FXは、ただ単にトレードするだけでは勝つことはできません。
利益を積み上げているトレーダーというのは、自分なりの決まりごとがあったりストラテジーがしっかりと構築されています。
しかし、初心者の場合は、経験が不足しているためどのようにすれば良いかわからない人が多いはずです。
そのため、この記事を見てある程度の決まりごとを決定してトレードをしていけば、自ずとそれが染み付いて効率よく稼げるようになります。
今回は、トレードを始める前にするルール決めや、どのようなストラテジーを採用すれば良いかなどを紹介していきますのでぜひ、参考にしてください。
目次
トレードを始める前のルール決め
トレードをする際に決めておくルールはいろいろありますが、今回は、
- 利益確定や損切りのタイミング
- ストラテジー
を紹介します。
ルールが決まったら紙などに書き写して、トレードする際に見えるようなところに置いておくと良いでしょう。
利益確定や損切りのルールの決め方
トレードを始める前にまず決めておいて欲しいのは、利益確定のポイントや損切りのタイミングです。
これを明確に決めておけば、しっかりと利益を積み重ねることができますし、損失が出ている時もスムーズな損切りが可能になります。
では、実際にどのようにして決めていけば良いかを説明します。
利益を確定させるときや損切りをする時には、大きく分けて2つの方法があります。
- Y軸(通貨ペアの値段)を設定する方法
- X軸(時間)を設定する方法
この2つを活用すれば、ルールを簡単に決めることが可能です。
特に初心者の場合は、X軸をあまり意識していない傾向にあり、これを知っているのとそうでないのでは大きく変わってきます。
Y軸(通貨ペアの値段)を利益確定や損切りに設定する場合
Y軸を利益確定や損切りの目安として設定する場合には様々な方法があるため、以下の方法をぜひ参考にしてください。
・当日の安値や高値を利用する方法
当日の安値や高値というのは、利益確定や損切りのターゲットとして利用されやすいです。
特に、損切りの場合には有効で、この安値や高値をブレイクすると値段が大きく動くためです。
多くのトレーダーはその辺りに損切りポイントを構えているため、多くの注文が同時に入り大きな値動きにつながるのです。
例えば、現在のドル円の値段が110.20円で今日の安値が110.10円だったとしましょう。
その場合、ドル円Ask(買い)ポジションを持っている場合は、安値方向に値段が移動しても良いように、安値より少し下の110.08〜110.09円付近に逆指値(損切り)を入れておけば良いですね。
一方、ドル円Bid(売り)の場合は、その逆で当日の高値よりも少し上に逆指値を構えておくことをおすすめします。
「なぜ安値や高値と全く同じ値段に逆指値を設定しないの?」
と思った人もいるかもしれないが、安値や高値付近では逆指値が入っている一方、そこを転換期と見て逆張りの注文を入れてくる人も存在するためです。
つまり、安値や高値付近でも反発が起こり、値段を更新しない可能性があります。
また、安値や高値を利用した利益確定方法は以下の通りです。
- 安値や高値をブレイクしたら利益を確定させる
- 節目(110.00円や111.00円など切りが良いところ)以外では、ブレイクして5pipsほどで利益確定させる
この2点を押さえておけば良いですね。
ブレイクが起きれば1〜5pips程度変化するので、その間で素早く利益確定をさせてしまって良いです。
しかし、例外もあって、安値が110.00円や111.00円など節目の値段の場合はブレイクした時の力が大きく、場合によっては10pipsほど値段が動く可能性があります。
そのため、節目の場合には、少し様子を見て利益確定をさせることをおすすめします。
・サポートやレジスタンスを利用する方法
出典:https://jp.tradingview.com/
サポートやレジスタンスとは、チャートが止まりやすい「抵抗線」のことで、ここに到達すると一時的に反発が起こりやすいです。
しかし、初心者の場合はサポートやレジスタンスを自分で設定するのは難しいでしょう。
そんなときに役立つのが、各FX業者が配信しているニュースです。
配信時間はFX業者によってさまざまなため、常にニュースは見ておいたほうが良いですね。
また、「Investing」というFX情報配信サイトも有効です。
このInvestingは、短期のサポート・レジスタンスだけではなく、長期のレジスタンスなども確認が可能なため、どんなトレードスタイルの人でも参考にすることが可能です。
では実際にどのような表記がされるのかを見てみましょう。
サポートやレジスタンスは以下のように表示されることが多い。
- レジスタンス2(R2) : 110.85-90
- レジスタンス1(R1): 110.70-75
- サポート1 (S1): 110.50-55
- サポート2 (S2): 110.30-35
出典:https://jp.investing.com/technical/pivot-points
レジスタンスは現在値よりも上の抵抗線で、サポートは下の抵抗線となっていて、1の方が2よりも現在値に近いということを表しています。
短期の場合、サポート1やレジスタンス1は比較的現在値に近めに設定されているため、余裕がある場合は2を目安に利益確定や損切りをすれば良いですね。
X軸(時間)を利益確定や損切りに設定する場合
初心者の場合は、Y軸(通貨ペアの値段)にばかり気を取られがちですが、X軸(時間)も利益確定や損切りをする際には有効です。
・市場変わり目を利用する方法
市場とは、
- オセアニア(ニュージーランド・オーストラリアなど)
- 東京(日本・香港・シンガポールなど)
- ロンドン(イギリス・ドイツ・フランスなど)
- ニューヨーク(アメリカ・カナダ)
など、それぞれの地域に分かれたものがあり、それぞれ開催されている時間帯が違います。
FXの場合、市場の変化でトレンドの変化が起こりやすく、理想としては市場の変わり目で利益確定や損切りを済ませておくのが良いです。
では、まずそれぞれの市場の開催時間を押さえておきましょう。
- オセアニア市場(5:00〜14:00)
- 東京市場(9:00〜19:00)
- ロンドン市場(17:00〜翌日3:00)
- ニューヨーク市場(22:00〜翌日7:00)
これはYJFXのホームページに記載されている基準で、厳密には市場時間というのはアバウトなので、あくまでも目安として認識しておく程度で良いですね。
1日の中で早く市場が開催される順に紹介しましたが、FXにおいてのトレンドというのはロンドンに始まり東京で終わるというのが一般的です。
わかりやすくいうと、トレンドはロンドン市場で変化して、その流れがニューヨーク市場・オセアニア市場・東京市場へと受け継がれていきます。
つまり、ロンドンでできたトレンドというのは、次の日の東京市場まで影響が及びやすいということです。
このことを踏まえると、ロンドン市場での利益が出たポジションは次の日の東京時間が終わるまでに決済をすれば良いということになりますね。
一方、損切りも同じで、ロンドン市場が始まる前には手仕舞いをしてしまうのが良いです。
そのため、X軸を利益確定や損切りの設定に使う場合は、17時よりも前を目安に設定しておくと良いでしょう。
・就寝時間を利用する方法
いくら逆指値などを入れていても、チャートを見れない場合はどんなことが起きても対応できないため不安ですよね。
万が一、うとうとしていつのまにか寝てしまっていたら、起きてとんでもない損失を被っていたなんてことにもなりかねません。
そのため、寝る前に一旦ポジションを手仕舞いしておくというのも1つの手ですね。
ストラテジーのルールの決め方
ストラテジーとは戦略という意味で、FXで勝つためにはストラテジーをしっかりとルール化しておくことが重要です。
さまざまなストラテジーを持つことは良いですが、初心者のうちは何か1つが確実にこなせるようになってから、次の方法を試すのがおすすめです。
では、どのようなストラテジーにすれば良いのかを説明していきましょう。
スキャルピングを考えている場合
スキャルピングを考えている場合は、ボリンジャーバンドを利用すると良いです。
出典:https://jp.tradingview.com/
ボリンジャーバンド(BBあるいは)とは、σ(シグマ)で表されていてチャート上の平均線から離れた位置に+σ1、+σ2、-σ1、-σ2というものが表示されます。
上昇トレンドであった場合は、チャートが+σ2にタッチしたら逆張り(Bid)、+σ1や平均線まで戻ってきたら順張り(Ask)というのをひたすら繰り返せば良いですね。
また、下降トレンドの時は、-σ2にチャートがタッチしたら逆張り(ask)で、-1σや平均線まで戻ってきたら順張り(Bit)で注文を入れるという方法があります。
スキャルピングはそのほかのストラテジーもあるが、この方法が1番単純なので試してみてください。
デイトレードを考えている場合
デイトレードの場合は、先ほど説明したレジスタンスやサポートが役にたちます。
その中でも10分足〜60分足のレジスタンスやサポートを参考にすると良いですね。
例えば、上昇トレンドの場合は必ず時間が経てばレジスタンスに到達します。
そこでは利益確定などがされるので、一時的にチャート自体は下落します。
下落幅の予想はフィボナッチ数という方法である程度予想できますが、初心者には難しいのでこれを使わない方法を紹介します。
ニュースが配信される際には、必ず配信した際の現在値とレジスタンス値が表示されているはずです。
例えば、配信された時のドル円の値段が110.00円で、レジスタンスが110.20円だったとしましょう。
その場合、上昇値は20pipsなので、上昇分×0.3したものをレジスタンスから引いたところで再びエントリーすると良いです。
つまり、110.14円まで反発したら買えば(Ask)良いということです。
しかし、あくまでもこれは目安なので、どこまで下がるかはその時の相場にしか答えはわかりません。
そのため、大きく下がった時は損切りなども頭に入れておいた方が良いです。
要するに、デイトレードのストラテジーは、レジスタンスやサポートで少し反発したところで買うということです。
まとめ
利益確定や損切りのポイント・ストラテジーなどはFXでトレードをする上でも大事な部分なので、しっかりと自分なりのルールを決めておくべきです。
ストラテジーはこの記事で紹介したものを使っても良いですが、そのほかの方法もたくさんあるので自分なりに研究するのも良いでしょう。
自分なりのルールを決めおけば、初心者でも安心してトレードに臨めるはずです。
また手法を決める際は必ず過去のチャートで検証してみてください。
同じ手法を過去チャートで確認すると勝てるパターンと負けるパターンがあるため、その違いが分かれば勝率は大きく上がりますので。
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