どうもバカポンドです。
突然ですが、皆さんは「RSI」、「ストキャスティクス」、「ボリンジャーバンド」などを使用したことや、聞いたことはありますか?
実は、これらのテクニカル指標には共通性があります。
それは、買われ過ぎ・売られ過ぎを示すオシレーター系のテクニカル指標だということです。
買われ過ぎ・売られ過ぎを把握することで、逆張りをすることができます。
しかし、このオシレーター系テクニカル指標が実際の相場とは逆に動いたとしたらどうでしょう?
今回は、実際に起こるそのような事象を紹介していきます。
目次
ダイバージェンスとは何か?
初めのところで、「実際の相場とは逆に動く」ということを書きましたが、実際に起こる現象として名前もあります。
その名前は「ダイバージェンス」といい、「逆行現象」の意味を指します。
ダイバージェンス現象は、MACDやRSIなどのオシレーター系に起こる現象です。
「なぜ、これらのオシレーター系に起こるのか?」というと、オシレーター系のテクニカル指標は直近の値動きの優先度を上げた指標だからです。
そのため、チャートが上がり続けていようとも、上がり幅が小さく勢いが無くなってきているとダイバージェンスが発生し、実際のチャートとは逆行する現象が起きます。
ダイバージェンス現象が起きると、相場自体は上昇しているが直近の値動きが弱いということになるので、トレンドが止まってしまうということを意味しています。
つまり、売りサインになるということです。
画像で見てみましょう。
上昇していっている相場ですが、RSIが上昇をやめ一度70を切ります。
その後、再度上昇しようとしますが、最初の方の上昇のようなRSIは描画できずに、緩やかに下降していきます。
そして、その後上昇トレンドが終了しています。
これが「ダイバージェンス」です。
「トレンドの転換が近づいているよ!」というサインを出してくれる現象です。
上の画像のような上昇トレンドですと、「レートが上値を上回っているのに、RSIは上値を更新できなかった」ということが起きたら「ダイバージェンス」です。
下降トレンドの場合はこれの逆で、「レートが下値を下回っているのに、RSIは下値を更新できなかった」ということが起きれば「ダイバージェンス」です。
ヒドゥンダイバージェンスとは?MACDのこと?
ダイバージェンスと似た単語で「ヒドゥンダイバージェンス」という言葉があります。
ヒドゥンとは隠されたという意味です。
ヒドゥンダイバージェンスは、相場が上昇しているのにオシレーター系テクニカル指標自体は下落するという現象です。
すると、「あれ?ダイバージェンスと同じことじゃない?」といった疑問が出てくると思います。
厳密にいうと違うことを指しますが、現象自体は同じです。
では一体、何が違うのか…?
それは、ダイバージェンスがトレンドの転換を表しているので、逆張りをして利益を得ようとしているのに対し、ヒドゥンダイバージェンスは順張りをするという点です。
画像で見ていきましょう。
ダイバージェンスと同じチャートを使用していますが、ダイバージェンスとは違って、基本的にはチャート線の下ヒゲを見ていることとなり、またRSIにおいては、下振れを見ていることとなります。
ヒドゥンダイバージェンスは、上昇トレンド内の価格調整で少し下がった部分に着目し、相場では上昇しているが、RSIでは下値を更新している場合に、上昇トレンドがもう少し継続すると見込んで、その下がった部分から買いを入れて上がり分まで拾う、という売買方法の一つの参考要素です。
ヒドゥンダイバージェンスと検索すると、MACDでの場合等が多く出てきますが、決してMACDでの場合や、MACDのことを指すのではなく、あくまで上記のような事象のことを指します。
ダイバージェンスでMACDを使う際の見方について
ここまで、ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスについて、RSIを使って説明してきましたが、ここからはMACDを使ってみていきましょう。
RSIがMACDになりましたが、見る部分は同じで、相場が上昇しているのにMACDは下落している部分を探します。
RSIと異なり、MACDは大雑把にとらえてOKです。
MACDは線が細かく少し上に伸びたり、ちょっと下落したりなど細かくみてしまうと、ダイバージェンスを発見できないほど細かいので、大雑把に全体のイメージをとらえましょう。
MACDのダイバージェンスを利用したトレード手法とは?
では、実際にMACDのダイバージェンスを利用したトレード方法を見ていきましょう。
まず、MACDの使い方ですが、
・MACDがシグナルより上に来た場合、上昇トレンドとみて買い
・トレンドより下にMACDがある場合は、下降トレンドとみて売り
・MACDとシグナルがクロスしたところを「ゴールドクロス」、または「デッドクロス」とみて逆張りをする
という使い方が、一般的です。
基本的には、この逆張りをする発想に似ています。
実際にこのチャート内ではダイバージェンスが起こっていますが、それ以上にゴールドクロス・デッドクロスは複数回にわたって起こっています。
それだけ、デッドクロス・ゴールドクロスは起こる回数が多いということです。
事象が多いということは、もちろんダマしもあります。
ゴールドクロス・デッドクロスだけでの取引は危険が伴いますが、「ダイバージェンスを取り入れてダイバージェンスが起きた時で、さらにデッドクロスが起きたところで逆張り!」という取引方法にしてしまえば、安定すると思います。
※青丸…ダイバージェンスが起きている際にさらにデッドクロスが起こっている
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスに関するまとめ
ここまで、ダイバージェンス・ヒドゥンダイバージェンスについて説明してきました。
言葉自体は難しく感じると思いますが、逆行現象という意味を覚えていれば、比較的簡単にチャート内から探すことができるはずです。
見つけた際には、「ゴールドクロス」、「デッドクロス」も探して逆張りを入れてみましょう!
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