どうもバカポンドです。
星の数ほど存在するテクニカル指標ですが、様々なものを組み合わせて使用する人もいれば、1つのテクニカル指標のみを使用する人もいるかと思います。
自分に合ったテクニカル指標を見つけるまで、いろいろなテクニカル指標を勉強していきましょう。
そこで!
今回は、「GMMAインジケーター」について紹介していきます。
目次
GMMAインジケーターとは何か?
GMMAインジケーターとは、EMA(指数平滑移動平均線)を複数表示してトレンドを目視しやすいようにするためのテクニカル指標です。
では、まずEMA(指数平滑移動平均線)について解説していきましょう。
SMA(単純移動平均線)は基本的な移動平均線です。
計算式としては、
過去の終値の合計(1日前の終値+2日前の終値+3日前の終値+4日前の終値+5日前の終値)/過去の日数(ここでは5日間)
といった式になります。
計算しやすいように1000円付近で数値を入れてみましょう。
SMA = (1000+980+1020+950+970) / 5 = 984
平均が出ました。
この計算がSMA(単純移動平均線)の求め方です。
では続いて、EMA(指数平滑移動平均線)の計算方法を見ていきましょう。
SMAと違って前日のEMAがわかっている必要があり、計算式としては前日の
(EMA+前日のEMA+前日のEMA+前日のEMA+本日の価格+本日の価格)/(5+1)
という式になります。
例えば前日のEMAが1000円だとして本日の価格が1050円だったとき
(1000+1000+1000+1000+1050+1050)/6=1016.6666…
計算式自体はSMAより複雑で使いにくいように見えますが、前日のEMAが算出できていれば簡単に計算できます。
これにより、長い期間の計算も簡単にできます。
逆にSMAで長い期間を算出しようとすると、その日数分の終値を足して日数で割るしかないので計算が大変です。
計算方法が分かったところで、実際にSMAとEMAを画像で見ていきましょう。
上の画像は10本分のロウソク足で計算されている「SMA」です。
至って普通の平均線になっています。
次は「EMA」を見ていきましょう。
ぱっと見ですが、SMA・EMAに変わりはないように見えます。
これは、10本で計算しているため動きが少ないからです。
もっと期間を長くとって表示してみましょう。
今回は、100本分の期間にしてチャート内に2本描写しました。
・ピンクの線がEMAです
・黄色がSMAです
ここで、2つの線の違いを見ていきましょう。
基本的に平均線になるので、平均付近を通過していることがわかります。
一番わかりやすい青丸がしてある部分(価格の底値の部分)での2線を見てみましょう。
価格の底をタッチしてから上がっていく際に、EMAは凹といった感じで底値になっているような形に見えますが、SMAの方はまだ下がっている途中のような線になっています。
実際に、EMAはこのように値動きに忠実に動く線になっています。
そのため、SMAより売買サインが若干早くでるようになります。
EMAとSMAの違いが分かったところで、GMMAチャートに話を戻しましょう。
GMMAインジケーターとはこのEMAの集合体になります。
それでは、実際に画像で見ていきましょう。
GMMAインジケーターの数値設定について
GMMAインジケーターを表示する前に、自分が使っているFX会社のチャート画面で、GMMAインジケーターを使用できるか確認しましょう。
あまりGMMAが使えるところはありませんが、EMAは使うことができるので、EMAを複数入れましょう。
今回は、DMMFXの場合で説明します。
チャート上部のテクニカル指標追加・編集ボタンをクリックします。
指数平滑移動平均線をクリックし、追加をクリックすると、右側にパラメーター設定が現れるので、次の画像と画像の説明を参考に期間を入力してください。
例えば、期間を3、線の色を青色といった感じで設定をし、次の線の設定のために再度指数平滑移動平均線をクリックし、追加をクリック、パラメーターの設定…ということを繰り返してください。
短期線(3,5,8,10,12,15本分・青線)と、長基線(30,35,40,45,50,60本分・ピンク線)の計12本のEMAが表示されました。
表示できたところで、次はGMMAインジケーターの使い方を見ていきましょう。
FXでのGMMAインジケーターの使い方を解説!
上昇トレンド・下降トレンド
「上昇トレンド」…短期線、長期線両方とも、上から順に短期間線から長期間線に並んでいる。
「下降トレンド」…短期線、長期線両方とも、下から順に短期間線から長期間線に並んでいる。
短期線は価格の変動に敏感に反応するため、価格変動時にまっさきに変動します。
価格の変動が断続的に続く場合は、短期間線から順に、上昇・下降をしていくので上から、ないしは下から順番に短期間線が並ぶことになります。
長期線の傾き
長期線が上昇傾向にあるときというのは、相場全体が長期的に上昇していることを指しますので、買い相場であることがわかります。逆に長期線が下降傾向にあるときは売り相場です。
長期線の幅
長期線の各ライン同士の幅が、ある程度の広さを保ったまま動いている場合は、長期トレンドが強いと判断します。
線同士の幅が狭い場合は、トレンドが弱く、均衡した短絡的に動きやすい相場ということがわかります。
短期線束・長期線束の間隔
短期線束と長期線束の感覚が広い時は、トレンドが強いと判断します。
2つの線の束同士が、ある程度の幅をあけて動いているということになるので、断続的に上昇・下降していることがわかります。
逆に、2つの線の束同士がくっつくような形で推移しているとき、動きがあまりなく短絡的に動く可能性もありトレンドが弱いということになります。
短期線束・長期線束の収束
束同士が収束してきた場合、トレンドの転換が近いという事を示唆しています。
「線の動きが弱くなる」=「値動きが少なくなる」=「トレンドの転換」
ということになります。
収束していく順番としては、短期線から順番に収束していきます。
短期線が長期線を貫く形で下降することもあります。
そのまま下降トレンドになってしまう場合は、短期線が長期線を貫いて下降し、そのまま下に線は向かいます。
次第に長期線も下降していきます。
短期線が長期線を貫いて下降しても、一時的なもので復帰する場合もあり、そこは押し目(買い)のポイントになります。
「ある程度のGMMAインジケーターの簡単な見方がわかったところで実際にやってみましょう!」と言いたいところですが、そんなに売買するポイントが来ないというのも事実です。
「1日チャートとにらめっこして数回しか取引ポイントがない!」というのも大変なので、事項ではアラートの説明をします。
FXでのアラートの意味と設定方法について
FXを専業で行っている人との場合でしたら、1日何時間もチャートに張り付くというのもできますが、趣味やお試しでやってみるという方にとっては大変です。
そのため、例えばですが、
「ドル/円が108円に近づいたら、アラート(メールなど)によってお知らせがくる。」
という便利な機能があるので、ここから紹介していきます。
アラートの意味
アラートとは、自分の希望した価格にレートが近づいた際に、お知らせをしてくれるというサービスです。
実際に使ってみると、日中にお知らせが来たり、深夜にお知らせが来たりと大変ですが、全てのお知らせで取引をしなくてはいけないわけではないですし、チャートを見てなくてもお知らせをしてくれるというのは便利なものです。
アラートの設定方法
ここでは、MT4を使用したアラートの設定方法を紹介します。
MT4を開いて下のアラーム設定タブをクリックしたら、アラーム設定タブ内で右クリックし、作成ボタンをクリックするとアラーム設定ウィンドウが開きます。
アクション指定のドロップダウンリストをクリックすると、「Mail」というのがあるのでクリックしましょう。
有効期限・通貨ペア・条件・価格を設定したら、「OK」をクリックしましょう。
設定が完了したら、アラーム設定タブ内に設定した項目が表示されます。
画像の設定ですと、EUR/USDの購入価格が120を下回ったらメールが来る設定になっています。
この機能を使えば、「大体の価格のめどを立てて、この価格まで来たら売りを入れよう!」という感じで計画ができます。
GMMAインジケーターに関するまとめ
ここまで、GMMAインジケーターとアラートの説明をしてきました。
GMMAインジケーターは、1本や2本の線ではなく何本を線を表示することで、相場の動きをより見やすくするためのインジケーターです。
そのうえ、売買ポイントもわかってしまう優れものです。
このGMMAインジケーターを使用して、前日の相場の流れから現在のトレンドを確認して、FX取引に役立ててください。
また、その際にはアラートの設定をし、希望の価格で取引できるようになりましょう。
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