今回は「行って来い」という現象について解説していきます。
行って来いとは、トレードをしている方なら聞いたことがあるかもしれませんが、どんな現象かご存知でしょうか?
- 「行って来い」とはどんな意味??
- なぜ「行って来い」は起こるのか?
- 行って来いが起こるのはどんな時期?起こったときの対処法は??
などなど詳しく解説しましたので最後までご覧くださいませ。
目次
「行って来い」とはどんな意味?
行って来いとは、相場が急激に上昇、下降した後、すぐに元の価格まで戻ってきてしまう現象のことを言います。
急激に相場の動きが激しくなってきたからトレンドに乗るだろうと思い、順張りエントリーをしたらすぐに元の価格まで戻ってきてしまった・・・
そんな経験はありませんか??
急激に相場が動くため、天井、底が分かれば大きな利益が取れますが、なかなかむずかしいものです。
値動きが激しいから大きな利益を出すチャンスだ!と思いエントリーをして損をしてしまった・・
というかたも少なくないはずです。
行って来いという現象がなぜ起こるのか?をこれから解説していきますね。
FXで「行って来い」現象が起こる理由とは?
行って来い現象はなぜ起こるのか、あなたはわかりますか?
そのヒントはトレーダー心理にあります。
相場というのは常に人が動かしているものですので、トレーダーの心理を考えればわかるはずです。
・・・考えていただきましたか??
先ほどの写真をもう一度見てみましょう。
こういった急激な値動きは、大抵は経済的に何か要因がありる場合が多いです。
写真はユーロ円ですが、経済的な理由から一気に円買いユーロ売りになりました。
この一気に売りが強くなっている場面で投資家たちはどう思っているのでしょうか??
「あれ・・?売られすぎじゃね・・?」
そう思うはずです。
売られすぎだと判断したトレーダーは、思い買いを入れます。
この時売りの勢いの方が強ければそのまま下降しますが、売られすぎだと判断し買いを入れたトレーダーの方が強ければ上昇します。
ここで下降の勢いが止まり、少し上昇したタイミングでもう一つ起こるのです。
下降が終わりだと思った売り勢のトレーダーが利確を入れるのです。
そうすることで結果的に一時的に下降したものの、すぐに元の価格まで戻ってくるという現象が発生します。
こうやって急激な値動きがあってもトレーダーの心理を考えれば、なぜこの現象が起こったのか予想することができます。
日ごろからこのようにトレーダー心理を予想することは、非常に大事ですのであなたもぜひ実践してしてみてください。
行ってこいという現象がなぜ起こるのかは理解できましたでしょうか?
次に行ってこいが起こりやすい時期について説明していきますね。
FXで「行って来い」が起こりやすい時期とは?
行ってこいが起こりやすい時期というのはあるのでしょうか??
行ってこいが起こりやすい時期=値動きが激しくなりやすい時期
ということになります。
この値動きが激しくなりやすい時期というのはこんな時です。
- 主要国の大きな指標があるとき(失業率・政策金利など)
- 各国の主要人物が発言をしたとき
- 首脳会談など、各国の主要人物同士の会談により何かが決まったとき
- テロや地震など、経済が不安定になる事件が起こったとき
等ですね。
値動きが激しくなるときというのは、こういった社会的な何かが起こった場合に、相場はイレギュラーな動きをすることが多いです。
ですので、経済状況や各国の指標などを日ごろから重要なものがないかチェックするといいです。
FXで「行って来い」相場が発生した際の解決策とは?
行ってこい相場が発生した際の解決際はどうしたらよいのでしょうか??
これはあなたがポジションを持っているか、持っていないかによって対処法が変わってきます。
行ってこい相場は基本的に短期的な上げ下げのことですので、長期トレードをしている方ではなくて、短期トレードをしている方の対処法になります。
- ポジションを持っている場合→利確損切ポイントをしっかり決めておく
- ポジションを持っていない場合→相場が落ち着くまで待つ
上記の2つになります。
詳しく解説していきますね。
ポジションを持っている場合→利確損切ポイントをしっかり決めておく
ポジションを持っている場合、急激な値動きがあった場合は利確損切ポイントをしっかりと決めておいた方がいいでしょう。
大きな値動きがあって、気づいたら大きな損失を抱えてしまっていた・・・
なんてことはできれば避けたいですよね。
トレードの基本的な考え方は負けを最小限に抑えることがとても大事です。
大きな値動きがあり、行ってこいが起こりやすい状態になったら、利確・損切ポイントを決めておくのをおすすめします。
相場が急激に動いている時というのは動きが読みにくいため、無理をせずに早めに利確損切をして変な損失を出さないようにするのをおすすめいたします。
ポジションを持っていない場合→相場が落ち着くまで待つ
もし急激な値動きがあって行って来いが起こったとき、あなたがポジションを持っていない場合は相場が落ち着くまで待つのをおすすめいたします。
相場が急激に動き、行って来いが起こっているときは相場がどちらの方向に動くか迷っているということになります。
そのためどちらに相場が動くのかが予測しづらいです。
ですので行って来いが起こっている時は、おとなしくしているのがおすすめです。
相場が激しく動いている時のトレードは、ギャンブル性が強いためあまりおすすめしません。
もっと確実に利益を出せる場面は必ずあるため、焦らずに待った方がいいですね。
雇用統計の「行って来い」に備える方法とは?
行って来いが起こりやすい指標の1つに米国雇用統計というのがあります。
米国雇用統計とは月に1回アメリカで発表される雇用に関するデーターが発表されるのをいい、アメリカの経済状況を知ることができる大きな指標になります。
アメリカという超大国の経済状況は、相場にも大きな影響を与えるためとても注目されています。
この雇用統計が起こる際の対処法・・それは
『手を出さない』
ということです。
これはスキャルピングやデイトレードをしている方向けのアドバイスであり、長期トレーダーは短期的な動きはあまり気にしない方がいいため気にしないでいいです。
大きな値動きがあり、大きく利益が取れそうだからという理由で雇用統計の前後での取引を狙っているのであればあまりおすすめしません。
なぜなら予測がしづらくギャンブル性が強いため。
投資というのはギャンブルではないため期待値が高いところでのみエントリーしていくのが大事です。
もしあなたが雇用統計のデーターをしっかりとり、どちらに動くか予想出来たり、どの値幅で反発して行って来いが起こるのか予測できているのでしたらエントリーしてもいいと思いますが、そうでない場合は手を出さないのをおすすめいたします。
テクニカル分析をきちんとし、機能しやすい相場でのエントリーを徹底すれば資金は増えていきます。
そのため焦らずにきちんと待てるようになりましょうね。
FXや為替での「行って来い」相場に関するまとめ
- 行ってこいとは、相場が急激に上昇、下降した後、すぐに元の価格まで戻ってきてしまう現象のこと
- 売られすぎ買われずぎと判断したトレーダーが逆張りを入れ、利確が入るため行って来いは起こる
- 行って来いが起こりやすい時期=値動きが激しくなりやすい時期
- 行って来いが発生した場合は、ポジションを持っている場合→利確損切ポイントをしっかり決めておく、ポジションを持っていない場合→相場が落ち着くまで待つのがポイント!
- 雇用統計の行って来いは無理に狙わないのが得策!
いかがでしたでしょうか?
行って来いとは急な値動きが発生した時に起こりやすい現象なため、無理に手を出さないのが得策だと思います。
しかしこのような場合のトレーダー心理などを分析してみると非常に面白いため、ぜひあなたも考える癖を付けてみてください!
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