MAM(マム)とは?PAMM(パム)とは?運用方法の違いや違法性、メリットデメリットを解説!

FX取引をする方法は、「裁量取引」と「EAなどのプログラムによる自動売買やシステムトレード」に分けられます。

裁量取引はトレーダー自身が集めた情報や論理、そして「カン」などの総合的な意志決定により売買をする事です。

情報・論理・感と矛盾したポジション取りの根拠が入り混じっている為、勝つためには少なからず才能が必要となります。

 

一方、自動売買やシステムトレードは、感情などの人間的な要素を全く排除し、初めに決めたロジックにのみ支配されて売買を進めますので、トレーダーの才能は殆ど関係ないです。

他にも、トレーダー自身が取引をしない売買方法にコンピューター自身がファンダメンタルズなどの情報を集め、総合的に分析して売買を「AI」に任せるアルゴリズムトレードもあります。

そして、ここ最近、注目されだした取引方法が「MAM(マム)」と「PAMM(パム)」という仕組みです。

 

MAMやPAMMをする為にはマネージドアカウント「MAM口座」「PAMM口座」が必要になります。

マネージドアカウントは、プロのトレーダーやファンドマネージャーが投資家から委託を受けた運用をするための口座のことを言います。

その「MAM(マム)」と「PAMM(パム)」について、ここから解説していきます。

【実例あり】MAM(マム)って本当に儲かる?儲からない?運用する際のポイントもご紹介!

2019年12月24日

 

MAM(マム)とは何か?

MAMはマルチ・アカウント・マネージャーといいます。

MAMは、「自分の口座資金を依頼したトレーダーの運用方法と同じになる様に委託する」という特殊な運用方法です。

それでは、仕組みを説明いたします。

 

運用を委託したプロトレーダーやファンドマネージャーの親口座で注文を行いますと、紐付けされている投資家のMAM口座でも残高に応じて投資額が決まり、同じポジションのエントリーが行われます。

親口座のコピートレードになりますので親口座が利益を上げますと、投資家の子口座も投資額に応じて利益が上がります。

そのため、親口座と利回りは同じになります。

投資家である口座所有者は、オーダーおよび取引履歴を見ることができます。

取引履歴が見られますので、運用者のトレード手法がある程度、投資家にも分かられます。

トレードが失敗に終わりますと、収益が出ない(損をした)場合は、勿論、投資家も損失となります。

また、投資家である本人の口座で資金を回しますので運用者に持ち逃げされることは無く、何時でも出金もできます。

 

PAMM(パム)とは何か?

 

PAMMは「パーセンテージ・アロケーション・マネージメント・モジュールといいます。

PAMMも資金を他のトレーダー(プロのトレーダーやファンドマネージャー)に預けますが、発注などを委託して運用をして貰うものです。

しかしPAMMは、運用を任されたトレーダー(運用者)が、初めに複数の投資家の口座を管理し、口座ごとに出資額に応じて注文の割合を決めておきます。

複数の投資家の口座を合算した一つの口座と見立てエントリーし、注文の割合も各口座ごとに運用者が決め、その合算をマスター口座で管理します。

 

利益確定や損切の設定も運用者が決めることになり、投資家では設定が出来ません。

そして、マスター口座でトレードした収益は出資額による注文割合に応じて、自動的に複数の投資家の口座へ分配されます。

そのため、投資家は取引履歴などを見ることはできず、運用した資産の結果のみを知ることが出来ます。

任されたトレーダーが管理しやすく、運用が出来る仕組みがPAMMです。

 

MAM(マム)とPAMM(パム)の運用方法の違いを解説!

 

MAMは投資家個人の口座が親口座であるプロトレーダーの口座の取引を自動でコピーして運用されるため、取引履歴を見ることが出来ます。

その為、取引履歴からプロトレーダーの手法・ロジックなどを垣間見ることが出来ます。

 

PAMMは、運用を依頼したプロトレーダーの一元的な管理になる為、出資額に応じて分配された収益のみが分かります。

投資家は取引履歴を見ることは出来ないです。

そのほかの点は特に違いはありません。

どちらも1人のトレーダーと利用者の口座を紐づけて自動で取引を行うものになりますね。

 

MAM(マム)のメリットとデメリットについて

 

MAMのメリットデメリットについても解説していきます。

メリットだけではなくデメリットも理解しておくことで今後の運用に役立つことでしょう。

 

MAMのメリットについて

 

MAMのメリットは、

・FX初心者や裁量取引には自信がない人

・仕事などが忙しくてトレードする時間が取れない人

・しかし、EAなどプログラムに全てを任せるのは不安な人

上記の不安がある方でもMAM口座に口座を預けておくだけで代わりに運用をしてくれる点です。

 

熟練したプロトレーダーに任せて安定して資産を増やすことが出来るかもしれません。

トレード履歴を見ることが出来るのも、安心できて良いですね。

 

また、トレーダー側も利益が出ないと手数料をとることができない仕組みのため、完全に実力世界な点もメリットです。

今までは自動売買が高額な値段で売られていたり、高額で中身のないFXコンサルが多く売られていたのを考えると、利益が出なければ手数料とられないのは大きなメリットだと思います。

 

MAMのデメリットについて

 

MAMのデメリットは、

初めに追加書類の提出が必要なMAM口座を作る必要がある為、手続きが多少面倒です。

しかし、運用口座を作ってしまうことができれば、あとは全てお任せになります。

 

当然ですが、収益の何割かは運用者に支払いをすることになります。

運用者の実績により、手数料相場は「15%〜50%」となっています。

その他出金に関してポジションを持っている間は資金を引き出すことは出来ませんし、証券会社によってはポジションの全決済も一存では出来ない場合もあります。

 

また、最大の壁は確実に資産を増やしてくれるプロトレーダーを見つけなければいけないという点ですね。

長期的に利益を出し続けられるトレーダーさんというのはそう簡単には見つかりません。

ただ海外FX業者は、システム的にトレーダーさんを選べるようにしている会社も有ります。

証券会社にMAMトレーダーとして登録してもらっている場合ですね。

 

しかし優秀なMAMを見つけて、手続きが終わってしまえば後は放置で運用をしてくれるため、面倒なのは最初だけです。

裁量でFXをしようと思うと毎日数時間もチャートを見なければいけないことを考えるとそれほどデメリットではありませんね。

 

PAMM(パム)のメリットとデメリットについて

 

PAMM(パム)のメリットとデメリットについても解説していきましょう。

 

PAMMのメリットについて

 

PAMMのメリットは、ほとんど、MAMMのメリットで書いたことと重複しますが、

「勝てるトレーダー」に運用を任せられれば、手数料を取られても全く問題なしで資産が増やせる点です。

投資家から見ますと、取引履歴を見ることが出来ないのはデメリットですが、運用者で有るプロのトレーダーから見ますと、自身のロジックなどのノウハウを隠せますので、トレードに集中できます。

 

また手続きがすべて済んでしまえばあとは完全に放置で運用ができるのもいいですね。

トレードのスキルがなくても、何もしなくてもお金が増えていくのは大きなメリットだといえるでしょう。

 

PAMMのデメリットについて

 

トレードの勉強をしたいと思っている方からすると、取引履歴が見えないPAMMはデメリットになってしまうかもしれません。

ただ純粋に資金が増えさえすれば取引履歴はあまり気にしない!

とお考えの方はMAMでもPAMMでもどちらでもよいと思います。

もしトレード履歴を見てエントリータイミングなどの参考にしたいという方はMAMを選んだ方がいいですね。

 

MAM(マム)とPAMM(パム)は違法なのか?

 

MAMやPAMMは投資運用にあたります。

現在の日本の金融商品取引法では、金融庁に登録していない個人が運用者として第三者の資産運用を行うことは違法とされています。

ただ金融庁から許可を受けると可能ではあるのですが審査は非常に厳しいとされていて、

個人で稼がれているプロトレーダーさんなどは日本で許可をとってMAM・PAMMサービスをすることはほぼ不可能でしょう。

ですのでMAM・PAMMサービスを利用したい、と思ったら海外証券会社などでそういったサービスを探す方が早いでしょう。

 

海外でも同様に各国金融庁からライセンスを取得する必要があります。

ただ国によっては比較的にライセンスが取りやすい国もあり、公式サービスとしてMAMやPAMMを展開している証券会社も多々あるのです。

そういったところで行われているものであれば合法ですので安心して参加することが可能です。

 

MAM(マム)とPAMM(パム)の違いに関するまとめ

 

  • MAMとPAMMは「自分の口座資金を依頼したトレーダーの運用方法と同じになる様に委託する」コピートレードのようなもの

 

  • MAMは取引履歴が見れて、PAMMは取引履歴が見れないのが特徴

 

  • MAM・PAMMは国内業者では国の許可がとってなければ違法ですが、海外業者であればライセンスがある業者であれば違法にはならない

 

「MAM」と「PAMM」の違いをここまで書いてきましたが、有能なプロトレーダーやファンドマネージャーに委託して投資家の資産を増やし運用者は手数料を得ることは同じです。

資産を増やすための方法がMAMとPAMMでは異なります。

投資の運用過程を取引履歴から見ることが出来るのが「MAM」で、取引履歴を見ることが出来ないのが「PAMM」であると、ご理解をして頂いて間違いないです。

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2 件のコメント

  • 画像がJapone FXから取っているようですが、引用元を記載しリンクを貼るか許可を得ないと著作権法にひっかかります。
    消すかオリジナルで自分で作った画像に差し替えてください。

    • コメントありがとうございます。

      画像の方を無断で掲載してしまい、申し訳ありませんでした。
      先ほど、画像の方は削除させて頂きました。

      お手数おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

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