FXTFは、ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社が運営する海外系の国内FX会社です。
海外のFX取引のトレンドを押さえつつ、日本国内のルールに合わせたFXを展開しています。
そのトレンドの1つとして、世界的に使われている取引ツールのMT4(メタトレーダー4)が利用できることが挙げられます。
もちろん、国内ルールに定められた最大25倍のレバレッジに適用させ、海外にあるような500倍、1,000倍といったレバレッジが利用できないようになっているのも注目といえるでしょう。
今回は、FXTFについて、どのようなFX会社なのかといった話題を中心にメリットや注意点について解説していきます。
こんな方におすすめ
- MT4を使ったトレードがしたい人
- 海外FXを国内ルールで利用してみたい人
- 日本語サポートが充実した海外系の国内FXをしたい人
- FXTFについて知りたい人
目次
FXTFの基本情報
FXTFがどのようなFX会社によって運営されているかの概要、特徴、基本的なスペックについての3つを解説していきます。
まず、FXTFを運営しているのは、ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社です。
この企業は香港にある金融グループ、ゴールデンウェイ・グループの日本における子会社で、海外の金融商品の手法を日本市場に最適化して提供しています。
単に海外FXの日本における窓口になっているのではなく、日本における金融ルールに則った運営をしています。
海外FX会社にありがちな海外の金融ライセンスでの運営ではなく、日本の金融庁から金融取引業者登録を受けている企業で、金融庁の監督のもと、日本ルールでユーザーにFXを提供しているのも特徴です。
また、日本における業界団体にも所属しており、一般社団法人金融先物取引業協会や一般社団法人 日本投資顧問業協会にも加入しています。
2006年から事業を行い、10年以上も日本で事業を展開しているので実績も十分あります。
このように、海外企業の傘下ではあるものの、日本の金融ライセンスを受けて、日本のルールで事業を展開しているのがFXTFを運営するゴールデンウェイ・ジャパン株式会社です。
そんな企業が運営しているFXTFの特徴は、EAの導入、グローバルインフォ24(GI24)を採用しているといった点が挙げられます。
まず、FXTFはEA(自動売買)に対応しています。
以前から対応していましたが、2020年5月2日以降に新規口座開設した口座では取引ができないようにルールが改定されていました。
これによって一時的にEAが利用できない時期が続いていましたが、2021年12月6日以降は、制限が解除されて再びEAが利用できるようになっています。
次にグローバルインフォ24(GI24)を採用しているのが特徴です。
これは、様々な経済の情報を提供している株式会社グローバルインフォが運営する配信サービスで、外国為替を中心とした株、債券など国際金融専門情報を24時間リアルタイム配信しているサービスです。
ニュースにとどまらず、著名なアナリストの解説も読めるので、FXTFのトレードをしながら為替の勉強もできます。
このように、海外FX会社にありがちなレバレッジに特化したサービスではなく、日本のFX会社のようにきめ細かな情報サービスや支援を行っているのが特徴です。
そんなFXTFについて、基本的な概要を表形式でチェックしていきましょう。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
基準スプレッド(米ドル/円) | 0.1銭 |
スワップポイント(米ドル/円) | 売り-1,61、買い+212 (単位日本円) |
通貨ペア | 30種類 |
取引手数料 | 無料※EA(自動売買システム)を使用した取引は手数料発生 |
口座数 | 10万件以上 |
最低取引単位は1,000通貨です。
米ドルと日本円のペアの場合、最低1,000ドル(約14万円)用意しなければいけませんが、レバレッジがあるので40ドル(約5,200円)程度で取引することも可能です。
通貨ペアも30種類も用意されており、米ドルユーロなど日本円以外の取引にも対応しています。
通貨ペア数が多めに用意されているので、ほかのFX会社の通貨ペア数が少ないと思っている方も満足できるレベルです。
口座数は、国内のFX会社としては中規模レベルですが、それでも相当な規模の取引実績といえるでしょう。
FXTFは、このような内容でFX取引を提供しています。
FXTFのメリット
FXTFを利用する主なメリットは、次の6つが挙げられます。
- MT4の利用が可能
- スプレッドが最狭水準で約定力が高い
- 通貨ペアが豊富
- LINEのサポート
- 未来チャートの導入
- 信託保全もされている
MT4の利用が可能
FXTFでは、世界的に利用されているMT4が取引ツールとして使用できます。
世界レベルで見ると最も利用されている取引ツールであり、それだけ使いやすいツールであることがうかがえます。
このツールが人気の理由は、具体的にはテクニカル指標が充実していること、カスタマイズしやすいことです。
相場の指標をみるうえで参考となるテクニカル指標が30種類も用意されています。
これは、メジャーなテクニカル指標から専門的なテクニカル指標まで用意されていることを意味し、国内のFX会社が提供している取引ツールと比べても多い部類に入ります。
テクニカル分析を行いながらトレードしている方にとっては、非常に便利です。
次にカスタマイズしやすいことも挙げられます。
先ほどのEAも導入しやすいだけでなく、テクニカル指標を拡張することや操作画面を自分好みに設定するといったことも可能です。
国内のFX会社でもMT4が利用できる会社は少ないので、FXTFの大きなメリットになっています。
もちろん、初心者向けに用意した取引ツール「GX」もあるので、まずはそちらから利用することも可能です。
スプレッドが最狭水準で約定力が高い
FXTFでは、売値と買値の価格差であるスプレッドも最狭水準で、約定力が高いメリットがあります。
まず、スプレッドは米ドルと日本円の通貨ペアで、基準値が0.1銭です。
これは国内のFX会社の中でもかなり狭いレベルになっています。
もちろん、相場によって変化することもありますが、それでもFX会社全体を見ても狭い傾向です。
約定力が高いのもメリットです。
約定力とは、注文を入れて確実に注文が通る力のことで、この力が高いと注文がキャンセルされたり、タイミングがズレて注文が通ったり(スリッページしたり)といったことがとても少ない傾向があります。
FXTFでは、約定力の高さにも魅力があり、注文の通りやすい取引ができます。
通貨ペアが豊富
FXTFの通貨ペアは30種類を誇ります。
日本円をベースにした通貨ペア(クロス円)や米ドルをベースにした通貨ペア(ドルストレート)といった定番のペア以外にも様々なペアを用意しています。
例えば、スワップポイントが安定している豪ドルとニュージーランド・ドルのペアや特徴的な英ポンドとカナダ・ドルのペア、ユーロとスイスフランのペアも用意されています。
また、資源国通貨同士のニュージーランド・ドルとカナダ・ドルのペアといったものもあるので、こだわりの通貨ペアでトレードできる点もメリットです。
もちろん、トルコリラや南アフリカランドといった政策金利の高い国の通貨も用意しているので、スワップポイントを目的とした取引も可能です。
上級者も納得の充実した通貨ペア数といえるでしょう。
LINEのサポート
LINEを利用して気軽にサポートを受けられるのも特徴です。
気になるときにLINEを使ってサポートを受けてみましょう。また、電話でのサポートも行っており、対応時間は24時間です。
国内のFX会社は、平日の昼間だけというところもある中、海外並みのサポート対応時間といえるでしょう。
夜中に操作で分からないことがあっても気軽にコールセンターへ連絡できるのは大きなメリットです。
未来チャートの導入
未来チャートと呼ばれる機能も用意されています。
これは、現在の相場を解析して、過去のチャートの形を参考に今後の流れを予測するものです。
その予測結果を過去のチャートから算出された3つのパターンの中から、チャートでガイドしてくれます。
さらに、売買すべきタイミングもチャート上にガイドとして表示されるため、テクニカル分析などの手法がよくわからない方にとっても取引しやすいのがメリットです。
また、テクニカル分析ができる中上級者の方もこのチャートと、自分の予測を照らし合わせて分析をしてみるのもおすすめの利用方法といえるでしょう。
信託保全もされている
国内のFX会社としての性格も持っており、預かった証拠金の資産を金銭信託によって保全しています。
これは、集めたお金をそのままFXTFの会社に入れるのではなく、第三者の金融機関に預けて、会社のお金とは明確に区分していることを言います。
内閣府令に準拠した厳格な管理体制を行っているので、万が一運営会社が経営破綻してしまったとしても、こちらの資金は守られる仕組みになっているのがメリットです。
ちなみに第三者の金融機関は日証金信託銀行株式会社です。
あまり聞きなれない銀行ですが、証券会社などの企業を専門に相手にしている業務用の銀行といった性格の金融機関として運営されています。
日銀ともつながりが深く、銀行が経営破綻しそうになった際に行われる資金注入の日銀特融に対して銀行への貸付窓口にも指定されている実績ある銀行です。
これだけの銀行に資金を預けているのは、FXTFの資金管理は、かなり頼もしいといえるでしょう。
この安全性の確保がされている点もFXTFのメリットです。
FXTFのデメリット
FXTFのデメリットは、次の4つです。
- 取引ツールを使いこなすのが難しい
- スキャルピングをすることができない
- 証拠金維持率が高い
- ときどき約定力が低下する
取引ツールを使いこなすのが難しい
FXTFの提供するMT4は使いこなすのが難しいとされています。
確かに海外では多くのトレーダーが利用していますが、これはあくまで中級者以上のトレーダーの話です。
中級者以上の知識を持っていれば、MT4は非常に使いやすいツールなのですが、初心者の場合は使いにくく、カスタマイズの自由度の高さが混乱を呼びます。
こういった傾向があるので、初心者がいきなりMT4を利用しても、FXの取引ができないといった事態になることも少なくありません。
マニュアルも用意されていますが、分かりにくいという評判もあり、外部サイトでMT4の使い方を学んだというケースもあります。
こういったデメリットはあるものの、FXTFでは独自取引ツールの「GX」が用意されています。
GXは国内の一般的な取引ツール同様に使いやすい設計になっており、しかも完全日本語対応なので、かなり使いやすいといえるでしょう。
ただ、この取引ツールを使ってしまうと、FXTFのメリットであるMT4が利用できないことにつながってしまうので注意しましょう。
あくまでGXはMT4を利用できるようになるまでのつなぎだと思ってGXを利用しながら並行してMT4を利用できるようにしていくのがおすすめです。
そうすることでEAのような自動売買や豊富なテクニカル分析を利用した本格的な取引ができるようになるでしょう。
スキャルピングをすることができない
FXTFの最大のデメリットともいえるのがスキャルピングができないことです。
スキャルピングとは、1時間に頻繁な取引を行い、わずかな利益を積み重ねていく投資手法です。
この方法を利用すると、コツコツと利益が積み上げられるため、利用する方も多くいます。
ただ、FXTFでは利用を禁止しており、発覚すると口座凍結といった厳しい手段を講じてくることもあります。
FXTFはEAが利用できるので、サクサクと利益を積み重ねていくという手法を取りたいところですが、スキャルピングが禁止されているので不便に感じる方も少なくありません。
また、上級者の中にはスキャルピング専門の方もいるので、そう言った方がFXTFを利用するのは向いていない可能性も否定できません。
それでもスキャルピングには種類があり、秒単位のスキャルピングを禁止しているものの1分以上のスパンを置いての取引は問題ありません。
警告メールが来ない範囲での頻繁な取引は可能になっているので、FXTFの許容範囲内で取引をするようにしましょう。
証拠金維持率が高い
初心者にとって証拠金維持率が高いのはメリットですが、そうでない場合はデメリットになります。
FXTFの証拠金維持率は100%です。
つまり、口座に預けているお金と含み益を合わせたお金よりも必要な証拠金を超えてしまった時点で、ロスカットによって取引が強制停止されてしまいます。
これは、追加証拠金が発生しにくいという点で初心者にとってはメリットになりますが、維持率が100%を切るような状態から一気に利益を積み重ねていくスタイルの方にとってはデメリットです。
ここから利益を出していくというタイミングでFXTFから強制停止を受けてしまうと、せっかく利益を上げるチャンスが奪われてしまうからです。
この点について、一部のトレーダーは大きなデメリットと見ています。
ときどき約定力が低下する
FXTFの約定力は高めです。
この点については、FXTFのメリットで触れました。
しかし、ときどき約定力が低下し、注文をしても10秒近く遅れて注文が通るスリッページや注文が通らないこと(約定拒否)があります。
これは、特に注文が集中しているタイミングで起こりやすいため、余裕を持った取引で臨むことが必要です。
常にこういったことが起こるわけではありませんが、注文が殺到したタイミングで発生することもあるので、注意して利用しましょう。
狭いスプレッドではあるものの決済のタイミングで約定できないと、メリットが十分に生かせないのでデメリットといえます。
FXTFの評判・口コミ
TwitterなどのSNSには多くの口コミや評判があります。
FXTFの口コミや評判についてTwitterを引用して項目ごとに解説します。
良い評判・口コミ
最初にポジティブな評判や口コミをみていきましょう。
国内のって色んな所やって、
結局FXTFに落ち着いた。初期のころは
多少スプが開いたりしてたけど、
最近はほんとにスプ狭だし、おまけに夜中でも
全然開かんな。— えんとろ (@FTMBSCSOL) December 24, 2021
スプレッドの狭さに定評があります。
時間帯によって大幅に開くことがあるFX会社も多い中、取引が集中する夜間でも広がりにくい点は注目といえるでしょう。
https://twitter.com/FpLabo/status/1405779783770775556?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1405779783770775556%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fheteml.jp%2Fmoneychoice%2Fnews%2F291
FXTFは、FXの通貨ペアの充実度がとても高いのが特徴です。
メキシコペソにも対応しているので、よりハイリターンを狙った取引も可能です。
また、FX以外にも様々な資産について取引をしており、仮想通貨の通貨ペアまで用意されています。
悪い評判・口コミ
FXTFからなんかお知らせ来てた
EA使用時に追加で手数料取るってマジかよ
10000通貨あたり20円だとざっくり0.2pips分であってるのかな
もともとスプレッドが狭めなだけに乗り換えるか微妙なライン— ハニフラ (@flashhani) June 16, 2022
EAを利用すると、手数料が発生します。
これは、最初の表でも説明しているものの、一部のEAを利用する方にとって不満の種になっています。
ただ、スプレッドが狭いので、差し引いてもFXTFにはメリットがあるような印象です。
FXTFのまとめ
FXTFは、香港の金融グループが運営する国内FX会社です。
海外の要素を取り入れたサービスを展開しており、FXTFの取引ツールとして世界的に利用されているMT4を用意するなど注目点も多くあります。
ただし、スキャルピングができないため、そう言ったスタイルをする方は不便さを感じるかもしれません。
それでも、スプレッドも狭いことが多く、利益が出しやすいことから気軽に利用できるFX会社といえるでしょう。
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