「AIを使ったFX自動売買って本当にいいシステムなの??」
この記事ではこんな悩みを持つ方のために、AIを使ったFX自動売買について解説します。
最近様々な分野でよく聞くようになったキーワード「AI」
実はFXの世界でも自動売買にAIを利用したものが増えてきています。
しかし、増えてはきているものの、「従来の自動売買とは何が違うの?」「自分の手で行う裁量取引と比べて実際どうなの?」と疑問を持っている方も多いはずです。
そこで今回は、FXでAIを利用した自動売買を検討している方のために、特徴やメリット・デメリット、どんな会社で提供しているかを解説しました。
この記事を読めばAIの自動売買についての理解が深まり、更にはどんな自動売買を選べば稼げるのかがわかりますので最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- AIを使ったFX自動売買の仕組みを知りたい方
- AIを使ったFX自動売買を探している方
目次
AIを利用した自動売買ツールとは?
人の思考を人工的に再現するシステムのこと。
人は、経験から学ぶことで新しい手法を発見し、あるいは異なった環境に順応することができます。
人のような柔軟な思考をソフトウェアによって再現し、現在ではチェスのプレイから乗用車の自動運転にいたるまで、様々な分野で応用されています。
仕組みとしては、人間の経験に当たる様々な情報を記憶するディープラーニングと言語処理によって様々な経験をAIのソフトウェアに記録していき、そこから新しい知見を導き出していくといったものが多くを占めます。
AIをFXに用いる場面としては、過去にあった大量の取引や相場のデータからパターンを認識させることで、類似の状況になった際に利益を上げる適切なアクション(自動での売買)が取れることが挙げられます。
このように、自ら考えて動くソフトウェアであるAIによる自動売買ですが、現在も発展途上の段階にあり、AIを利用した自動売買ツールを公開している企業はほとんどありません。
ただ、日本では次の項目で紹介する企業がAIを利用した自動売買に対応しています。
AIを利用した自動売買ができるFX会社
日本には現在、次の2社がAIを利用したFX自動売買ツールを提供しています。
- みんなのFX テキストマイニングAI
- インヴァスト証券 マイメイト
これらについてみていきましょう。
みんなのFX テキストマイニングAI
みんなのFX テキストマイニングAIは、トレイダーズ証券が提供しているAIを利用したFX自動売買ツールです。
FX業界初の為替ニュースをもとにした売買シグナルを出してくれる取引ツールをリリースして話題になりました。
このツールの仕組みは、世界の膨大な為替に関するニュースを収集してAIが判断、為替相場動向を予測して、それをもとに自動売買によって利益を狙う高度なシステムです。
ニュースから為替相場の動向を予想するという時点で、AIによる思考が働いており、そこで得た予測をもとに売買のシグナル(売りか買いかの信号)に反応して自動売買のプログラムが取引します。
テキストマイニングという言葉自体もAIの関連用語で、文章データを単語や文節に分解して、出現の頻度や特定の文章と単語との関係、出現傾向、さらには時系列に解析していくことを意味します。
つまり、みんなのFXで提供しているAIを利用したFXの自動売買は、ニュースを的確に分析して自動売買を行う画期的なものといえるでしょう。
従来の自動売買は、この価格になったら売買をするといった仕組みのプログラムが主流でした。
しかし、みんなのFXで提供しているAIを利用したFXの自動売買は、ソフトウェア自身が考えて売買をするという点で画期的な自動売買サービスです。
インヴァスト証券 マイメイト(MAi MATE)
マイメイト(MAi MATE)は、インヴァスト証券が公開しているAIを利用したFXの売買システムです。
AIを「エージェント」と呼ばれるキャラクターに見立てて取引のためのシグナルを発信するのが特徴です。
FXの売買に利用しているAIは、大手のIT企業として有名なGoogleが開発したA3Cです。
A3Cは、強化学習型AIと呼ばれるもので、ユーザーが教育を施して、思考を強化できるAIで、マイメイトも週に1回学習させてトレード戦略を磨かせることができます。
マイメイトの仕組みは、自分のマイメイトのAIを作成する際、4つの投資についての質問に答えます。
質問に答えると知識や解析能力を持ったエージェントが出来上がり、売買シグナルの発信をスタートしてくれる仕組みです。
売買をしながら継続学習を通じて自分だけのエージェントを生み出すことができます。
自分だけのAIとしてゲーム感覚で楽しく育成しながらAIを利用したFXの売買ができるのが特徴です。
あくまで売買シグナルを発信するだけなので、取引は自分の手で行わなければなりません。
それでも自分で裁量取引をするよりは、頼もしい存在といえるでしょう。
ただ、自分の育てたAIが未熟と感じたり、ほかのエージェントを利用してみたいという方のために、別のユーザーなどが作成したエージェントを利用する方法もあります。
そのため、実績を積んでいるエージェントを採用してトレードの判断力を高めるのもおすすめです。
AIを利用した自動売買のメリット
AIを利用した自動売買のメリットは次に5つが挙げられます。
- 簡単に運用できる
- 感情に左右されずトレードができる
- 少ない負担で運用できる
- 意外性がある売買で利益が得られる
- 徐々に進化していく
これらについてどのようなものか、それぞれ見ていきましょう。
簡単に運用できる
AIを利用した自動売買は、FXが簡単に運用できるようになります。
利益が出ると判断したタイミングで自動売買やシグナルを出してくれるので、知識がなくとも利益を狙える点がメリットです。
FXは難しいと感じている方であっても、AIを利用した自動売買を利用すれば、どのタイミングで取引すれば良いか分かります。
初心者の場合、つい下落している通貨を安いからと言って購入し、そのまま含み損を抱えてしまったり、まだまだ利益が期待できるというタイミングで通貨を売ってしまって、利益を逃したりといったことが少なくありません。
しかし、AIを利用した自動売買であればリスク回避をしてくれるため、損失を出しにくくなります。
初めてFXを利用する方は、少しでも失敗したくないという方が少なくありません。
そういったニーズにAIを利用した自動売買は応えてくれるでしょう。
もちろん全能ではないので、時折損失を出すこともあるので、その点は注意が必要です。
感情に左右されずトレードができる
「もう少し待てば利益が出るのでは?」と考えたり、損失が少し出ただけでも売ろうと考えたりといった心理に左右されるのが人間の感情です。
それは、初心者であってもプロトレーダーであっても、多かれ少なかれ存在するものです。
この感情を一切無くすというのは、人間の場合不可能といえるでしょう。
一方、自動売買であれば感情に流されることなく、淡々とトレードをしてくれます。
さらにAIを利用した自動売買の場合は、AIによって、より人間に近い複雑な取引も再現できます。
プログラムによる自動売買の場合、どうしても融通の利かない売買になりがちですが、AIを利用した自動売買は、そういった自動売買のデメリットも克服しているのです。
人間の裁量取引の良いところとプログラムによる従来型の自動売買とを合わせたのがAIを利用した自動売買といえるでしょう。
少ない負担で気軽に運用できる
すべてのAI対応のFX取引サービスで利用できるわけではありませんが、自動売買の場合ほったらかしで運用できます。
売買シグナルだけのものの場合は、自分で裁量取引をしなければなりませんが、思考の手間が少なくなるメリットがあります。
いずれにしても自分だけで取引するよりも運用が楽にできます。
意外性のある売買で利益が得られる
AIは過去の情報やニュースをもとに独自の考えで売買の提案や自動売買を行います。
そのため、トレーダーが予想もしなかった手法で利益を狙うことも少なくありません。
常識的に考えれば利益を出すのが難しい局面であっても、利益を出すことがあるため、人間では取引しないタイミングで利益が発生する点もメリットです。
徐々に進化していく
徐々に進化するのもAIのメリットです。
以前よりも的確にトレードできるようになったというシーンも多くなっていき、利益を最大限に出せるソフトウェアに鍛えることも可能です。
まるで自分が成長してトレード技術や知識が蓄積されていくように、AIも成長していきます。
AIを利用した自動売買のデメリット
AIを利用した自動売買は、FX取引をするにあたって次の4つのデメリットがあります。
- 手数料がかかる
- FX取引のスキルが身につかない
- 注文のタイミングが分からない
- 必ずしも利益が出るとは限らない
これらについて解説しましょう。
手数料がかかる
AIを利用した自動売買は、最新の技術です。
言い換えれば、この技術を開発するためにFX会社は多くの開発費を投入しました。
そのため、その開発費を回収する意味でも、AIを利用した取引については手数料を設定しているケースも少なくありません。
利益を上げても、その利益の一部が手数料として取られてしまうため、実質的な利益が裁量取引と変わらないといった可能性が出てくることもデメリットです。
FX取引のスキルが身につかない
すべて任せてしまうことは、自分のスキルが身に付かないことを意味します。
本来なら自分が学習するタイミングでAIが学習してしまうので、人間が成長しないままになってしまうのです。
こういった傾向が長く続くと、AIが取引ミスをして損失を出してしまうような場面になっても、危ない取引だと判断できないこともあります。
そういった万が一の危機管理が成長しないためにできなくなる点は、デメリットです。
注文のタイミングが分からない
すべて自動で行ってくれるので、そもそもどんなタイミングで注文をかけていいか、いつまで経っても理解できません。
そのため、AIの注文に振り回されてしまうことも多く、不用意な注文操作で損失を出すことも出てきます。
必ずしも利益が出るとは限らない
メリットでも触れましたが、AIを利用した取引も必ず利益が出るとは限りません。
時に損失を出してしまうことも多いでしょう。
裁量取引であれば、損失を出したタイミングで学習し、取引の技術も向上していきます。
しかし、AIを利用した場合、AIへ一任してしまっているので、学習する機会も失われます。
利益が出ると信じ込んでしまうと、意外な場面で損失を出してしまうこともあるので注意しましょう。
初心者向けのおすすめ自動売買ツール3選
AIを使用した自動売買は現在開発されていますが、正直なところまだまだ進化段階です。
FX自動売買初心者の場合、あえて実績の少ないAI自動売買に手を出す必要はありません。
安定した利益を出したければ、長期間の実績がある自動売買ツールを利用するのがおすすめです。
自動売買を選ぶときに「AIが入っているかどうか?」は正直どうでもよくて、「長期間実際の相場で利益が出続けているか?」の方が100倍重要です。
ここでは、初心者におすすめの自動売買ツールを3つ紹介しましょう。
1.外為オンライン「iサイクル2取引」
外為オンラインが提供する自動売買ツールがiサイクル2取引です。
「通貨ペア」「買いと売り」「想定変動幅」をこちらで設定することで、それに沿った自動売買を行ってくれます。
どのくらいの利益が出たタイミングで売買すれば良いか設定するだけの簡単な自動ツールなので初心者でも利用しやすく、さらに相場の動きを自動追従してくれるので、朝見てみたら自動売買ツールが停止していたといったこともありません。
自分でも少しだけFXの知識が要求されるので、その分成長も期待できるでしょう。
2.インヴァスト証券「トライオートFX」
インヴァスト証券は、AIトレード「マイメイト」だけでなく、「トライオートFX」と呼ばれる従来型の自動売買ツールもリリースしています。
設定済みの自動売買のプログラムを選択して取り込むだけで、その仕組みを維持したまま自動売買してくれるのが特徴です。
過去の成績をチェックして、好きなプログラムをセットするだけなので、簡単に利用できる点もメリットといえるでしょう。
3.FXブロードネット「トラッキングトレード」
FXブロードネットが提供している自動売買ツールがトラッキングトレードです。
特徴は、そのシンプルさで、自動売買のスタンダードな注文方法である、リピート型自動売買手法を利用しています。
あらかじめ買う値段と売る値段を設定しておき、設定した価格になったら注文を入れていくというシンプルなものです。
初心者でも、どのような仕組みで利益を上げているのか理解できるので、気軽に付き合える自動売買ツールといえるでしょう。
AIを使った自動売買のまとめ
AIを利用した自動売買は、ニュースを読み取って上昇の判断をしたり、自ら学習して成長するという特徴があります。
しかし、日本ではまだまだ進化途中で2社しか導入されていません。
自己成長や複雑なロジックで意外な場面でも利益を出してくれるメリットがある反面、まだ新しい技術なので未知数の部分も多いです。
こういった点を考えると、AIを使用した自動売買ではなく、長期的に利益を出し続けている自動売買の方が確実な利益が期待できます。
大切なのは「AIが入っているかどうか?」ではなく、「実際の相場で長期間利益が出続けているか?」
実績のある自動売買を選ぶようにしましょう。
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