今回はハーモニックパターンについて説明していきます。
フィボナッチを利用した分析方法なのですが、聞いたことはありますか?
欧米ではかなり有名な分析方法ではありますね。
- そもそもハーモニックパターンって何?
- フィボナッチの数字との関係性は??
- ハーモニックパターンを利用するメリットは?
- 実際の取引手法を知りたい!
- 勝率を上げるためのポイントも知りたい
などなど詳しく解説しておりますので最後までご覧ください。
目次
ハーモニックパターンとは?
ハーモニックパターンとは、フィボナッチ数列を利用した波形のパターンになります。
フィボナッチは高値と安値をつないだところに出す黄金比率のことをいい、反発して押し目戻し目になりやすいと言われております。
フィボナッチを利用してどこで反発するか予測できたらとても便利ですよね?
そこで便利なのがハーモニックパターンなのです。
ハーモニックパターンでは1波目ではなく3波目を狙います。1波目よりも精度が高いからです。
WとMの波動の終わりを狙うイメージですね。
W・Mの波動を形成中の際、どこで反発するのかを予測するためにフィボナッチを引き、押し目戻し目を狙うのに使われます。
ハーモニックパターンとフィボナッチ数値との関係性について
フィボナッチのどこで反発するか?によってパターンがいくつもあるのですが、23.8・38.2・50.0・68.2・78.6・88.2・100.0・127.2・168.2などがよく利用されます。
写真のようにフィボナッチ68.1で一度反発後、78.2・88.6で反発する形をガートレーといい非常によくある形であります。
4波目が127.2だとバットと呼ばれたり、各波動ごとに名前があるのです。
僕的にはすべての波動の名前まで覚える必要はないと思っていますので、フィボナッチの23.8・38.2・50.0・68.2・78.6・88.2・100.0・127.2・168.2の部分が反発ポイントになりやすく、1波目ではなく3波目を狙っていくのを覚えておくとよいです。
逆でみる場合はこんな感じです。
写真では88.2付近で反発せずに均衡して再度下降してしまいましたが、均衡しているということは意識はされているということになります。
フィボナッチは人間が無意識に意識してしまうポイントのためぜひ活用していくとよいでしょう。
ハーモニックパターンの特徴とメリットとは?
ハーモニックパターンのメリットを説明していきましょう。
- 簡単に反発する地点の予測ができる
- 勝率が高い
- 3波目を待つため他の根拠を探す時間もたっぷりとある
簡単に反発する地点の予測ができる
ハーモニックパターンでは、フィボナッチを引くだけで簡単に反発する地点の予測ができるため非常に便利です。
フィボナッチ以外の反発点の予測方法だと、レジスタンスライン、サポートラインを引いたり、値幅を合わせてみたりと大変です。
しかしハーモニックパターンは、フィボナッチを引いておくだけなので非常に簡単です。
例えば、現在オシレーター系のインジケーター(RSI・ストキャスティクスなど)を使い逆張りエントリーをしていた場合、エントリー根拠の1つにプラスすることができますね。
ラインや値幅はハードルが高い!
と思っている方でも簡単に取り入れることができるのが、ハーモニックパターンのメリットでしょう。
勝率が高い
ハーモニックパターンの最大のメリットとして勝率が高いという点があります。
今までフィボナッチを使っていたけれどなかなか勝てなかった・・という方は、1波目を狙っていった方が多いのではないでしょうか?
ハーモニックパターンでは、1波目でフィボナッチの位置で反発が確認できた後の3波目を狙ってく手法のため、エントリー回数こそ1波目狙いよりも少なくなってしまいますが、勝率は高くなります。
なぜなら、1波目でフィボナッチラインで反発されたということはそのラインが意識されていると考えられるからです。
もしフィボナッチを活用してトレードをしているのに思ったような結果が出せていないというのでしたら、ぜひハーモニックパターンを活用してみてください。
3波目を待つため他の根拠を探す時間もたっぷりとある
ハーモニックパターンではフィボナッチを引き、3波目をくるのを待つだけのためとても簡単な手法になります。
そのため他の根拠を探す時間をたっぷりとあるということです。
他の根拠とはRSIやストキャスティクスなどの簡単なものでもいいですし、前の波動の押し目戻し目を探してみたり、直近のローソク足を見てみたりと、他の相場分析に時間をかけることができます。
エントリーポイントは多ければ多いほど機能しやすいため、根拠はいくつも持っていた方がよいです。
ハーモニックパターンでエントリーポイントを待ちながら、直近の動きに注目しエントリー根拠を探すことができるのは大きなメリットですね。
ハーモニックパターン手法の使い方について
ハーモニックパターンを利用したエントリー手法ですが、まずは直近の上昇下降にフィボナッチを引きましょう。
フィボナッチを引き、1波目でフィボナッチ38.6・50.0・68.2付近での反発が確認出来た後に、3波目で68.2・78.6・88.2・100.0・127.2での反発を待ち、反発が確認出来た時にエントリーという流れになります。
この時のポイントは、フィボナッチにタッチした時にエントリーするのではなく、反発が確認出来た時にエントリーするということです。
フィボナッチタッチした瞬間にエントリーだと少し早すぎます。そのままもう一つ上のフィボナッチまで行ってしまう可能性があるためです。
そのため必ず反発が確認出来た時にエントリーするようにしましょう。
写真だと127.2付近で陰線が出て反発していますよね?
タッチした瞬間ではなく、陰線が出て反発した時を狙うのがベストです。
ぜひお試しください。
ハーモニックパターン手法の利確(目標)ラインの設定について
ハーモニックパターンの利確ラインの設定ですが、同じフィボナッチラインで考えた方がいいです。
写真ですと127.2でエントリーしているため、利確ポイントは78.6・61.8・50.0・38.2のいずれかあたりが良いでしょう。
また2回に分けて利確ポイントを61.8・38.2のポジション持っておくのもおすすめですね。
いずれにせよ利確ポイントは、フィボナッチラインを目標にするのがよいです。
逆に損切ポイントはどのように設定すればよいのでしょうか。
ハーモニックパターン通りの波形をしなかった場合は、すぐに損切をしたいため150.0くらいに損切を入れておくことのがいいかと思います。
ハーモニックパターンを使いエントリーし含み損を出してしまってプラテンまでもっていこうと考え、いつまでもポジションを持っているのはおすすめしません。
そんなことをしてしまっていてはいつか破産してしまいます。
シナリオ通りの動きをしなかった場合は、すぐに損切できるようにしておきましょう^^
ハーモニックパターン手法の勝率をアップさせるには?
ハーモニックパターンの勝率をアップさせるにはどのようにすればよいのでしょうか??
小さな波動ではなくて大きな波動のフィボナッチを引こう
ハーモニックパターンを使う際のフィボナッチは小さな波動で引くのではなくて、大きな波動でのエントリーがよいです。
①②どちらもフィボナッチですが、①のフィボナッチラインの方がラインとしては意識されやすいです。
だれが見ても明確な上昇波に対するフィボナッチを引き、それに対してのハーモニックパターンを適応させていくのがおすすめです。
②のように小さすぎる波動だとラインとして意識されにくいため、勝率は下がってしまいます。
そのため①のような大きな波動にフィボナッチを引くようにしましょう。
レジスタンスライン・サポートラインを引くことで勝率アップ!
レジスタンスライン・サポートラインを引くことでさらに意識される場所がわかります。
先ほども意識されやすいと説明したフィボナッチですが、前にさかのぼると61.8ライン付近でサポートラインになっているラインがあります。
フィボナッチ+レジサポラインがある場合は意識されている可能性が非常に高く、反発する可能性が高いです。
このようにフィボナッチだけではなくレジスタンスライン・サポートラインを引いて意識されているポイントを探すのは非常におすすめです。
FXトレードにおけるハーモニックパターン手法に関するまとめ
- ハーモニックパターンとはフィボナッチ数列を利用した波形のパターンのこと
- フィボナッチ23.8・38.2・50.0・68.2・78.6・88.2・100.0・127.2・168.2が反発ポイントになる
- ハーモニックパターンではフィボナッチの3波目の反発を狙うため勝率が高い
- 利確損切ポイントもフィボナッチを目安にするとよい
- 勝率を上げるには大きな波動のフィボナッチを引く、レジサポラインを組み合わせるのがおすすめ
いかがでしたでしょうか?
ハーモニックパターンはパターンさえ覚えてしまえば、フィボナッチを引いておくだけでエントリーポイントまで待てるためおすすめです。
今日からでも取り入れられると思いますのでぜひエントリー根拠の一つにしてみてください。
コメントを残す