケーターは、移動平均線が一番メジャーに使われておりますね。
移動平均線とLRLを比べてみましょう。
黄色が移動平均線で青色がLRLになります。
期間は同じ21なのですが、比べて見てみるとLRLの方が現在の価格に滑らかに動いているのが分かりますか??
これはLRLは統計学上で現在どちらの方向に動いているかを予測しているツールのため、移動平均線より動きが滑らかになる傾向にあります。
そのためトレンドの転換点や動きなどにいち早く対応することがLRLはできるのです。
そんな便利なLRLのダウンロード方法や設定方法をこれから説明していきますね。
LRL(linear Regression line)のダウンロードや設定方法について
LRLのダウンロードはこちらからできます。
ダウンロードしたLinear Regression Line.mq4をMT4の「MQL4」→「Indicators」フォルダに入れます。
MT4を再起動するとナビゲーターにLinear Regression Lineが追加されていると思うので、ダブルクリックしてチャートに入れましょう。
そうするとこんな感じになるかと思います。
これでLRLのダウンロード、設定はOKです。
LRL(linear Regression line)の見方や使い方について
LRLの見方や使い方を説明していきますね。
LRLの設定は期間のみとなります。
期間の設定の目安ですが
15~50→短期目線のトレンド判断に
50~100→中期目線のトレンド判断に
100~300→長期目線のトレンド判断に
使用するのがいいでしょう。
一本だけで見てもよいですが、色と期間を変えて2本ほど表示させるとよいですね。
写真では期間20の短期線と、期間100の長期線を2本表示させております。
見方と使い方はとても簡単です。
短期線と長期線どちらも上向き→上昇トレンド
短期線と長期線どちらも下向き→下降トレンド
長期線がほぼ平行→レンジ
と判断をするのが一般的ですね。
またLRLは回帰分析を元にしたインジケーターのため、線から大きく値が離れた場合はLRLまで戻ってくる性質がある。というのも頭に入れておくといいですね。
LRL(linear Regression line)を利用したFX取引攻略手法とは?
LRLを利用したFX取引手法はいくつかありますが、今回は一番簡単なものを紹介しますね。
それはLRLのゴールデンクロス、デッドクロスを使用したものになります。
- 短期線が長期線を下から上に抜けた時→売りエントリー
- 短期線が長期線を上から下に抜けた時→買いエントリー
という形になります。
写真で見るとこんな感じですね。
なぜこの手法が有効的なのか??
それは短期線と長期線が交わるという時は、トレンドの勢いが弱まってきていることを示唆しており、反転する確率が高いからです。
例えば上の写真の赤枠を見てみてください。
初めは上昇の勢いが強かったですが、徐々に勢いが弱まり、青枠のところで短期線と長期線がクロスして反転しているのがわかりますか?
写真の場合ですと少し下に下がった後再度上昇しておりますが、短期線と長期線のクロスは反発しやすいです。
そのためこのようなタイミングでエントリーをすることで、高い勝率を出すことが可能になります。
LRL(linear Regression line)をFXで利用する際の注意点とは?
LRLを使いFX 取引をする際の注意点を3つ紹介していきます。
LRLのみでなく、FX 取引をする上でとても大事なことになりますので思ったような結果が出ていない方はご覧ください。
上位足(大きな流れ)に沿ってエントリーする
FXなどの投資は勝率が高くなくても、損失が少なくて利益が大きければトータルで見れば資金はプラスになります。
いくら勝率が高くても利益が少なく損失が大きければ、マイナスになってしまうことがあるためです。
そのため取引をする上で損失を抑え、利益を大きく取るというのは、勝率よりも大事なことなのです。
さて、どうしたら損失を抑えて利益を大きく取ることができるのか??
それは大きな流れに乗ることが一番簡単です。
大きな流れとはどのように見るのでしょうか??
それは上位足を見ると良いです。
普段5分足を見ているのでしたら、15分足や1時間足を見ると良いですし、普段1時間足を見ているのでしたら4時間足や日足で大きな流れを見ると良いでしょう。
上位足のトレンドに乗ってエントリーをしていくことで、利益を大きく取ることが可能になります。
上の写真では1時間足で上昇トレンドになってるため、15分足のクロスで取引する場合は買いエントリーメインの方がいいですね。
これはLRLで取引する時はもちろんですが、他のロジックで取引するときも大事な考え方になるので、ぜひ意識してみてください。
ダマしもあるため損切りポイントは決めておきましょう
確かにLRLのクロスは反転するサインですが、100%反転するわけではありませんしダマしもあります。
そのためエントリーする際にどこで利確をして、どこでで損切りをするかもあらかじめ考えておいた方がいいですね。
利確・損切りポイントを決めずにエントリーしてしまうと、すぐに反転しなかったからといって損切りが早すぎたり、もっと利益を伸ばしたいという欲が出てしまって利確が遅くなってしまったりといった現象が起こってしまいます。
基本的にLRLクロスでの反発は一時的なものが多いですし、あまりポジションを長い間持っておくのは得策ではありません。
そのためあらかじめ損切りポイントと利確ポイントを決めておき、条件がきたときにエントリーをするというのを心がけましょう。
これが徹底できれば安定した利益を出すことが可能になりますよ。
レジサポラインを活用しよう。
LRL短期線と長期線クロスでエントリーする手法の勝率を劇的に上げる裏技というのが実は存在します。
それはレジスタンス・サポートラインを使うということです。
まず何度も反発している価格帯にラインを引いておきます。
何度も反発が起こっているということは、その価格帯は多くのトレーダーが意識している価格帯ということになるので、そこにぶつかった時に転換しやすいです。
レジスタンスサポートラインにぶつかったタイミングでLRLのクロスが起これば、それは反発する確率はとても高いです。
FXトレーダーの中にはレジスタンス・サポートラインのみで取引をして利益を出している方も多いです。
しかしそれは難易度が高いため、はじめはレジスタンス・サポートライン+LRLクロスなどを組み合わせてエントリーするのがとても使いやすいと思います。
ですので何度も反発している価格があれば、そこに線を引いておくと勝率を上げることができますので試してみてください。
LRL(linear Regression line)インジケーターに関するまとめ
- LRL(linear Regression line) とは回帰分析を元にしたインジケーター
- 短期線と長期線どちらも上向き→上昇トレンド、短期線と長期線どちらも下向き→下降トレンド、長期線がほぼ平行→レンジと判断できる。
- 短期線が長期線を下から上に抜けた時→売りエントリー、短期線が長期線を上から下に抜けた時→買いエントリーという手法がおすすめ
- 利益をアップさせるには、長期足の流れに乗る、利確損切りラインを決める、レジスタンス・サポートラインを活用するとよい。
いかがでしたでしょうか??
LRLとは日本ではあまりなじみのない分析方法ですが海外ではよくつかわれているようです。
設定も簡単で手法もシンプルですので興味を持った方はぜひダウンロードをして分析してみるとよいです^^
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