今回はStandardDeviation(標準偏差)インジケーターについて記事を書きました。
標準偏差を表示するインジケーターですが、あなたはこの意味をしっかりと理解できていますか?
StandardDeviationは有名なインジケーターボリンジャーバンドのベースとなっているもので、これを理解することで相場の環境認識の理解が深まること間違いなしです。
ボリンジャーバンドの意味や、標準偏差を完璧に使いこなせているという方は見なくてもいいですが、ちょっとでも不安な部分があるという方は最後まで読むことをおすすめいたします。
目次
StandardDeviation(標準偏差)インジケーターとは?
StanderdDeviationとは、標準偏差を表示させることで、相場のボラティリティを測るインジケーターになります。
数値が大きくなればボラティリティが大きく、数値が小さくなれば小さいという意味になります。
標準偏差を用いたインジケーターといえばボリンジャーバンドが有名ですが、それをサブウインドウに表示させたものになります。
ボリンジャーバンドは人気で便利なインジケーターな反面スクイーズ、エクスパンションなど少々複雑な見方をしなければなりません。
しかし、StanderdDeviationは1本のラインで現在のボラティリティを見ることができるため、とってもシンプルでわかりやすいです。
相場を見るときは、複雑に考えるのではなくて、なるべくシンプルに見るのがいいです。
StanderdDeviationを見れば、1本でボリンジャーバンドがスクイーズしているか、エクスパンションしているのかなどもわかります。
ボリンジャーバンドというと、2σの中に納まる確率が約97%、3σの中に納まる確率が99.7%ということでバンドタッチで逆張りしたくなってしまいますよね?
しかし、ボリンジャーバンドは逆張りのための指標ではありません。
相場のボラティリティを見るものなのです。
その理解を深めるためにも、StanderdDeviationを理解しておくことでどんな時にトレンドが発生しやすく、どんな時にトレンドが終わりやすいのかも見ることができるためおすすめです。
StandardDeviation(標準偏差)インジケーターの特徴について
StandardDeviationの特徴についても解説していきましょう。
まずは特徴を知ることが大切です。
計算式がシンプル
StandardDeviationはとてもシンプルなインジケーターです。
(期間×価格の2乗の合計‐価格の合計の2乗)÷期間×(期間-1)
これが標準偏差になります。
ボリンジャーバンドは、この標準偏差を移動平均線に足したり引いたりして表示させています。
しかし、標準偏差というのは本当はとてもシンプルなものなのです。
相場のボラティリティの大きさが一目でわかる
StandardDeviationは相場のボラティリティを一目で見ることができるものです。
期間を設定し、その期間の標準偏差を見ることで現在の相場のボラティリティがどのくらいか?を見ることができます。
ボラティリティがを把握しておくことは、FXにおいてとても大事なことです。
ボラティリティとは相場の変動幅のことで、FXをする際にはとても重要なポイントになります。
FXでは価格が大きく変動する場面でエントリーすることで利益を大きく伸ばすことができます。
上下幅10Pipsのレンジと、上下幅200Pipsのトレンドではどちらが大きく利益が取れるかは明確ですよね?
FXでは損失をなるべく少なく、利益をどれだけ大きくとるかが勝負です。
そのためには現在どれだけ相場が動いているのか?
を見ることは非常に大事です。
そのボラティリティをわかりやすくしたのがStandardDeviationになります。
環境認識の補助として活用できる
StandardDeviationは、環境認識の補助としても優秀なインジケーターになります。
環境認識とは現在の相場がレンジなのかトレンドなのか判断したりすることを言います。
現在の相場の状況を把握しておくことは、トレードにおいて非常に大切なポイントとなります。
相場というのは、レンジ→トレンド→レンジ→トレンドの繰り返しです。
これが基本です。
レンジかトレンドかの判断は非常に難しく、長期でみるか、短期でみるかによっても変わります。
しかしStandardDeviationを活用すれば、いつも一定した期間のトレンド状況を把握することができます。
そのためその時によって、相場の見方が変わるといったことがなくていいですね。
環境認識がきちんとできていなければ、FXで勝ち続けることは難しいです。
そのため環境認識の補助としてStandardDeviationを活用するのはアリだと思います。
StandardDeviation(標準偏差)インジケーターの見方や設定方法
StandardDeviationの見方や設定方法についても解説していきましょう。
StandardDeviationはMT4標準で入っているインジケーターになります。
まずは設定方法から
期間→標準偏差を表示させる期間を選べます。14.20.21あたりを利用しているトレーダーが多いです。現在のトレンドを見たい場合はこのくらいに設定しておきましょう。
適応価格→計算式に使う価格を設定できます。基本的にはclose(終値)でOKです。
種別→移動平均線の種別を選択できます。基本的にはsimple、反応が早い方がいい場合はExponentialもおすすめ
スタイル→ラインの色や破線か、実線か。太さなどを選択できます。お好みで。
上限下限→下限は0、上限は設定しなくて大丈夫です。
見方はシンプルで値が小さければ値動きが小さい、大きければ値動きが大きい
それだけです。とてもシンプルです。
値動きが小さいところはどちらかに動くパワーをためていると考えてください。
ボリンジャーバンドでいうスクイーズの部分ですね。
StandardDeviationの値が大きく上昇した場合は、トレンド発生のサインですね。
これはエクスパンションの合図です。
と1本の線でトレンドを簡単に読み取ることができるのが特徴です。
逆に標準偏差が下降してきた時は値動きが落ちついてきた証拠、相場転換のサインだったりもします。
とても見方はシンプルのためボリンジャーバンドよりわかりやすいですね。
StandardDeviation(標準偏差)インジケーターを活用したFX手法をご紹介!
StandardDeviationを活用したFX手法をご紹介したします。
「レンジブレイク手法」
になります。
①StandardDeviationが低水準で停滞
②直近のStandardDeviationの高値を超えた時
③動いている方向にエントリー
このロジックのポイントは、トレンド発生前にしっかり低水準でStandardDeviationが停滞しているというのがポイントです。
ある程度の期間で停滞してからのブレイクを狙うことで大きな利益を狙うことができますね。
相場の基本原理であるレンジ→トレンド→レンジ→トレンドを狙ったロジックになります。
さらにレンジ期間は長ければ長いほど利益を大きくとりやすいです。
これはボリンジャーバンドバンドのスクイーズ→エクスパンションを狙った手法なのですが、ボリンジャーバンドよりも見やすいですよね。
StandardDeviationはボリンジャーバンドよりもシンプルに作られているインジケーターのためロジックもシンプルです。
ぜひ活用してみてください。
まとめ
- StanderdDeviationとは標準偏差を表示させることで、相場のボラティリティを測るインジケーター
- StanderdDeviationの計算式は(期間×価格の2乗の合計‐価格の合計の2乗)÷期間×(期間-1)
- ボラティリティを見たり、レンジかトレンドかの環境認識として使えるインジケーター
StanderdDeviationはとてもシンプルなインジケーターですので、すぐに活用できるツールになっています。
特にトレンドの強さがわからないといった環境認識が苦手な方にはおすすめのツールになります。
ぜひ活用をしてFXで大きな利益を出せるようになってください。
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