今回はFXのスイングトレードEAについて記事を書きました。
EAといえば、デイトレードかスキャルピングのイメージが強いですが、スイングトレードのEAも存在します。
スイングトレードは安定感があり、長期で自動売買の運用をしたいと思っている方にはとてもおすすめです。
特徴や選び方など詳しく解説しておりますのでどんなEAを使おうか迷っているという方は最後までご覧になってください。
目次
FXのスイングトレードEA(自動売買)とは?
スイングトレードEAとは、その名の通りスイングトレードをメインロジックとしたEAのことを言います。
スイングトレードとは3日~数週間にわたりポジションを持ち、売買を完結させるトレード手法になります。
1日1日で利益を出すというよりは、月単位でみて利益を出す自動売買システムになります。
1時間足~日足のトレンドに乗るような手法が多いため、1回の獲得pipsは多いです。
短期トレードより安定感がある場合が多く、人気のトレードスタイルです。
月に持つポジション数は10~20ポジションほどのものが多く、大きな流れに乗ることができればこまめにチャートをみる必要もなくてトレンドが終了するまで、利益が増えていくのが特徴です。
大きな爆発力はあるEAではないものの、年間を通して資金を増やしていきたいという長期的な視点を持てる方にはおすすめのEAになります。
FXのスイングトレードEA(自動売買)の特徴
スイングトレードEAの特徴についても解説していきます。
いい点よくない点どちらも見ていきますので理解しておくといいでしょう。
1回の獲得pipsが大きい
スイングトレード型のEAでは、1回の獲得pipsが大きいのが特徴です。
3日~数週間の間でポジションを持つため、大きな波に乗ることができれば大きな利益を出すことができます。
スキャルピングEAの場合、1回の利益が1pips~10pipsほどなのに対して、スイングトレードEAの場合は100pips~200pipsほどの利益になります。
1回の獲得pipsが大きいと、もちろん月単位での利益も大きくなります。
短期トレードよりもダマしが少なく安定しやすい
スイングトレードEAの場合、勝率が安定しやすい傾向にあります。
なぜかというとダマしが少ないから。
短期よりも長期のほうがテクニカル分析が機能しやすいです。
なぜならば見ている人が多いからです。
短期トレードをしている人よりもスイングトレードをしている人の方が資金を持っている方が多く影響力があることが多いです。
例えば、大口の機関投資家などはスキャルピングで取引をしているのではなくて、スイングトレードをしていることがほとんどです。
長期の方が短期で取引量が薄いところで取引をするよりもダマしが少ない傾向にあります。
テクニカル分析が効きやすいというのも1つメリットですね。
経済指標などに左右されにくい
スイングトレードEAは、大きな流れで見ているため細かい経済指標などに左右されにくいです。
例えば、米国やEUの経済悪化などを示唆する経済指標が出た場合は流れが変わってしまいますが、その他の細かい経済指標での動きなどは、一時的な値動きである場合が多いですので気にせずにポジションを持ち続けることができます。
短期トレードの場合は経済指標などの少し大きな動きがあると思わぬ損失を出してしまうこともありますが、スイングトレードEAの場合は気にせずに大きな流れに乗ることができます。
細かな値動きに左右されずに済むというのは大きなメリットですね。
エントリー数が少ない
スイングトレードの場合はエントリー数が少ないため、負ける月や月単位でポジションを持ちこす場合もあります。
少しずつでもいいから利益が出てほしい!とお思いの方には向いていないかもしれません。
勝率70%のロジックでも月のエントリー数が5~10回とかですと負け越す月も出てきます。
そのため長期目線で利益が出ればいいという方でないと、スイングトレードEAの利用は厳しいかもしれませんね。
短期トレード(スキャルピング)EAとの違いについて
スキャルピングEAとの違いも簡単に説明してきましょう。
スキャルピングEA | スイングEA | |
エントリー数 | 多い | 少なめ |
1回の取引の利益 | 小さい | 大きい |
EAの種類 | 多い | 少ない |
安定感 | ▲ | 〇 |
利益率 | 高いものもあるがlot数次第 | 相場状況による |
大きく比較するとこんな感じです。
スキャルピングEAがエントリー数が多いのに対して、スイングEAはエントリー数は少ない。その代わり1回の利益が出やすい特徴を持ちます。
種類はスキャルピングEAの方が圧倒的に多いです。
なぜかというと、年間を通して結果が出るよりも、数ヶ月で結果が出るEAの方が魅力的に映るためです。
スキャルピング型EAは取引回数が多いため、lot数を上げれば大きな利益も狙えます(リスクも増えます)
スイングトレードEAの場合、トレード回数も少なく堅実に利益を上げていきたい方向けといえるでしょう。
短期間で多少のリスクをとっても大きく利益を出したい方はスキャルピングEA、年間を通して安定した利益を出したい場合はスイングEAがおすすめですね。
FXのスイングトレードEA(自動売買)の選び方とは?
スイングトレードEAの選び方も解説していきましょう。
2つ必ず見るべきポイントを解説していきます。
長期間のデータがあるかどうか?
まずスイングトレードEAの場合、紹介されている過去データが長期間で検証したものかどうかを確認しましょう。
月のポジション数が少ないスイングトレードでは数か月の成績ではあまり参考になりません。
少なくとも3年分の結果は欲しいでしょう。
できればフォワードテストの結果を公開しているものの方がいいです。
長い期間で結果が出ているものでないと、たまたまいい勝率が続いているだけかもしれません。
長い期間でのテスト結果が出ているのか?という点は必ずチェックをするといいです。
大きなドローダウン(損切り)や含み損がないか?
大きなドローダウンがないかどうか?も確認した方がいいですね。
なぜかというと、スイングトレードは長い期間でみて資金を増やしていくという考えのためリスクは少ない方がいいです。
例えば過去データで
年利200%、最大の含み損が70%
年利100%、最大の含み損が20%
の2種類があったら後者を絶対におすすめいたします。
なぜならば、ドローダウンが大きいEAはいくら勝率が高くても、損切りをほとんどしないEAのためいつかは破錠してしまいます。
損切りが少なく勝率が高いEAを選ぶのは基本ですので、覚えておくといいでしょう。
FXのスイングトレードEA(自動売買)を使用する際の注意点について
スイングトレードEAを使う際の注意点も解説していきましょう。
まずは資金管理です。
どんなにいいロジックのEAだったとしても、資金管理がめちゃくちゃだと資金を溶かしてしまいます。
国内の証券会社だとレバレッジが最大25倍のため、無理なlot選定はできないようになっているのですが、海外FX業者を使用する場合は注意が必要です。
SNSなどで宣伝されている「月利100%!」などと書かれているEAはかなり無理のあるLot選定をしているため注意が必要です。
ドローダウンや含み損が50%以上になってしまう危険のある場合は特に注意が必要です。
最大損失が大きくても20%以下になるようなlot選定をするようにしてください。
特にスイングトレードEAの場合は長期にわたって運用していくものですので、資金管理は無理をしないようにしてください。
また、スイングトレードEAはエントリー回数が少なく月によってはマイナスになったり利益が出ないといった可能性も考えられるため、分散投資も考えるとよいですね。
例えば、スイングトレードEAとスキャルピングEAを分散して投資をするなどして、リスクリターンを調節するのがおすすめです。
まとめ
- スイングトレードEAとはスイングトレードをメインロジックとしたEAのこと
- スイングトレードEAは取引回数が少ないが1回の獲得pipsが大きく、安定感があるのが特徴
- スイングトレードEAを選ぶ際は長期間のデータがあるか、大きなドローダウンや含み損がないかを見るとよい
- スイングトレードEAを使用する際の注意点は資金管理を気を付けること、他のEAにも分散投資をすること
スイングトレードEAは長期で資金を増やしていきたいと思っている方には最適なEAです。
EAといえばスキャルピングやデイトレードのイメージがありますが、まとまった資金が用意できて安定した取引で資産を増やしていきたいという方はスイングトレードEAの利用を検討してみるとよいでしょう。
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