どうもバカポンドです。
今回は、「DMIインジケーターの概要や計算式から、FXでの使い方、MT4での設定方法」について解説していきたいと思います。
目次
DMIインジケーターとは何か?
DMI(ディレクショナルムーブメント、Directional Movement Index)は、W・ワイルダーが考案したオシレーター系指標です。
主に、方向性を見るのに最適な指標です。
この指標は、一般的に3つの指数から構成されています。
方向性は、+DI(Plus Directional Indicator)というプラスの方向性指数(上昇の大きさを示します)と、−DI(Minus Directional Indicator)はマイナスの方向性指数(下降力を示します)で示し、トレンドの強さ(その方向へ向かう勢い)はADX(Average Directional Movement Index)が示します。
DMIインジケーターの計算式について
それでは、計算方法を紹介します。
+DI、-DIを算出するためには、「TR((トゥルー・レンジ)の最大値」「PDM」「MDM」をそれぞれ計算する必要があります。
TRの最大値は、「当日の高値−当日の安値」「当日の高値−前日の終値」「前日の終値−当日の安値」で計算される数値の中の最大値です。
PDMは、「当日の高値−当日の高値」で計算します。
MSMは、「前日の安値−当日の安値」で計算します。
つまり、TRは前日からの値動きの最大値を求めますが、PDM、MDMはそれぞれどちらかの方向へ動いたときだけ算出します。
ここから+DIは、(n日間の+PDMの合計)÷(n日間のTRの合計)×100、‐DIは、(n日間のMDMの合計)÷(n日間のTRの合計)×100と計算します。
一般的には、計算期間を14日間とします。
ADXを算出するには、「DX」という指標が必要です。
DXは、(+DI)−(−DI)÷±DIで計算します。
そしてADXは、DXを単純平均化した移動平均線のことです。
こちらも一般的には、計算期間を14日間とします。
FXでのDMIインジケーターの設定方法
FXでDMIを設定するには、FXでのチャート表示画面で「設定」を選択します。
次に、「オシレーター」指標を選択します。
そして、「DMI」を選択し決定します。
数値設定する場合は、「DMI」の設定から数値設定します。
FXでのDMIインジケーターの使い方を解説!
+DI、-DIは、0〜100%の範囲内で動き、「全体の振れ幅に対する方向性を持った動きの割合」を示します。
つまり、+DIが-DIよりも上方に位置しているときは、株価はプラスの方向への動きが大きい(上昇トレンドである)ことを表しています。
逆に-DIが上方に位置しているときは、マイナス方向への動きが大きい(下方トレンドである)ことを表しています。
そして、+DIと-DIのクロス地点が売買ポイントとなります。
直近2019年1月以降のドル円日足チャートでは、年始に大きく下落したもののその後+DI(赤線)が、-DI(黄色線)を上回り、買いトレンドを示しました。
そこから買い始めても、2円ほどの上昇を見せました。
逆に2018年の1月以降のドル円日足チャートでは、-DI(黄色線)が+DI(赤線)を上回ったあと6円ほどの下落をしました。
一方ADXは、冒頭に記述した通りトレンドの強さを示す指標です。
+DI、-DIがクロスして売買ポイントが見つかったら、そのトレンドがどれだけ強いのかをADXで見極めます。
ADXが下向きから上向きに変化した地点は、一定方向への相場の値動きに勢いがついてきたことを示します。
新規でエントリーするときは、上向きに変化した時をそのポイントにしますが、その一方で、手じまいについても見極めることができる指標です。
そのトレンドの勢いがなくなったとき、つまりADXが反転下向きに変わったときは勢いがなくなってきたときなので、手じまいポイントになると考えられます。
ADXだけ見ても、それが「買い」のサインなのか「売り」のサインなのかはわからないため、+DIや-DI、その他の指標と併せてトレンド転換を判断していくのが良いです。
FXとDMIインジケーターに関するまとめ
FX取引では、「順張り」と「逆張り」の考え方があります。
このDMIを使った取引は、「順張り」での取引に向いている指標と言えます。
ADXの反転で勢いがなくなった地点から、今までの逆方向へエントリーするという考え方もありますが、あくまで勢いがなくなっただけで、トレンドが出ていないものにエントリーするのは確率が高いトレードとはなりません。
あくまで上昇、下降のトレンドに乗るトレードが一番効率よく勝てる方法です。
近年は自動売買も増えており、一度ついた勢いが収まらずに一方方向へ動く場合が多いため、勢いに乗るトレードがなおさら大切です。
そのために、DMIインジケーターでのトレンド見極めは重要と言えます。
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