今回の記事は、簡単にFX投資が始められる「ミラートレード」について解説します。
最近、資産運用の為にFXを始める方が増えています。きっとコロナ禍で収入が減った方や、将来に不安がある方が始めているのだと思います。
ところで、あなたはFXで安定した利益を出せていますか?
安心して下さい、FXを始めてすぐに安定した利益を出せる方は、ほとんどいません。
そうです、FXは簡単に利益が出せるほど甘い投資ではありません。
ですが、これから紹介する「ミラートレード」は、今後FXを始める方、もう始められている方、FX経験が長い方にも、きっと強い味方になってくれます。
この記事ではミラートレードのメリットデメリットやおすすめの業者などについて詳しく解説しましたので最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- 気軽にFX投資を始めたい
- スマホだけでFX投資をしたい
- 出来るだけ放置してコツコツと利益を出したい
- FXを始めたが、損切りが苦手
目次
ミラートレードとは?
ミラートレードとは優秀なトレーダーや優秀なシステムのストラテジー(戦略)を、24時間リアルタイムで鏡のようにコピーする取引です。
あなたが行うことは、優秀なトレーダーやシステムを選択するだけです。
時々、システムの入れ替えや倍率などのメンテナンスが必要になる場合もあります。
そして、「ミラートレード」が自動売買をおこなってくれますので、あなたは日々、メンタルや意志力をすり減らす苦労から解放されます。
ですから、初心者の方には特におすすめです。
ミラートレードとEA自動売買の違い
FXでは、EAによる自動売買もあります。
ミラートレードも自動売買ですので似ていますが、2つには違いがあります。
以下から2つの違いを解説します。
自動売買(EA)の場合
自動売買(EA)とはエキスパートアドバイザー(Expert Advisor)の頭文字の略で、FXの戦略(ストラテジー)をプログラムして取引を自動化させるものです。
無料のものから100万円以上する高額なものまで幅広く存在します。
自動売買(EA)を稼働させるためには以下が必要になります。
- MT4などの取引する為のプラットフォームが必要
- プラットフォームを稼働させるパソコン(PC)が必要
- プラットフォームにEAを設定する必要がある
- EAをセットしたパソコンは24時間稼働させる
- パソコンを24時間稼働させるためのVPS(レンタルサーバー)を使用する方がいい
注)4、5はどちらか片方で大丈夫です。
自動売買(EA)をMT4で稼働させる流れは下記になります。
MT4のダウンロード ⇒ PC(またはVPS)にMT4をインストール ⇒ MT4にEAをインストール ⇒ EAの設定をする ⇒ PC(またはVPS)を24時間稼働
上記のように、PC(VPS)操作のスキルとMT4操作スキル、それと、EA設定のスキルが必要となり初心者にはハードルが高くなります。
あなたが、パソコン操作が不慣れだったり、FXを始めたばかりの場合は敷居が高いかも知れません。
VPS(レンタルサーバー)を使用する場合は、月額1,300円前後の費用が掛かります。つまり、毎月1,300円以上の利益を出さないとムダな経費になってしまいます。
では、自宅でパソコンを24時間稼働させた場合はどうか?と言うと、電気会社との契約条件にもよりますが、一般的な事務用パソコンで月に1,000円程度の電気代がかかります。
こちらも、1,000円以上の利益が出ないとムダな経費になってしまいます。
しかも、自宅でパソコンを稼働させる場合、天災などによる予期せぬ停電になった場合、EAが停止してしまいますので、損切りがされずに大きな含み損を抱える危険性があるのでお勧め致しません。
ミラートレードの場合
「ミラートレード」はスマホだけでも簡単に取引が可能です。
つまり、パソコンの設定や、プラットフォームの設定などの煩わしい作業は不要です。
その為、パソコンを24時間稼働させる必要がありません。
ここだけでも、VPS代や電気代が不要ですので、大きなメリットと言えます。
ミラートレードについて詳しくは後述致します。
このように、自動売買(EA)とミラートレードには違いがあります。
大きな違いはパソコンやVPSの有無になります。必要経費の面でもミラートレードの方が安く始めることができます。
ミラートレードのメリット・デメリット
先ほど、ミラートレードのメリットに少し触れましたが、ここではさらに詳しく解説していきます。
最初から、ガッカリさせてしまうかもしれませんが、ミラートレードは必ず儲かるものではありません。
ミラートレードのメリットとデメリットをしっかり理解して、運用の有無を決めて下さい。
ミラートレードのメリット
ミラートレードの大きなメリットは、以下のようなことが挙げられます。
- パソコンやVPSが不要
- チャートに張り付く必要がない
- 相場分析などの専門的な知識が不要
- プロのトレードがコピーできる
1、パソコンやVPSが不要
前述した通り、パソコンやVPS(レンタルサーバー)が不要ですので、その分、毎月の経費が抑えられます。
2、チャートに張り付く必要がない
裁量トレードのようにチャートに何時間も張り付く必要はありません。
ですから、あなたの娯楽やスキルアップに必要な時間を減らすことがありません。
3、相場分析などの専門的な知識が不要
裁量トレードの場合、トレードスタイルにもよりますが、毎日チャートやニュースを見て今後の相場分析をする必要があります。
それから、相場分析を理解するには時間と努力が必要です。
4、プロのトレードがコピーできる
これは大きなメリットになります。
初心者の場合は、取引履歴などを確認して、トレードの勉強が出来ます。
なかなか利益が出せない方は、利益を出しているプロに任せた方がいいでしょう。
以上のことから、経験者はもちろんですが、特にFXの初心者には最初のハードルが下がり、取引開始がラクになるので「ミラートレード」はオススメです。
ミラートレードのデメリット
ミラートレードはメリットばかりではありません、デメリットも存在します。
- 資金管理が必要
- ポートフォリオが必要
- ストラテジーの分析を継続して行うことが必要
- 手数料がかかる場合がある
1、資金管理が必要
資金管理をおろそかにすると、どんな投資でも破産してしまいます。
したがって、ミラートレードも例外ではありません。
取引は自動で行われますが、取引枚数やポジション数などは、ご自身で設定する必要があります。
ストラテジーの過去の成績を確認して、無理のない設定をおこなって下さい。
2、ポートフォリオが必要
ポートフォリオ運用とは、複数のストラテジー(戦略)を使用して大きな変動を回避することです。
性質の異なる通貨ペアを選択するのが一般的です。
ミラートレードでは、システムトレードと裁量トレードの両方を稼働させるのも有効です。
3、ストラテジーの分析を継続して行うことが必要
たとえプロが開発したストラテジー(戦略)といえども、相場に合わなくなることはよくあることです。
したがって、現在の相場に適しているのか、月毎や年毎など期間を決めてチェックすることが必要です。
4、手数料がかかる場合がある
手数料は、無料の場合もありますが、業者によって手数料がかかります。以下のような場合があります。
- スプレッドが広くなる
- 利益の数%~数十%が手数料になる
- ストラテジー毎に違う
- 取引枚数に応じて手数料がかかる
ストラテジーによっては、手数料負けしてしまう場合もありますので、注意が必要です。
ミラートレード選びのポイント
「ミラートレード」を始めてみたいけど、『何を選んだらいいの?』と悩んでいると思います。
以下から、ミラートレードを選択するポイントを解説します。
- 勝率よりも利益をみる
- 通貨ペアの数をみる
- スプレッドや売買手数料をみる
- フォワードテストの結果をみる
- 長期的な目線でみる
勝率よりも利益をみる
ストラテジーは、勝率よりもどれだけ安定した利益を出しているかに注目して下さい。
なぜなら、勝率がどれほど高くても利益が残らなければ投資の意味がありません。
例えば、勝率90%のストラテジーがあるとします。10回トレードをおこなって9回が勝ち、1回が負けです。
「すごい!」と思われるかも知れません。しかし、その内訳が以下のようだったらどうでしょう?
- 1回目、10pipsの勝ち
- 2回目、10pipsの勝ち
- 3回目、10pipsの勝ち
- 4回目、10pipsの勝ち
- 5回目、10pipsの勝ち
- 6回目、10pipsの勝ち
- 7回目、10pipsの勝ち
- 8回目、10pipsの勝ち
- 9回目、10pipsの勝ち
- 10回目、100pipsの負け
☆結果>>>10pipsの負け
このように、勝率だけでみると1回の負けが大きい場合、結果的に利益が残りません。
では、逆に勝率10%のストラテジーはどうでしょう?
- 1回目、10pipsの負け
- 2回目、10pipsの負け
- 3回目、10pipsの負け
- 4回目、10pipsの負け
- 5回目、10pipsの負け
- 6回目、10pipsの負け
- 7回目、10pipsの負け
- 8回目、10pipsの負け
- 9回目、10pipsの負け
- 10回目、100pipsの勝ち
☆結果>>>10pipsの勝ち
今回は利益が残りました。良かったですね。
しかしちょっと待って下さい!10回中9回も負けるストラテジーは、精神的に不安ではありませんか?
「勝率が高い」から良い。「利益が出る」から良い。
ではなく両方のバランスが取れたストラテジーを選択しましょう。
通貨ペアの数をみる
ミラートレードが出来る通貨ペアの数も重要になります。理由としては以下があげられます。
- ポートフォリオの選択肢が多くなる
- マイナー通貨で利益を出しているストラテジーもある
1、ポートフォリオの選択肢が多くなる
極端な例ですが、ミラートレードが行えるストラテジーに、◯◯◯/JPYしかないとします。
”/”の右側の通貨が同じ場合、ほとんどが同じ動きをします。
タイミングが違う場合もありますが、上昇傾向であれば他の◯◯◯/JPYも上昇傾向になります。
よって、同じ性質のため、ポートフォリオに適していません。
このような理由から、通貨ペアの種類が多い方がポートフォリオを組みやすくなります。
2、マイナー通貨で利益を出しているストラテジーもある
FXには、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、日本円(JPY)のような取引量が多いメジャー通貨と呼ばれるもの。
そして、トルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)、メキシコペソ(MXN)のような取引量の少ないマイナー通貨と呼ばれるものもあります。
マイナー通貨は、取引量が少ないので、流動性が少なく、価格が大きく変動するリスクがあります。
ですが、このマイナー通貨を裁量で、利益を出しているストラテジーもあります。裁量の強みを活かしたトレードだと言えます。
ミラートレードに慣れてきたら、マイナー通貨のストラテジーもポートフォリオに加えるのもいいと思います。
スプレッドや売買手数料をみる
デメリットの項でも触れましたが、スプレッドや売買手数料には注意しましょう。
スプレッドや売買手数料は、業者やストラテジーにより違います。
少し極端な例で説明致します。
スプレッドが広がる場合
まずは、スプレッドが広がる場合をみてみましょう。
通常トレードの場合、スプレッドは「1.0pips」だとします。そして、ミラートレードは「10.0pips」に広がる業者があったとします。
超短期売買(スキャルピング)を例にします。
「USDJPYの取引で、2~3pipsの利益を取るストラテジー」があるとします。
2~3pipsの利益を取る超短期売買(スキャルピング)ですので、スプレッドが「10pips」に広がると、なかなか決済されないことが多くなると想定できます。
そればかりか、損切りが多くなることも想定されます。
売買手数料の場合
先ほどと同じ、USDJPYのストラテジーを使うとします。
「USDJPYの取引で、2~3pipsの利益を取るストラテジー」ですので、1,000通貨で取引した場合は200円~300円の利益が出ます。
しかし、1回の手数料が500円取られる業者(またはストラテジー)だとすると、手数料の方が高くなります。
このストラテジーの場合は最低でも、3,000通貨以上で取引をしないと利益になりません。
当然ですが、通貨数が上がると証拠金は多く必要になり、損失金額も多くなります。
あなたの証拠金に適したスプレッドと手数料を考慮して、業者やストラテジーを選択することが重要になります。
おすすめのミラートレードFX業者は?
ここからは、ミラートレードができる、おすすめの国内・海外業者を紹介します。
他にも自動売買ができる業者はありますが、グリッド(トラリピなど)と言われる手法だけで取引する業者は除いています。
国内のミラートレード業者
- トレイダーズ証券 [みんなのシストレ]
- セントラル短資 [ミラートレーダー]
トレイダーズ証券 [みんなのシストレ]
取引手数料>>>>>無料
スプレッド>>>>>変動(3.0~9.5pips)
最小注文可能数量>>1,000通貨
最低証拠金>>>>>5,000円程度
セントラル短資 [ミラートレーダー]
取引手数料>>>>>無料
スプレッド>>>>>変動(2.3~5.5pips)
最小注文可能数量>>5,000通貨
最低証拠金>>>>>20,000円程度
海外のミラートレード業者
- FBS [CopyTrade]
- GEM FOREX [FXミラートレード]
FBS [CopyTrade]
取引手数料>>>>>利益の5%
最大レバレッジ>>>3,000倍
最低証拠金>>>>>10,000円程度
GEM FOREX [FXミラートレード]
取引手数料>>>>>無料
最大レバレッジ>>>1,000倍
最低証拠金>>>>>50,000円
海外業者だけあって、レバレッジは高いです。
そして、どちらの業者もボーナスが充実しています。
FBSは常に100%の入金ボーナスがもらえますが、GEM FOREXは2週間に1度程度の割合で、抽選に当たった場合に入金ボーナスがもらえます。
FBSでは、口座開設から2週間以内で、1週間だけリスクフリーのお試し取引ができます。
GEMFOREXは、50,000円入金後にミラートレード口座を申し込むと、自動でミラートレード用デモ口座が開設されます。
デモ口座は多少の制限がありますが、ミラートレードの感覚をつかむことはできます。感覚をつかんでから、リアル取引をおすすめします。
ミラートレードって何? EA自動売買との違いなど徹底解説! まとめ
今回は、国内・海外の「ミラートレード」について解説いたしました。
「ミラートレード」は簡単に始められますが、簡単に利益が出るわけではありません。
リスクと利益を考えながら利用することが、とても重要です。
ここまで読んで頂いたあなたは、「ミラートレード」にきっと興味がわいてきたと思います。
「ミラートレード」を味方につけて、あなたの夢を一歩前進させましょう!