今回はWMA(加重移動平均線)について解説していきましょう。
あなたは現在チャートを入れていますか?種別は何にしているでしょうか?
さらにいうと、なぜその移動平均線の種別にしているのでしょうか?
なんとなくSMA・EMAにしている。
そんな方も多いと思います。
日本ではあまりメジャーでないWMAですが、WMAにも利用するメリットがたくさんあります。
- WMAの特徴を知りたい
- 移動平均線の種別を迷っている
- FX取引でスキャルピングを多用する
などといった方にとってはこの記事を読んで、WMAを導入してみるか検討してもよいかと思います。
私が実際検証してみて、詳しく解説しておりますので最後までご覧ください。
目次
移動平均線は何種類あるのか?
移動平均線は、一定期間の終値の平均値をつなぎ合わせて線にしたもののことで、最も使用している人が多いインジケーターです。
移動平均線は現在の相場の向きが簡単にわかったり、グランビルの法則などを使い売買ポイントを見つけたり、複数の移動平均線を組み合わせて売買ポイントを見つけたりとシンプルながらもとても奥が深いインジケーターになります。
移動平均線は大きく3種類あります。
①単純移動平均(SMAまたはMA)
②加重移動平均(WMA)
③指数平滑移動平均(EMA)
他にもGMMAやハル移動平均線などといった亜種も存在しますが、基本の移動平均線はこの3つです。
今回はその中でもWMA加重移動平均線について解説していきましょう。
WMA(加重移動平均線)の概要と特徴
加重移動平均線(Weighted Moving Average)とは、一定期間の価格を過去になるほど低く、直近になるほど高く評価して算出した移動平均線の一つです。
WMAは知名度こそSMAやEMAに劣るものの、欧米ではよく使われている移動平均線ですね。
WMAは直近のデータを重視したものなので、SMAやEMAよりも早く反応する傾向がありますがレンジ相場でのダマしが多い系統にあります。
ただ単純移動平均線より価格に追従していく移動平均線のため、直近の価格を重要視したいトレーダーにとってはとても便利ですね。
オレンジが加重移動平均線で、緑が単純移動平均線なのですが、、加重移動平均戦の方が直近の価格に近いのがわかりますか?
移動平均線はどの種別が一番いいとかは特にないのですが、直近の価格にもっとも近いのは加重移動平均だと思います。
ですので直近の相場の向きの変化などで利益を取っていきたいトレーダーにとって、加重移動平均線はとても便利なインジケーターになります。
WMA(加重移動平均線)に注目するメリットとは?
- 緩やかな上昇・下降相場では最も安定する点
- スキャルピングなどの細かい動きをとっていく際に便利
WMAを使用する最大のメリットは、緩やかな上昇下降相場では最もきれいな動きをすることです。
加重移動平均線の特徴は過去に行けばいくほど、過去の価格は重要視されないため、未来の向きを大事にしています。
そのため緩やかなトレンド相場が出来た時は、最も直近の流れに近く未来もWMAの向きに沿って価格も動くようになります。
直近の価格を重要視している移動平均線のため、スキャルピングなどにも向いております。
単純移動平均線や指数平滑移動平均線よりも反応が早いため、細かい動きをとっていくスキャルピングなどではかなり強いです。
短期の動きを細かくとっていくトレーダーさんは、WMAをチャートに入れて使用するのがいいと思います。
ただ注意点として、SMAやEMAよりもダマシが多くなり機能しなくなるのでレンジ相場や急騰急落の際は下手に狙わないようにしましょう。
WMA(加重移動平均線)の見方と使い方について
WMA(加重移動平均線)の設定はとても簡単です。
挿入からインジケーターMovingAvarageを開き、種別をLiner Weightedにします。
期間と適応価格を入力したら設定は終わりです。
見方は他の移動平均線と変わりません。
グランビルの法則を使うといいでしょう。
このようにグランビルの法則の法則を使いながら、エントリーポイントを探していくのがよいですね。
移動平均線はSMAだろうとEMAだろうとWMAだろうと使用方法は同じです。
ただ直近の価格に近いかそうでないかの違いなだけな為、他の移動平均線と同じように見てあげるとよいでしょう。
ただ、WMAは早く反応する分ダマしも多いため、WMAだけでエントリーするのではなくて他の根拠も見ながらエントリーを心がけるとよいですね。
WMA(加重移動平均線)を利用してFX取引を攻略する手法とは?
WMA(加重移動平均線)を利用して、FX取引を攻略するには移動平均線と価格のクロスを狙っていくのがおすすめです。
移動平均線の期間は21になっています。
- 価格が移動平均線を下から上に抜いたとき→ゴールデンクロス・上昇のサイン→買いエントリー
- 価格が移動平均線を上から下に抜いたとき→デットクロス・下降のサイン→売りエントリー
こんな感じで価格がラインを下から上に抜けた時買い、価格がラインを上から下に抜けた時に売りを繰り返すことで、相場の転換点を狙っていくことができます。
ただこれだけでエントリーする場合は、ダマしも多く負けてしまう可能性もあるため、必ずストップロスは入れるようにしてください。
ただ大きな流れに沿って、この手法でエントリーしていくだけでも十分な利益を出して行くことは可能ですのでぜひ試してみてください。
大きな流れに乗るというのは上位足の流れを見るということです。
例えば
- 1分足スキャルピングをする場合は5分15分の流れに乗るようにする
- 1・4時間足でのデイトレードをする場合は日足・週足を見る
など上位足の流れを確認してその流れに沿って下位足でのエントリーをするようにするとよいでしょう。
WMA(加重移動平均線)を利用する注意点
WMA(加重移動平均線)を利用する注意点は、ダマしが他の移動平均線より多いため、他の根拠もあった方がよいということですね。
例えば、上の移動平均線と価格のクロスの時にもう1つ短期のWMAを入れて、価格と短期WMAが中期移動平均線とクロスいた時にエントリーするとした方がダマしは少なくなります。
このように他の根拠と組み合わせてエントリーをしていくことで、WMAの弱点であるダマしが多いという点は解消されるでしょう。
- 移動平均線だけを見るのではなく、全体の流れを見てレジスタンスライン・サポートラインを探す
- フィボナッチリトレースを引き反発ポイントを予測する
- トレンドラインやチャネルラインを引き現在の流れを確認する
- 上位足の動きを確認する
- ダブルトップダブルボトム、三尊逆三尊、下降フラッ上昇フラッグ、リターンムーブなどの波形に注目する
- ローソク足の形に注目する、MAクロスで大陰線、大陽線→向きが強い?、MAタッチ後ピンバー→相場転換サイン
などなど挙げればきりがありませんが、WMAだけでなく様々な観点から相場が見れるようになるのが大切です。
初めは頭がこんがらがってしまいますが、ひたすらチャートを見たり、過去検証などをし、わからないことなどあれば調べるのを徹底すれば徐々に慣れていくでしょう。
WMA(加重移動平均線)に関するまとめ
- 加重移動平均線(Weighted Moving Average)とは、一定期間の価格を過去になるほど低く、直近になるほど高く評価して算出した移動平均線の一つ
- WMAは直近のデータを重視したものなので、SMAやEMAよりも早く反応する傾向がありますがレンジ相場でのダマしが多い系統にあり
- WMAを使うメリットは緩やかな上昇・下降相場では最も安定する点、スキャルピングなどの細かい動きをとっていく際に便利
- 見方は他の移動平均線と変わらないため、グランビルの法則を使うといい
- WMA(加重移動平均線)を利用する注意点はダマしが他の移動平均線より多いため、他の根拠もあった方がよい
いかがでしたでしょうか??
WMA・SMA・EMAどれを使うかは、基本的にその人の好みによるためすべて使用してみるといいでしょう。
私はSMAかEMAしかあまり見ませんが、短期取引などをする場合はWMAを使用しようかなと思っております。
ぜひあなたもいろいろ検証してみてください。
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