今回はナンピン型EAについて解説をしていきます。
EAにも種類がたくさんあり、どのEAを使えば儲かるのかわからない!
そんな方も多いと思います。
その中でもナンピン型EAと書いてある自動売買の成績がいいのを見たことがあるのではないでしょうか?
そんなナンピン型EAの特徴やメリットデメリットをまとめましたので最後までご覧ください。
目次
ナンピン型EAとは??
ナンピン型のEAとは、その名の通りナンピンをする自動売買(EA)のことを言います。
EAには大きく単ポジション型のEAとナンピン型のEAがあります。
ナンピンの意味とは、買い増し売り増しをして平均価格を調節することを言います。
例えば、ドル円を110円で1lotショートを入れたとしましょう。
しかしエントリー後、価格は逆行してしまい120円まで上昇してしまいました。
その時120円でもう一度1lotショートで売り増しをする。
これをナンピンといいます。
1ポジションだと110円以下まで下がらなければ利益が出ませんが、ナンピンして2ポジション持つことにより、115円以下になれば利益が出るようになります。
このようにポジションの平均価格を調節するためにナンピンは存在します。
この考え方を導入しているEAのことをナンピン型のEAといいます。
ネットやSNSなどで高勝率をうたっているEAはナンピンを活用している場合が多いです。
パッと見はメリットがたくさんのように思えますが、ナンピンのリスクを知っておく必要があります。
勝率のみに騙されるのではなくて、「このEAはなんでこんなに勝率がいいのか?」ということを考えられるようになるのがとても大事です。
ナンピン型EAの特徴について
ナンピン型のEAの特徴についてもご紹介していきましょう。
勝率が高い
ナンピン型のEAは勝率が高いです。
なぜならばエントリーした方向と逆行したら、ナンピンをして追っていくためです。
相場というのはずっと同じ方向に動き続けるということはほぼありえません。
必ず「押し目」や「戻し目」といった転換点が来ます。
そのタイミングで最初のエントリーした場所まで戻らなくてもナンピンをしておくことで利益を出すことができるのです。
そのためナンピン型のEAは勝率が必然的に高くなります。
勝率を重視したいと思っている方にはぴったりのEAだと入れるでしょう。
利益率が高い
またナンピン型のEAは利益率が非常に高いです。
よく「月利30%達成!」などと高月利をうたっているEAが多いですが、ナンピン型のEAの可能性が高いです。
なぜなら単ポジション型で勝率の高いEAはポジションを持てるところが少ない場合が多いです。
確実に勝率が高いところのみエントリーという形にすると、エントリーポイントはどうしても少なくなってしまいますし、高い月利を出すことは少し難しいです。
しかしナンピン型のEAは、多くのポジションを持つため利益率が高い傾向にあります。
利益率が高いEAをお探しの方は、ナンピン型のEAを探してみるとよいでしょう。
スキャルピングも得意
ナンピン型のEAはダマしが多いスキャルピング型のEAにも強いです。
スキャルピングはデイトレードやスイングに比べてダマしが多いですが、ナンピン型のEAは買い増し売り増しで追うことができるためスキャルピングも得意です。
ナンピン型のEAの中でも特に利益率が高いのがスキャルピング型のEAだと思っています。
スキャルピング型のEAの場合、デイトレードやスイングに比べてエントリー回数も増えるので、勝率が高かった場合必然的に利益率もアップしますね。
含み損が大きい
ここまでナンピン型のEAのメリットを紹介してきましたが、デメリットも紹介していきましょう。
それは「含み損が大きい傾向にある」という点です。
これはなぜかというと、単ポジション型のEAよりもナンピン型のEAの方が保有しているlot数が大きくなることが多いからです。
特にマーチンをしながらナンピンをする「マーチンナンピン型EA」などはこの傾向が強いですね。
勝率は確かに高いのですが、大きな含み損を持つ可能性があるのもナンピン型のEAの特徴です。
利益率にのみ惹かれてナンピン型のEAを利用すると、含み損の大きさにびっくりしてしまうと思うため注意しましょう。
リスクは高め
ナンピン型のEAは単ポジション型のEAと比べてリスクが高めのものが多いです。
ナンピンをすることを前提に考えていてlot数が抑えられているEAならいいのですが、高い利益率を求めて高めのlotでナンピンしたり、10回以上のナンピンマーチンをしたりと少しリスクが高いエントリーをするものも多くみられます。
単ポジション型のEAと比べて攻めているロジックのものが多いイメージがありますので選ぶ際は注意をしてください。
いくら1.2か月目で月利50%を出せていても、3か月目で資金がすべて溶けてしまっては意味がありません。
ナンピン型のEAはリスクが高めのものが多いことは覚えておくといいでしょう。
ナンピン型EAを使う際の注意点
ナンピン型EAを使う際の注意点も解説していきましょう。
なるべく週末はポジションを持ち越さないようにする
ナンピン型のEAの場合、資金に対しての保有lotが大きくなりがちなため、なるべく週末などはポジションを持ち越さないようにするのが安全です。
なぜならば週明け大きな窓開けが合った場合、資金がショートしてしまう可能性があるため。
土日に何か大きな出来事が起きると、週明け大きな窓を開けることがあります。
利益が出る方に窓開けしていればいいのですが、損失の場合は大変なことになってしまいます。
そのためなるべく週末はポジションを持ち越さないような運用を心がけましょう。
たとえば、金曜日の午前中ポジションを持っていなければ停止させるとか、プラマイゼロだったら全決済して停止してしまうといった感じですね。
リスクが大きいツールだからこそ、損失が少なくなる運用を心がけるといいです。
分散投資をしてリスク分散・資金管理をする
高利益のナンピン型のEAは月利の高さが魅力的なのですが、その分リスクをあるため分散投資をした方がいいですね。
例えば
月利40%が期待できるEAと
月利5%が期待できるEA
を分散して投資をするなど。
高利益型のEAにはリスクはつきものですので、すべての資金を入れるのはおすすめできません。
また投資する資金についても、余剰資金の範囲で行うようにしてください。
無理なlot選定はしない
ナンピン型のEAの場合、「最大何回ナンピンし、最大値の総lotはどのくらいになるのか?」
をしっかり把握しておき、無理のないlot選定にした方がいいです。
少し期待月利が落ちたとしても安全に運用できる範囲内で投資を行なうのが、ベターだと私は思います。
そのため無理な運用はせずに余裕を持ったlot選定を心がけてください。
ナンピン型EAは最強?
自動売買するならナンピン型EAは最強!
といっている人も多いですが、本当なのでしょうか?
私の意見は
「攻撃力は最強、ただしリスクもアリ」
という見解です。
確かに高い月利が期待でき、勝率も高いため攻撃力は高いです。
ただしナンピンをしているため、損失が起こった場合のダメージが大きいと思います。
実際数年間負けなしだったポンド系専門ナンピン型EAが、2019年の英国ブレクジット問題の影響で資金がショートしてしまった・・
なんていうのも記憶に新しい話です。
ナンピン型EAは、攻撃力は最強だが防御力は低いキャラクターです。
あくまで私の意見ですが覚えておくといいです。
まとめ
- ナンピン型のEAとはその名の通りナンピンをする自動売買(EA)のこと
- 勝率が高く利益率が高いのが特徴だが、含み損が大きくリスクが高めという側面もある
- リスク回避のために分散投資や週末にポジションを手仕舞いなどの工夫をするのがおすすめ
- ナンピン型EAは攻撃力が高く、守備力低めのキャラに似ている
ナンピン型EAは一見勝率が高く、利益率が高いことが多いため魅力的に映りますがリスクもあることを覚えておいてください。
ただ高利益型のEAもリスクを承知のうえで資金管理をして運用することはいいことだと思いますので試してみるとよいでしょう。
低リスクのものと分散しながら投資をするのがベターだと私は思います。
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