FXでは、大きく値段が動くような経済指標や世界各国の出来事などがありますが、大きく稼ぎたいのであれば非常に有効です。
普段は一日あたりの通貨ペアが1円(100pips)単位で動くことは稀で、せいぜい動いても高値から安値の差は0.50円程度です。
そのため、このように大きく動くチャンスを活かして取引をすれば、たくさんの利益を得ることができますが、その逆もあり得るのです。
万が一、自分の思っていない方向に通貨ペアが動いてしまった場合は、資金面だけでなくメンタル面にも大きなダメージになってしまいます。
今回は、大きく動くような出来事や経済指標、その際のリスク管理などの方法を紹介するのでぜひ参考にしてください。
目次
大きく稼ぎたいのであればアメリカの雇用統計を狙う
経済指標というのは各国の経済状況などを把握するための指標で、消費者物価指数や各国の失業率などがあります。
その中でも、最も大きな値動きを引き起こす経済指標は、アメリカの「雇用統計」です。
雇用統計は、大きく動くときでは1分間に1円程度の値動きを引き起こすため、投資家やヘッジファンドなどは常に注目をしています。
雇用統計について
アメリカの雇用統計は発表される日が決まっており、毎月第1週目の金曜となっています。
アメリカ雇用統計とひとまとめにされているが、実は多くの項目があるのです。
- 失業率
- 非農業部門就業者数
- 建設業就業者数
- 製造業就業者数
- 小売業就業者数
- 金融機関就業者数
- 週労働時間
- 平均時給
上記以外にも項目がいくつかあり、合計で10項目からなっています。
アメリカの雇用状況の変化は、アメリカ自体の今後の景気動向にも大きな影響を与えるため、非常に注目されています。
アメリカは、世界の経済の中心的存在を担っていて、その変化というのは他の地域や国にも大きな影響を及ぼします。
例えば、アメリカの経済状態が良くなれば、他国の経済状況にも影響がありポジティブになっていくのです。
もちろんその逆もあり、アメリカの経済状態が悪くなれば、世界的不況なんてことにもなりかねません。
また、様々な項目があるが、その中でも特に注目されているのが、下記の2点です。
- 失業率
- 非農業部門就業者数
そのため、ほかの項目の結果の良し悪しではなく、この2つによって全てが決まってくると言っても良いでしょう。
こうした結果は、今後の利上げなどそのほかの通貨ペアの動向の大きな要因にもなるので、毎月必ずチェックすることが重要です。
雇用統計を使った稼ぎ方は?
FXで雇用統計を使用するのは大きく稼げるかもしれないですが、その逆も起こり得ることをしっかりと考慮しておきましょう。
では、FX初心者でも簡単に使える雇用統計の稼ぎ方を説明していきます。
最も簡単なのは、チャートの流れについていくということです。
例えば、アメリカ雇用統計の結果が非常に良かった場合、大きくドルが買われてドル円などではAsk(買い)、ユーロドルではBid(売り)の注文を入れると良い。
しかし、エントリーするにあたっていくつかの注意点があるので、しっかりと把握しておいてほしい。
注意点1:発表直後はスプレッドが広がりやすい
これは雇用統計に限ったことではないですが、大きな経済指標の前後ではスプレッドが広がりやすくなっています。
大きく広がるところでは5〜10pips程度AskとBidに差が出るため、エントリーする際には注意が必要です。
そのため、スプレッドが元の数値に戻ってからエントリーするというのも考えておいたほうが良いですね。
注意点2:騙しが存在する
アメリカの雇用統計で1番厄介なのは、この「騙し」です。
日本の多くの個人投資家というのは、すぐに雇用統計の結果を知ることができないため、数十秒後に発表されるFX業者のニュースを見るしかないです。
そのため、初心者はチャートだけを見て判断しがちで、21時30分にドル円が大きくAsk(買い)方向へ動いたから雇用統計の結果は良かったと判断しすぐに注文を入れたりしてしまいます。
しかし数十秒後、本当は結果があまり良くなく、大きく上方向に向かっていたドル円は、21時30分前の値段よりも下がってしまうということもあるのです。
これがチャートによる騙しというもので、初動に引っかかるとかなり厄介です。
この騙しに引っかからないためには、後出しジャンケンのようにちゃんとしたチャートの動きを把握した後に注文を入れると良いですね。
この手法を使うと利益は少し減ってしまうが、大きな損失を被るというリスクは無くなるため非常に有効です。
注意点3:ハイレバレッジをかけている場合は証拠金維持率を高めに設定
アメリカの雇用統計は値動きの幅が大きいため、数秒の間に30〜50pipsほど動いてしまうことがあります。
国内のFX業者であればほとんど問題はないですが、海外FX業者を利用している場合は別です。
海外FX業者の場合は、レバレッジを大きくすることができる反面、証拠金維持率が少ないとすぐにロスカットされてしまう危険性があるためです。
そのため、1万通貨程度の取引を行う場合は、1円以上動いても良いように証拠金を2〜3万円程度入れるなど対策をしておくことをおすすめします。
その他のおすすめ経済指標
アメリカ雇用統計以外にも、通貨ペアの値動きが大きく動く経済指標というのは存在します。
そのため、FXで大きく稼ぐためのチャンスはたくさんあるため、焦らずにコツコツと利益を積み上げていくことを意識しておくと良いでしょう。
では、雇用統計以外にも大きく動く経済指標をいくつか紹介します。
- 各国の雇用統計(イギリスやオーストラリアなど)
- FOMC(連邦公開市場委員会)
- 各国GDPの速報値
など、これ以外にも数多くの重要経済指標と呼ばれるものが存在し、雇用統計までとはいかないが大きく値動きをする可能性が高いです。
重要経済指標を調べる方法は非常に簡単で、以前紹介したことがあるinvesting(https://jp.investing.com/)というサイトを見たり、各証券会社やFX業者が出している経済指標カレンダーを見ると良いです。
カレンダーの表記はさまざまだが、特に重要な経済指標は星の数が「3つ」だったり、「重要」と書かれているため一目瞭然です。
とにかく、経済指標で大きな利益を取りたい場合は、このようなサイトなどで下調べをしておくべきですね。
おすすめなのはFOMC
アメリカ雇用統計以外の重要経済指標の中でおすすめなのは、FOMC(連邦公開市場委員会)というものです。
FOMCはアメリカの金利政策などの決定が発表される重要なもので、この発表を境に大きくトレンドが変化するということもあり得ます。
短期的にも影響があるが、長期的なトレンド変化も引き起こします。
例えば、FOMCが利上げをすると発表した場合、短期的なドル買いが起きるのはもちろん、その影響は長く続きドル買いが継続されるという傾向があります。
そのため、スワップ狙いの長期保有のトレーダーなどにも重要な指標なため、アメリカ雇用統計同様にしっかりと注視しておきましょう。
世界情勢の変化で大きく稼ぐ方法
先程、経済指標で大きく稼ぐ方法を紹介しましたが、世界情勢の変化でも大きく稼ぐ方法があります。
FXの通貨ペアとは、この世界情勢においても大きく変化し、稼ぐチャンスになるのです。
しかし、FX市場に影響力が大きい世界情勢の変化というものは頻繁にあるわけではないです、それが一度発生してしまうととんでもない破壊力があります。
ここ最近でFX市場にも大きな影響があったものといえば
- 中国経済の減速
- アメリカのトランプ大統領就任
- ギリシャ問題
- イギリスのEU離脱問題
など、普段のニュースなどでも聞くような内容のものばかりです。
最近のものでは、イギリスのEU離脱問題がFX市場に大きな影響を与えました。
イギリスは長い間EUから離脱すると言っていたが、イギリス議会やEUと合意ができずに長引いていました。
そのため、ポンドの価値は徐々に下落し、ここ最近でポンド円の価格は125円〜130円になったのです。
しかし、2019年10月10日にEUとイギリスが合意に向けた話し合いをし、ポジティブなニュースが流れ始めるとポンドの価値は一気に上昇し、ポンド円は6営業日程度でなんと10円も値段を上げたのです。
このように、世界情勢の変化というものは時にFX市場に大きな変化をもたらすため、大きな利益を得るチャンスと言えるでしょう。
世界情勢の変化を把握するためには情報集めが重要
FXで大きく稼ぐことができる世界情勢の変化だが、それを知るためにはしっかりと情報を把握する必要があります。
FX業者が定期的に流すニュースに目を通すのはもちろん、いち早く情報を提供してくれるところを探すのも重要です。
では、どのようにして集めれば良いのだろうか?
最も簡単な方法は、TwitterなどのSNSです。
SNSにはすぐに情報を上げてくれる人が必ずいて、世界情勢の変化によって通貨ペアが大きく動いた要因などをいち早く公開してくれます。
例えば、先程のポンド円の動きに関するニュースや要人発言なども、SNSで発信していた人が多く、特に初心者には参考になるはずです。
しっかりと自分に有益な情報を手に入れることができれば、FXでもしっかりと利益が出せるようになります。
そのほかにも、ウェブやテレビのニュースなどに常に目を通して、総合的にこの先のチャート変化を予測するのもありですね。
まとめ
FXで大きな利益を上げる方法はさまざまなものがあり、中でも「経済指標」と「世界情勢の変化」はチャンスです。
これらをしっかりと活用することによって、安定的に利益を積み重ねることができ長くFXで収益を上げることが可能になります。
しかし、当然ながら大きく動くため、時には思ってもいない方向へチャートが動くことも忘れてはなりません。
そのためにも、損切りや証拠金維持率などリスク管理を徹底し向き合っていくことが重要ですね。
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