どうもバカポンドです。
インジケーターの中でも、非常にメジャーな部類に入るのが「ボリンジャーバンド」。
ほとんどのFXのプラットフォームにも搭載されているので、見たことがある方も多いでしょう。
見た目のわかりやすさや、チャートに追随して動く面白さが、初心者にも人気のテクニカル手法の一つです。
ところが、ボリンジャーバンドのそれぞれの線がどんな意味で、どういったシグナルとして機能するのか、皆さんは知っているでしょうか。
ただなんとなく中央の線から離れれば、反発しやすいから買い、もしくは売り…という使い方をしているとしたら要注意です!
まったく逆張りが機能しないわけではないのですが、ある条件下でないと信頼性が低く、ダマシに合う確率が多くなってしまいます。
経験則からボリンジャーバンドを使っていたという方は、この記事を読み終わるころには、ボリンジャーバンドの表す線の意味を一通り理解できるようになるでしょう。
場合によっては、自分で期間設定を調整して、うまくボリンジャーバンドを活用できるようになります。
逆張りが使えるときはどんな時かを知り、本来の使い方をマスターして、さらに勝率アップを目指してください!
FXを始めてみたけどで中々勝てない…という方も必見です!
まずは、一つのインジケーターを深く理解して使いこなすことが上達のポイントです!
目次
ボリンジャーバンドとはどんなインジケーター?
1980年頃、米国のテクニカルアナリスト、ジョン・A・ボリンジャー氏が考案したインジケーターで、通常5つの線からなります。
移動平均線を表すミドルバンドと上下に値動きの幅を示す線(偏差)からなり、価格の大半がバンドの中に納まるという統計学を応用したテクニカル指標の一つです。
中央の線を単純移動平均線(SMA)とし、その外側を覆う線を±1σ、さらに外側を覆っているラインを±2σと呼びます。
また、ボリンジャーバンドは、尖度といって端に寄りたがる傾向があり、移動平均線に寄り添うのではなく±1σ〜+2σを行き来することが多いです。
使ったことのある方はよくイメージできるのではないでしょうか?
そのため、見た目のわかりやすさも、逆張り的な手法が広く認知されている理由の一つではないかと思います。
ボリンジャーバンドの設定方法とは?【期間設定について】
デフォルトの状態では、過去20期間の値動きの平均を表したSMAが使われており、それらの終値をもとに標準偏差(±1σ、+2σ)を算出しています。
そのため、期間設定が正しく行われていないと有効なシグナルがでなかったり、間違ったエントリーをしてしまう場合があります。
ここでいう期間とは、「過去の何本のローソク足の終値を平均した値を使いますか?」ということを意味しています。
このとき期間が長ければ長いほど、過去のデータがノイズとして混ざるため、現在の値動きの推移を反映しづらくなります。
逆に期間が短ければ、現在の値動きに対する反応が起こりやすくなりますが、ダマシも多くなります。
スイングトレードや、秒スキャを行う場合は、期間を長くしたり短くしたりすることも有効かもしれませんが、基本的にはデフォルトの20期間が丁度良い範囲と言えるでしょう。
というのも、FXの1週間の営業日は5営業日です。
4週間で1か月と考えると、日足で使うボリンジャーバンドは、月単位のデータを元にしており区切りが良いことがわかります。
長すぎず短すぎない、それが20期間ということなのです。
もし気になるという方は、ご自身で設定を変えながら、自分のトレードスタイルに合った期間を探してみることをオススメします。
FXでのボリンジャーバンドの使い方や見方を解説!
ボリンジャーバンドを考える上で非常に重要なのが標準偏差です。
この標準偏差とSMAというデータから次の2つの情報を分析することができます。
・トレンドの方向・継続(順張り)
・ボラティリティの幅(逆張り)
トレンドの方向性や継続の有無は、主にトレンド系としてボリンジャーバンドを使う順張り手法に役立つ分析方法です。
ボラティリティの幅に着目した分析は、オシレーター系指標として逆張りをするときに用いられることが多いです。
ただ逆張りをする際は、くれぐれもそれだけに依存しないよう上位足などでトレンドの大きな流れを確認することをオススメします。
それぞれ詳しく説明していきますので、しっかり理解していきましょう。
[トレンドの方向]
SMA(20)が上昇しているか、下降しているかという向きで中期トレンドの方向性を示します。
また同時に、トレンドが始まると外側のラインが閉じたり開いたりしますよね。
これらのことを「スクイーズ(縮小)」と「エクスパンション(拡張)」と呼んだりしますが、バンドの広がりが大きければ大きいほど、過去の一定期間と比べて、値動きが大きいということを表すことはわかるでしょうか。
言葉だけではなかなかわかり辛いと思いますので、参考画像を見てみましょう。
トレンドの調整時ではスクイーズし、押し目が終わりトレンドの再開時にエクスパンションが起こっていますね。
トレンド発生時は価格が+1σ〜+2σの間に収まっていることがわかります。
これを「バンドウォーク」と言い、強いトレンドが出ていることを示しています。
つまり、もみ合い相場を抜けたところでトレンドの発生を示したり、トレンドの一端の調整を確認するというのが、本来の使い方といえます。
実際、「ジョン・A・ボリンジャー氏」は、逆張りではなく、トレンド系としての順張りでエントリーや決済のタイミングを捉える方法を薦めています。
また、トレンドの継続を示すサインとして、ローソク足の終値が±1σを超えないことが目安になります。
ローソク足が±1σ〜±2σにタッチしても押しや戻りの動きがなく進めば、それだけ勢いが強いということで、そのままバンドウォークしていく傾向が強いといえるでしょう。
[ボラティリティの幅]
一般的に価格というのは、±1σのときは約68.3%、±2σのときは約95.4%の確率でバンドの中に納まるという性質があります。
したがって、ボリンジャーバンドのバンド幅をボラティリティの大きさと考えることができます。
このことから、ボリンジャーバンドを使った手法として逆張りをするという方が非常に多いです。
ところが、逆張りをメインにしてしまうのはダマシが起きやすいため、あくまでも手法の一つして考えることを推奨します。
といいますのも、バンド内に価格が収まるのは過去20期間のデータが正規分布のときだからです。
移動平均線が水平で、バンドが拡大していない、閉じている状態ほどレンジ性向が強いのですが、このようなスクイーズのときは±1σ内に約68.3%、±2σ内に約95.4%の確率で収まります。
ところが、それらのデータがいつも正規分布しているとは限りません。
とりわけ、スクイーズを抜けたエクスパンション手前で逆張りをしてしまうと、正規分布から外れ、全く反対方向に価格が動いてしまうため大きな損失を抱えてしまいます。
したがって、逆張り用のシグナルだけでトレードするスタイルは避け、順張りを意識しながらのトレードを心がけることが大切だといえるでしょう。
FXでボリンジャーバンドを使うメリットとは?
ボリンジャーバンドのメリットはリアルタイムで抵抗線を教えてくれることです。
トレンドライン、サポートライン、レジスタンスラインは反転して高値安値を付けてから初めてラインが引けます。
ところが、ボリンジャーバンドは随時抵抗線を教えてくれるので、短期トレードではラインを省略できるくらいポイントの捕捉率が高いです。
価格が±2σ、±3σから離れて一回目のタッチで反転することが非常に多いので、スクイーズ時のスキャルピングに使われることもあります。
ただ、スキャルピング自体も難しいことや、素早い判断力や決断力が求められるので、逆張りは熟練者向けの手法と言えるでしょう。
オススメしたいのが、トレンドの継続判断と押し目(戻り目)のサインからのエントリーです。
先ほど、バンドウォークについて説明しましたね。
上昇トレンドのときは、+1σが下値支持線に、下降トレンドのときは‐1σが上値抵抗線になってくれるため、ここを抜けるか否か?がエントリーや決済のタイミングとして判断できるでしょう。
ボリンジャーバンドに関するまとめ
「普段からボリンジャーバンドを使用している」という方も、なぜそういう動きをするのか?と聞かれると、中々答えにくかったのではないかと思います。
ただ、反発したらエントリーするというような逆張り的な手法は、最終的にはコツコツドカンというパターンになりやすく、本来の使い方としては正しくありません。
ですが、ボックスに収まるようなきれいなレンジ相場ではしっかりと反発しやすいので、機能しないというわけではありません。
大切なのは、状況に合わせて臨機応変に手法を変えていくこと。
今回の説明でボリンジャーバンドの意味や使い方が理解できたのなら幸いです。
それぞれのシグナルが起こる理由を理解することが、チャートを見通す力を飛躍的に高めてくれるでしょう。
興味を持ったという方は、ぜひボリンジャーバンドを使ったトレードを試してみてください!
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