今回はフィボナッチエクスパンションについて記事を書きました。
フィボナッチって聞いたことあるけど、フィボナッチエクスパンションは使ったことがないという方も多いでしょう。
しかしフィボナッチエクスパンションはトレンドがどこまで続くのか?
利確ポイントや反発ポイントなどを探す指標の一つとなりますので必ず覚えておいた方がいいです。
エクスパンションとは「拡張」という意味を持ちます。
FXで活用することで有利になりますので最後までご覧ください。
目次
フィボナッチエクスパンションとは?
フィボナッチエクスパンションとは、フィボナッチ数列を活用して、トレンドの反発点を予測するツールです。
トレンドが発生した時にどこで利確されるのか?を予測するために使われることが多いです。
相場はレンジ→トレンド→レンジを繰り返すのですが、トレンドはいつかは終了します。
またトレンド中も上がったり下がったりしながら上昇していく場合が多いです(上昇トレンドの場合)
その反発点を探す際にフィボナッチエクスパンションは活用されます。
フィボナッチといえばフィボナッチリトレースメントが有名ですが、フィボナッチリトレースメントとエクスパンションは使い方が違います。
イメージとしてはこんな感じですね。
フィボナッチエクスパンションがN波がどこまで伸びるのかを予測するのに対して、リトレースメントは押し目戻し目がどこになるのか予測するために活用されるのが基本です。
もちろんフィボナッチの使い方に正解不正解はないですし、100%反発するわけではないのですが、ある程度意識されやすいといったイメージを持っておくといいですね。
なぜかというと、人間にはきれいな形を好んでしまう傾向があり、フィボナッチのライン付近になるとそろそろ反発するかなと無意識に思ってしまう生き物なのです。
人間はぐちゃぐちゃなものと整っているものを見た時、整っているものをきれいだと思います。
男性ならきれいな女性が好きですし、女性はイケメンが好きですよね?
人間はきれいに整っているものを好む傾向があるのです。
それは相場の世界でも同じことが言えます。
それを応用しているのがフィボナッチなのです。
人間が無意識で反応してしまうポイントをフィボナッチ数列であらかじめ予測しておくことで、トレードを有利に進めることができるのです。
フィボナッチエクスパンションをFXで活用すべき理由について
フィボナッチエクスパンションをなぜFXで活用すべきなのか?
その理由は大きく2つあります。
- 順張りの利確ポイント、逆張りポイントに使える
- とてもシンプル
活用する前に知っておくことがとても大事です。
順張りの利確ポイント、逆張りのエントリーポイントとして使える
フィボナッチエクスパンションは順張りの利確ポイント、逆張りのエントリーポイントとして使えます。
そのためどんな方でも引いといて損はないラインになるでしょう。
トレンドが発生した時どこまで伸びるのか?
を予測することは非常に大事です。
例えば、上昇波の反発点を予想する場合こんな感じになります。
こちらはあまりきれいではないですが、上昇5波に見えますね。
3波目が初動の161.8付近で止まり、5波目が3波目の100.0、初動の261.8付近で止まっているのがわかりますか?
このような感じでフィボナッチエクスパンション付近は意識されやすいポイントとなります。
そのため買いエントリーをしていた場合に利確ポイントとして、または上昇5波終了狙いの逆張り売りエントリーのポイントとしても活用することができます。
必ず反発するわけではないため理解しておいてほしいのですが、ある程度の目安としてフィボナッチエクスパンションは使えますね。
ラインを引くだけなのでとてもシンプル
フィボナッチエクスパンションは非常にシンプルです。
基本はダウ理論で
高値切り上げ安値切り上げで上昇トレンド
安値切り下げ高値切り下げで下降トレンド
なのでトレンドになったときに直近の高値安値でNを作ってあげればいいだけです。
それだけで相場の反発点を予測することができます。
非常にシンプルですので覚えておいた方がいいですね。
FXでエントリーする根拠は多ければ多い方がいいですし、これからの相場がどうなるか予測しシナリオを立てるのは非常に大事です。
引き方を覚えるだけでいいので覚えておいた方が得なのは間違いなしです。
フィボナッチエクスパンションの当て方や数値の設定方法について
フィボナッチエクスパンションの当て方を解説していきましょう。
当て方に正解はないのですが、基本的な考え方は知っておいた方がいいですね。
フィボナッチエクスパンションは、MT4右上の「挿入」→「フィボナッチ」→「エキスパンション」があります。
これを活用して今後の相場が上昇した時に、どこまで伸びるのかを予測していきましょう。
過去チャートだとどうしても後付けになってしまうのでリアルタイムチャートで解説します。
上の写真の場合は最新が直近高値を超えていないため、まだフィボナッチエクスパンションを引く必要がないのですが、直近高値を抜いたタイミングでフィボナッチを引いてあげるといいですね。
上昇のフィボナッチを引きたい場合は、安値を2点高値を1点決める必要があります。
今回の場合は赤枠で囲った3点ですね。
下の赤枠をどこでとるか迷ってしまいやすいですが、直近高値を超える前の押し目部分、かつ上昇の起点となっている部分のため今回はここで結びます。
記事を書いている間に上昇してきました。
こんな感じで3点を結びます。
現在127.2を抜けて161.8を目指すか、一度下ヒゲ付けて反発するかどちらかの状況ですね。
このフィボナッチのラインが買い勢の利確ポイントとなりやすく反発しやすいということです。
このように直近高値を抜けた場合の反発点を予測するためにフィボナッチエクスパンションを使うイメージがわきましたでしょうか?
下降のパターンも一緒で安値切り下げ高値切り下げが起こったときに、安値2点と高値1点を結ぶことで下落がどこまで続くかを予測することができます。
次に、設定方法も解説していきます。
フィボナッチエクスパンションはレベルを設定できます。
基本は
- 0.618
- 1
- 1.618
- 2.618
お好みで1.271、2を入れてあげるのがいいと思います。
色や破線か実線かラインの太さなども変更できます。
ちなみに私は破線にしています。
理由は単純に見やすいためです。
フィボナッチを引き始めるとラインがいっぱいになってしまい実線だとラインだらけでローソク足の形が見づらくなってしまうので、破線にしています。
好みの問題もありますので、お好みで変更してみてください。
フィボナッチエクスパンションを活用したFXのエントリーポイントとは?
フィボナッチエクスパンションを活用したエントリーポイントも紹介していきましょう。
フィボナッチエクスパンション+上位足のライン
での逆張りがエントリーポイントとしては効果的です。
先ほどの写真をもう一度見ていきましょう。
AUDJPY5分足です。
今回の場合、フィボナッチエクスパンション161.8にタッチで売りエントリーです。
なぜここがエントリーポイントなのか?
それは日足の最高値とほぼ合致するためです。
こういった上位足のライン+フィボナッチエクスパンションが重なった場面が反発しやすいです。
あくまでもフィボナッチは目安でしかありません。
上位足で反発した実績があるライン+フィボナッチを組み合わせることでエントリーの精度は高くなります。
ただこの手法は逆張りで上昇が強い時にエントリーするので、少々リスクがあることを覚えておいてください。
反発せずに上昇したら即損切、ストップロスをすぐに入れておくのがいいでしょう。
さらに上昇の勢いが強く、再上昇する可能性も十分あるため、長期で持たずに短期で5分足なら10pipsほどサクッと利確してしまうのが得策です。
ただこのようなポイントは一時的な反発ポイントとなりやすいことは意識しておくといいですね。
まとめ
- フィボナッチエクスパンションとは、フィボナッチ数列を活用して、トレンドの反発点を予測するツール
- 利確ポイントとして意識されやすいため、順張りの利確ポイント、逆張りエントリーポイントとして活用されている
- フィボナッチエクスパンションは、トレンド発生時に高値安値の3点を結び(N波動)で反発点を予測する
- 数値は0.618・1・1.618・2.618お好みで1.271・2を入れてあげるとよい
- フィボナッチエクスパンション+上位足のラインが合致で逆張りエントリーがおすすめ
フィボナッチエクスパンションは、トレンドがどこまで伸びるのかを予測するために非常に使えるツールです。
人間が無意識に意識してしまうポイントなので、活用するほかありませんね。
フィボナッチエクスパンションはさらに上位足のラインや、エリオット波動と組み合わせることで根拠が増えます。
1・2波目で引いたフィボナッチエクスパンションが261.8で止まりやすいなどといったことは非常に有名ですね。
そのためエリオット波動などとも組み合わせてあげるとなおいいですね。
まずは実際にリアルタイムのチャートで引いてみることが大切ですので試してみてくださいね。
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