どうもバカポンドです。
あなたは、「ケルトナー・チャネル」というインジゲーターをご存じでしょうか?
初心者の方にはあまり聞きなれないインジゲーターかもしれません。
今回は「ケルトナー・チャネルとボリンジャーバンドやエンベローブとの違い、具体的なスキャルピングの手法」についても解説していきたいと思います。
目次
ケルトナーチャネルの概要について
ケルトナーチャネルはちょっと聞きなれない名前ですが、シカゴのトレーダー「チェットケルトナー」という人が開発したトレンド系のインジゲーターです。
これを使うことで、トレンドの発生や終了を判断することができます。
見た目は「ボリンジャーバンド」とよく似たインジゲーターですが、収縮率などが異なるため使い方も異なってきます。
ケルトナーチャネルは3本のラインで構成されていて、真ん中に表示されるのは中間線と呼ばれ、10日移動平均線が用いられますが、この移動平均線の計算は高値、安値、終値の平均値が使われます。
その中間線を中心に上下にはさむように、線が1本づつ表示されます。
中間線の上に表示される線は、中間線に高値と安値の差の平均値(10日移動平均線なら10日)をプラスされ、下に表示される線は、中間線に先ほどの平均値をマイナスされたもので計算されます。
この中間線の上下に表示される線は、「チャネル状」に形成されます。
「チャネル」には水路とか航路とかいう意味があり、多くの値動きはこのチャネルの中で動きますが、時々チャネルからローソク足が飛び出すことがあります。
この時、ローソク足が飛び出した方向にトレンドが発生したと判断することができ、トレンドフォローしていくことができます。
トレンドフォローのときは中心線が、それぞれサポートラインやレンジスタンスラインとなります。
このケルトナーチャネルは、だましも多く、全面的に信頼できるわけではないので、単体で使わないほうがいいですね。
ケルトナーチャネルはMT4に標準で提供されていないため、探して追加する必要があります。
証券会社によっては、自社の口座利者に向けて提供している会社あるようですが、インターネットで「ケルトナーチャネル MT4 ダウンロード」などのキーワードで検索すると、MT4のインジゲーターをダウンロードできるリンクをまとめているサイトなどもありますので、探してみてください。
ダウンロードしたケルトナーチャネルを追加する方法は、現在お使いのMT4を開いて「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」の順番でフォルダを開いて、ダウンロードしたファイルを移動し、保存してください。
そこまでできましたら、MT4にもどって、ナビゲーターウインドウの中のインジゲーターのなかに、先ほど追加したフォルダと同じ名前のものがあると思うので、それをドラックしてチャートの中までもっていって離すと、ケルトナーチャネルが表示されます。
もし、ナビゲーターウィンドウが探せない場合は、「挿入」→「インジゲーター」→「カスタム」の中から探してクリックしても同じようにケルトナーチャネルを表示することができます。
ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドとの違いとは?
ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドはよく似た形を形成していますが、この2つには違うところもあります。
違いについて説明するには、まず「ボリンジャーバンド」について触れたいと思います。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線の上下に移動平均線で使った期間を元に計算した標準偏差(シグマ)を上下にバンド表示したものです。
バンドとはベルトのような意味で長いひも状のものをさします。
”レートはある一定のバンドの内で推移する”という考えで、バンドをはみ出た異常値を逆張りの目安にします。
ケルトーチャネルとの一番の違いは、この標準偏差(シグマ)を使うというところです。
ボリンジャーバンドの標準偏差というのは受験とかでよく聞く偏差値のようなもので、現在のレートが確率的に何%なのかを示します。
上下の線からローソク足が飛び出したところがエントリーチャンスというところは似ていますが、ケルトナーチャネルは一定の幅で推移するのに対し、ボリンジャーバンドはゴムのように収縮します。
似ているようで、やはり違う用途のインジゲーターになります。
ケルトナーチャネルとエンベロープとの違いとは?
それからもう一つ、ケルトナーチャネルと同じように、移動平均線を中心として上下に線が引かれるインジゲーターとして、「エンベロープ」というものがあります。
それでは、エンベロープとケルトナーチャネルの違いをみていこうと思います。
「エンベロープ」は、移動平均線に対して上下に一定の乖離された線が引かれ、その線を目安にして価格が移動平均線とどのくらい離れているかがわかり、値動きの行き過ぎを見つけやすくしてくれます。
先ほどのボリンジャーバンドと違って、エンベロープは収縮せず、移動平均線と一定の幅で推移していきます。
ケルトナーチャネルとの大きな違いは、ケルトナーチャネルは上下の線からはみ出た時がエントリーチャンスになりますが、エンベロープは上下の線にタッチした時がエントリーチャンスになるということです。
また、ケルトナーチャネルはトレンド発生判断できるインジゲーターなのに対して、エンベロープはトレンド発生時に弱くレンジ相場に強いインジゲーターという特徴があります。
こちらの2つも似ているのは形だけで、用途が変わってきますね。
ケルトナーチャネルとATRの関係性について
現在幅広く利用されているケルトナーチャネルは、基本的な考え方は変わりませんが、いろいろな改良され、使用する移動平均線の種類が変わったり、上下に引かれる線の計算に用いる数値をATRを使うことで、より精度が高いインジゲーターになってきています。
「ATR」とは、(Average Ture Range)のことで、ボラティリティ(変動率)を示すインジゲーターです。
ATRは、相場が激しく動く時は大きく上昇し、値動きのほとんどないレンジ相場の時は大きく減少します。
ATRの算出方法は真の値幅(True Range)の平均値で、真の値幅は真の高値、真の安値を使います。
※ちなみに「真の高値安値」とは、当日の高値安値か前日の終値のどちらか高い方をいいます。
ケルトナーチャネルとATRを組み合わせることによって、相場の行き過ぎの目安となるので逆張りのエントリーに使えます。
また、ポジションを持っている場合は、決済ポイントの目安となります。
この2つの組み合わせで、より安定した勝率を出すことができますね。
ケルトナーチャネルを利用してスキャルピング手法で攻略するには?
ケルトナーチャネルを利用すると、「スキャルピング手法」を使ったトレードをすることができます。
この方法で使うのは、「1時間足」と「5分足」です。
スキャルピングとはいえ、やはりトレンドに逆らわない方が勝率が高いので、比較的長めの足でトレードしていきましょう。
オススメの通過ペアは「USD/JPY」、「EUR/JPY」、「GBP/JPY」などのクロス円と、「EUR/USD」あたりでしょうか。
スキャルピングに使うのは、スプレッドが狭い通過がいいです。
スプレッドはお使いになる証券会社によって違いますので、確認してみてください。
まず、1時間足でトレンドがどちらの方向か確認します。
ケルトナーチャネルが右肩あがりなら上昇トレンド、もしくは上線を抜けたら上昇トレンドとみることができます。
下降トレンドはその逆で右肩下がりか、下線を抜けた場合です。
実際にエントリーするポイントは、ケルトナーチャネルの中心の移動平均線を突破した時、その方向にエントリーしてください。
利益確定ポイントを「15pips」と、損切りポイントは「10pips」に設定することで、負けることがあっても半分くらいの勝率を保てれば負け越すことはないと思います。
順張りが基本になりますので、必ずトレンドの方向をよく確かめてからエントリーしてくださいね。
ケルトナーチャネルと組み合わせて使うべきインジケーターとは?
ケルトナーチャネルは、とても便利なインジゲーターです。
ケルトナーチャンルだけではなく、これはどのインジゲーターにも言えることですが、単体で使うとどうしても「だまし」にあったりします。
トレードの勝率をあげるためには、他のインジゲーターと組み合わせるといいです。
例えばですが、「RCI」という相場の過熱感を見るインジゲーターと組み合わせることで、先ほどのスキャルピング手法の勝率も高くなります。
RCIは100%に近づくと買われすぎと判断することができます。
ケルトナーチャネルをみてエントリーした時に、RCIのレベル表示を0.8、−0.8に設定します。
0.8、−0.8近づいたら決済してください。
また、ケルトナーチャネルはオシレーター系のインジゲーターのRSIとも相性がいいです。
トレンド系のインジゲーターはどうしてもレンジ相場に弱い傾向があるので、オシレーター系との組み合わせは、弱い部分を補い、だましを回避しやすくなりますね。
ケルトナーチャネルとその他のインジケーターに関するまとめ
ケルトナーチャネルについてご紹介してきました。
ケルトナーチャネルは、トレンドの発生を確認して、エントリーポイントを絞り込むのにとても優れたインジゲーターの一つと言えます。
同じような移動平均線を元にした「ボリンジャーバンド」や「エンベロープ」とは見た目は似ていても、全然使い方が違うインジゲーターだということもお分かりいただけたかと思います。
初心者でも短い時間足で小さい利益を積み上げることもできますので、とても使いやすいとですね。
ケルトナーチャネルを使うときは、必ず他のインジゲーターも併用したほうがいいです。
特に、オシレーター系のインジゲーターを一緒に使うことで、トレンドの強さを確認でき、ケルトナーチャネルの弱いところを補ってくれるのでオススメです。
MT4には標準ではいっていないので、ダウンロードして使ってください。
ケルトナーチャネルは進化していて、ATRを組み込んだものなどいろいろな種類があるので、いくつか使ってみて使いやすいものを探してみるといいと思います。
数値設定も何種類か試して使いやすいものを見つけて、自分用のケルトナーチャネルを見つけてみてくださいね。
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