この記事では、FXの自動売買システム『オートシステム』について解説しています。
オートシステムは、52週(約1年)連勝、月利20%、勝率82%を叩き出す、FX自動売買システムです。
オートシステムは、本当に稼げるのか?特徴から口コミに至るまで徹底調査しましたので最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- オートシステムについて知りたい方
- オートシステムが稼げるのか知りたい方
- オートシステムを検討している方
- 不労所得の方法を探している方
目次
オートシステムとは
最初に、販売業者から説明致します。現在の販売業者は、下記会社となっています。
販売会社:インベストメントカンパニー株式会社
会社URL:http://softwareproductioncenter.com
運営統括責任者:奥村 泰氏
所在地:京都府京都市
以前は下記会社で販売されていたようです。
販売会社:ライセンススクールコーポレーション株式会社
会社URL:https://lsc-gold.com/
代表取締役:豊永 真人氏
所在地:京都府京都市
インベストメントカンパニー株式会社は、主に何をされている会社が不明です。事業内容が記載されたHPなどは見つけられませんでした。
ライセンススクールコーポレーション株式会社は、高卒認定、看護師、心理カウンセラーの資格取得を目指す講座を運営しています。投資とは無関係な感じがします。
オートシステムの概要
元々は、『BE MYSELF CLUB』を運営する『ようすけ氏』というブロガーによって拡散され自動売買ツールだそうです。
ヘッジファンドのテクニックを応用し、理論上絶対に勝てる方法を、少資金と短時間で実現させた、FX自動売買ツールになります。
オートシステムの特徴
オートシステムの代表的な、4つの特徴を解説します。
- 平均月利20%(真偽は不明)
- 購入後のサポートがある
- ナンピンマーチンゲールの手法を使ったEAトレード
- すくみを利用したトレード
平均月利20%(真偽は不明)
公式ページには、月利20%とあります。
しかし、その多くは公式ページや運営に何らかの関係がある方の発信が多いように思えます。
また、コロナショック相場の2020年、2021年の年間成績と2022年7月までの成績は見つかりませんでした。
下画像は2019年の成績です。
購入後のサポートがある
オートシステムは、VPS(仮想サーバー)を利用する自動売買システム(EA)です。
VPSをわかりやすく例えると、リーモート操作専用パソコンです。そのため、パソコン操作に不慣れな方は初期設定が難しい場合があります。
しかし、初期設定を運営側で行ってくれるサポート体制があるので導入する際は安心できます。
そして、運用開始後は、重要指標発表などの前に自動売買システムの停止などの案内が来るようです。案内に従って、自身で稼働・停止する必要があります。
また、月額3,000円の管理費を支払うことで自動売買システムの稼働・停止を運営側がしてくれます。ですから、利用者は手間いらずになります。
購入後のサポートがどこまで必要なのか、ご自身での見極めが必要になります。
ナンピンマーチンゲールの手法を使ったEAトレード
オートシステム手法は、ナンピンマーチンを利用しているようです。
下の画像は、オートシステムを紹介しているブログからキャプチャーした取引履歴です。
画像からわかる通り、USD/JPYとEUR/USDの2通貨でトレードしています。手法はナンピンマーチンで取引しているのが分かります。
ナンピンマーチン手法は、資金管理がとても重要になります。詳しくは下記を参考にして下さい。
すくみを利用したトレード
オートシステムを紹介しているブログなどでは、「すくみ」を利用しているとありました。
「すくみ」について解説します。
「すくみ」とは、止まっている状態、つまり、「変化がないこと」です。
わかりやすい例としては、「じゃんけん」があります。
グー、チョキ、パーはそれぞれに対して、強みと弱みを持っています。
もし、グー、チョキ、パーが決闘をした場合、グーがチョキを倒すとパーに倒されてしまいます。チョキがパーを倒すと、今度はグーに倒されてしまいます。お互いに、一歩も動き出せない状態です。
このように「ずっと同じ状態のままで、変化がないこと」を「すくみ」といいます。
「すくみ」を理解いただけたところで、FXにおいての「すくみ」とは「両建て」です。
つまり、同じ通貨の「売り」「買い」を同時に同数保有することです。両建てすることで、利益は増えも減りもしない「ずっと同じ状態のままで、変化がないこと」になります。注意)スワップは考慮しません。
ですから、同じ通貨ペアの両建てでは、いつまでも利益を出すことは出来ません。
「お互いに影響しあう、似た動きをする通貨」を使用しましょう。
多く使われる通貨ペアとしては、USD/JPY、EUR/JPY、EUR/USDです。この、3通貨ペアは市場が大きく、お互いに影響を与える通貨ペアになります。
USD/JPYとEUR/USDは「逆相関」と、言います。これは、「USD/JPYが上昇すると、EUR/USDは下落する」というように、お互いに逆の動きをすることです。
注意)厳密には、逆相関になることが多いです。完璧な逆相関ではありません。
では、この特徴を踏まえて、USD/JPY、EUR/USDをそれぞれの「買い」を同時に同数保有するとどうでしょう?
USD/JPYが上昇するとき、EUR/USD下落することが多いです。つまり、USD/JPY→含み益、EUR/USD→含み損の状態です。
でもこれでは、同じ通貨ペアの両建てと大な違いが無く、利益が出せません。
しかし、為替市場は、経済指標発表や世界情勢などの影響で「歪み」が発生します。
極端な例ですが、USD/JPYが100pips上昇しても、EUR/USDは50pipsしか下落しないこともあります。
このとき、USD/JPYは大きな含み益になっています。もちろん、EUR/USDの含み損以上の利益です。
ここで、全てのポジションを決済することで、トータルで利益が残ります。このようなトレードを「すくみ」といいます。
オートシステムの初期費用
オートシステムの初期費用、4点について解説します。
- システム代金
- VPS(仮想サーバー)代金
- 月額使用料
- 運用資金
システム代金
FXの自動売買システム『オートシステム』の代金です。
98,000円(商品代金)+9,800円(消費税)=107,800円(税込)となっています。
VPS(仮想サーバー)代金
オートシステムを24時間稼働させるためには、VPSが必要になります。
月額使用料は、2,000~4,000円位になります。
VPSはさきほど、リーモート操作専用パソコンと例えました。その、VPSを扱っている業者との契約が必要になります。
オートシステムは、「EA」(Expert Advisor)と言われるプログラムです。「EA」を稼働させるには、「MT4」と言われるプラットフォームが必要になります。
例えるなら、「MT4」はゲーム機本体。「EA」はゲームソフトと言った感じです。さらに、「MT4」を動かすにはVPS(パソコン)が必要になります。
月額使用料
月額利用料が、毎月15,000円かかるようです。
ですが、現在はキャンペーン中につき無料になっています。
しかし、2019年の紹介動画などを見ると、そのときも無料でした。ですから、永久にキャンペーン中だと思います。
運用資金
20万円以上が推奨されているようです。
余裕をもって、25~30万円程度から運用を始めた方がいいと思います。
口コミなどでは、「5万円からでも始められる」との書き込みもありましたが推奨しません。
なぜなら、ナンピンマーチン手法は、多くの運用資金が必要になるためです。5万円から多くの利益が出たのは、本当にとても運が良かっただけです。
以上4点合計で、36~40万円位が初期費用になります。
オートシステムの評判・口コミ
一番気になる、評判・口コミを紹介します。
ポジティブな評価・口コミは多くあります。しかし、ネガティブな評判・口コミもありました。
下画像は公式ページにある「お客様の声」の一部です。
あたりまえですが、ポジティブな感想ばかりです。
次は、Twitterの評判・口コミです。
https://twitter.com/strongtrader01/status/1194799801621049344?s=20&t=AVgOelCFnnLxDjwoDlbvxA
#オートシステム#アンビションシステム#自動売買
10/1〜かなりのペースで稼いでいます。
GEMとの交渉が難航しているようで、今はBIGBOSSに流れていますが、BIGBOSSのユーザーいたずらに増やして同じ事にならないだろうか… pic.twitter.com/kJhNraSWIk— ぱらでぃん (@fxpaladin) October 10, 2019
⚡️FX自動売買情報⚡️
要注意Lv:★☆☆☆☆EA名:#オートシステム
提供元:不明これは以前使ってた『アンビション』
のOEM版ですね。
このツールは稼げます。
私もメインEAの一つとして稼働させてますので
これは『買い』です。
※決してオートトレードの回しモノではありません。— FX自動売買(EA)業界治安維持向上委員会 (@EA_Police) November 27, 2019
やべー。
もう働く意味が分からなくなるレベルで利益出る(笑)#FX自動売買 #FX#オートシステム— つちを (@tsuccie1187) April 27, 2019
https://twitter.com/lookup1971/status/1100165610065952768
私のオートシステム(アンビション)今日は雇用統計‥大丈夫だろうか?飛ばない‥よね?#オートシステム#アンビションシステム#自動売買 pic.twitter.com/XgQmcwXb0s
— 三平丸 (@tatsuyatanabe) February 7, 2020
ほとんどが、ポジティブな意見でした。しかし、最後のツイートを見ると、含み損抱えて不安な場面もあるようです。
そして、とても気になったのは、最近(2022年)の評判・口コミが見当たらないことです。もしかしたら、最近のコロナショック相場には適していない可能性もあります。
自動売買を選ぶときには、信頼できるレビューを探すこともポイントの1つです。
オートシステムの公式ページにある成績や評価・口コミが最近は更新されていませんので、あまり信頼出来ません。
高評価のほとんどが、運営側と何かしらの関係があるように見えます。これを踏まえると、販売元の不安解消が出来ません。
オートシステムの気になる点や注意点
やはり一番気になる点は、最近(2022年)の情報が無いところです。
公式ページには現在、2019年の年間成績が掲載されており、2020年以降の成績がありません。利用者のブログなどを拝見すると、過去の公式ページには、2018年の年間成績の掲載があったことが確認できました。
公式ページが年ごとに成績を掲載するのであれば、現在は2021年の年間成績が掲載されているはずです。
ということは、2020年以降の成績は、公式ページに成績が掲載できない状態が考えられます。
まして現在も、月利20%利益が出ていたら、「コロナショック相場でもしっかり利益を出しています!」のような宣伝をするのではないでしょうか?
2020年9月の成績を紹介されているブログもありました。しかし、販売代理店の方が運営されているブログですので、あまり信頼ができません。
さきほどのブログは、2020年9月のオートシステムの記事を最後に更新されていません。もちろん2021年の成績は記載されていませんでした。
ナンピンマーチンのFX自動売買システムは、損切り設定が無い場合も多いです。もし、損切り設定が無い場合は、破産している可能性があります。
破産していなくても、現在大きな含み損を抱えているかもしれません。含み損を抱えている場合、本当の意味で「すくみ」状態に陥ったかもしれません。
大きな含み損を抱えた状態が何ヶ月も続くとしたらどうでしょう?眠れない日が続くことは、容易に考えられると思います。
注意点としては、FX自動売買システムは、永遠に利益が出せるものではありません。必ず相場に合わなくなる時期が来ます。
それは、10~20年先の可能性もありますし、2~3ヶ月先の可能性もあります。その場合は、一旦停止させるなどして、システムに合う相場が訪れたらまた稼働させるようにしましょう。
ですから、FX自動売買システムは、1つだけに頼らない方がいいのです。
そして、「オートシステムの概要」に「理論上絶対に勝てる方法」と書きました。
損切りをしなければ、理論上絶対に勝つことはできます。オートシステムに損切り設定がない場合には、とても注意が必要です。
オートシステムのまとめ
特商法の記載はありますが、販売業者の「インベストメントカンパニー株式会社」を検索しても、何をしている会社なのか不明でした。
特商法の記載に関しては、オートシステムの運営に関わっていないブログのほとんどが指摘しています。特商法だけで善し悪しの判断をしていいと思います。
そして、購入者を焦らせるような、意味の無いキャンペーンを継続しています。まるで、いつも「閉店セール」をしているお店のような販売方法です。
FX自動売買システムを購入することは「投資」です。
十数万を投資するだけの「価値がある」か、良く考えることが大事になります。あなたが、そこに「投資する価値がある!」と判断するのであれば、購入されていいと思います。
高額の自動売買システムに対して安易に飛びつくのではなく、1歩引いた判断が必要です。「高額=良い」ではありません。
サポートや使用料などに関しても、毎月支払ってまで必要なのか、しっかりと判断して下さい。
全てサポートに丸投げでは、運営側の絶好のカモになってしまいます。
せっかく大事な資金を運用するわけですので、信頼できて実績のある自動売買を選ぶ判断ができることが、将来的な資産形成につながります。
最後に、どんなに優秀なシステムでも「絶対に勝てる」という保証はありません。
システム運用の選択や資金管理は、ご自身で慎重に慎重を重ねておこなって下さい。
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