エンベロープとは?FXでの数値設定や偏差調整方法から使い方や取引手法について解説!

 

どうもバカポンドです。

 

あなたは、「エンベローブ」というインジゲーターをご存知ですか?

エンベローブは、移動平均線から派生したトレンドフォロー型のテクニカルインジゲーターです。

エンベローブには「包む」などの意味がありますが、このインジゲーターは移動平均線を上下に包み込んで、現在の価格が移動平均線から、どれだけ乖離しているかを確認することができます。

ポリンジャーバンドと形はよく似ていますが、エンベロープは一定の幅があるという特徴があります。

それでは、エンベロープについて詳しく解説していきますね。

 

エンベロープとはどんなインジケーター?

 

 

エンベロープは、基本的に移動平均線から極端に離れないという考えからできたインジゲーターです。

設定すると、移動平均線に対して上下に一定の乖離された線が引かれます。

その線を目安にすることで、価格が移動平均線とどのくらい離れているかがわかり、値動きの行き過ぎを見つけやすくしてくれます。

エンベロープの上限、下限を反転ポイントとして「ロング」「ショート」を判断することができます。

よくポリンジャーバンドと似ていると思われますが、異なる点を説明すると、ポリンジャーバンドは標準偏差を使って算出され、価格変動の大きさによって収縮しますが、エンベロープにはそれがありません。

単純に移動平均線から一定間隔で乖離した線が引かれたものになります。

MT4でのエンベロープの表示方法はメニューの「挿入」→「インジゲーター」→「トレンド」→「Envelope」をクリックすることで表示できます。

 

FXでの数値設定について

 

 

通常、エンベロープは逆張りの手法の時の反転ポイントを見極めるために使用されます。

よく使われるパラメーターの設定は、移動平均線25日で、乖離率を2〜3%に設定する組み合わせです。

エンベロープは、移動平均線を基本に設定させるインジゲーターなので、「エンペロープの中心=移動平均線」になります。

ですので、普段から移動平均線を使っている場合は、いつもと同じ期間を入力した方が取引しやすいかもしれません。

移動平均線には「SMA(単純移動平均線)」と「EMA(平潤移動平均線)」の2つがありますが、EMAよりSMAの方が、値動きの激しい為替相場では効果的と言われています。

 

FXでの偏差調整方法について

 

エンベロープの偏差は、移動平均線からどのくらいの乖離でエンベロープを表示させるか?を設定するもので、先ほども出てきましたが、移動平均線25日に対して、一般的に2〜3%に設定されます。

偏差の値は、期間の期間価格のボラリティやチャートの時間足によって異なりますので、相場の状況に合わせて設定する必要があります。

直近の相場で上限、下限線が反転のポイントとして機能しているようにパラメーターを調整して、価格がエンベロープにギリギリ接触する数値を探しましょう

 

エンベロープの使い方を解説!

 

 

エンベロープの基本の使い方は、逆張りの手法です。

上限の線にタッチした時にショート、下限の線にタッチした時にロングのサインになります。

ただし、タッチしたからといって、すぐにポジションを入れるのではなく、ローソク足の前の高値を切り上げや安値を切り下げたのを確認してからエントリーした方がいいでしょう。

そうすることで、急激な値動きにも対応できて大きな損失を出すこともなく、無駄なエントリーも減ると思います。

決済ポイントですが、エンベロープは移動平均線へ戻ろうとしますから、通常は移動平均線にタッチしたら決済を行います。

また、エンベロープは順張りの手法にも使うことができます。

順張りで使う場合には、トレンド相場でエンベロープの中央値からエントリーして、上限、下限の線にタッチしたら決済します。

その場合、もしポジションとは反対方向の上限、下限の価格にタッチしたら損切りしてください。

 

エンベロープを利用したスキャルピング手法の注意点とは?

 

エンベロープは、スキャルピングに向いたインジゲーターの一つですが、その場合は、次のポイントに注意が必要です。

まず、エンベロープ以外のインジゲーターでも言えることではありますが、指標発表時は価格が急激に動く場合がありますので、トレードは控えた方がいいということです。

事前に指標発表のスケジュールを確認してトレードしてください。

似たような内容ですが、要人の重要な発言や選挙の時も価格が大幅に動きますので、トレードは控えましょう。

スキャルピングは小さい利益を重ねていくので、価格変動が起こりやすいときは様子をみた方がいいということですね。

また、高値や安値をブレイクした時は、どこまで価格が伸びるかもわからないですし、どこで反転してくるかもわからなくなるので、早めに損切りして次のタイミングを待ちましょう。

そのほかにも、相場の参加する人が少ない時(夏休みやクリスマス休暇)や流動性が少ないときは、1つの大きいポジションが入るだけで価格が大きく動いたり、レンジ相場でエントリーしても利益がとりにくくなってしまうこともありますので、こういう時も控えた方がいいと思います。

エンベロープは、必ず正確に機能するということではありません。

上限、下限にタッチしても反転しないこともあります。

エントリーのときは、損切りも一緒に設定した方がいいですね。

値動きの大きい通貨ペアを選んで監視すれば、トレードのタイミングはたくさんあります。

焦らずに見極めてからエントリーするようにしましょう。

 

エンベロープに関するまとめ

 

エンベロープについてまとめますと、

・エンベロープは移動平均線から一定の乖離率で表示させたもの
・偏差の値は使う時間足、ボラリティによって調整が必要
・基本は逆張りの手法の時に用いられる
・順張りにも使える
・スキャルピングで使う時には注意するポイントがある

 

エンベロープを注意してスキャルピングで使えば、リスクも小さく細かい利益を積み上げることができるので、使いやすいインジゲーターの一つと言えます。

実際にこれで利益を得ているトレーダーさんも多いし、短時間での決済が可能ですので、ぜひ試してみてください。

 

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