TradingView出来高移動平均線とは?使い方や見方から計算式を解説!

TradingViewには出来高移動平均線というインジケーターが搭載されています。

しかし、初めて聞く方にはこのインジケーターがどんなものか分からないはずです。

そこで今回は、TradingViewの出来高移動平均線とはどんなものかといった点を中心に解説していきます。

 

TradingView出来高移動平均線の概要

引用:TradingView

TradingViewで用いられる出来高移動平均線は、一言で言えば平均的な取引の回数を結んだ線グラフです。

指定した銘柄を一定期間の平均出来高の点で結んだデータを指します。

 

もともと出来高は一定期間の取引総額を指し、たくさんの取引があれば出来高は高くなり、逆に少なれば出来高も低くなります。

つまり取引の回数の履歴をどんどん線で結んでいくインジケーターが出来高移動平均線といえるでしょう。

このインジケーターから、どのタイミングで取引が活発だったかを計算することができます。

そのため、線グラフが急激に上昇すれば、それだけ取引量が増えているといえるでしょう。

 

具体的に言えば、米ドル日本円のペアで、取引量が増えればグラフが上昇し、減ればグラフが下降しますから、それを見ながら投資のタイミングをつかむことができます。

さらにこの数値を読み取ることによって価格の上昇トレンドを予想し、具体的な行動に移れるようになるでしょう。

 

注意点としては、TradingViewの設定によって、そのグラフが過敏になったり、鈍くなったりしてしまうことです。

TradingViewで設定期間を短くしすぎてしまうと、トレンドの反応が鋭くなり、ダマシと呼ばれる誤ったグラフを描出します。

 

例えば、設定で1時間単位の出来高移動平均線を設定すると、過敏にグラフが上昇し、取引してみたらトレンドではなかったというケースです。

この場合、ダマシは減りますが、出来高移動平均線の設定が不適切だったために、損失を引き起こすといったトラブルが起こってしまいます。

 

反対に設定時期を長期にしてしまうと、直前のトレンドに反応しなくなるため、機会損失を出すこともあります。

利益を上げられるチャンスをみすみす失ってしまうのは、かなり手痛い失敗といえるでしょう。

 

ただ、適切な設定期間にして、自分のトレードスタイルに合った出来高移動平均線に設定できれば、FXなどのトレードにおいて有効に働いてくれます。

特にTradingViewは、安定した動作の取引ツールなので、エラーなどが起こらず出来高移動平均線を描いてくれるので、かなり強力な武器となるはずです。

 

TradingView出来高移動平均線の計算式について

TradingViewに限らず出来高移動平均線は、簡単な計算式で求められ、次の計算式で表現できます。

「N本分の出来高移動平均線=過去N本の出来高合計÷N」

となりますが、これをかみ砕いていくと以下の式です。

 

「出来高移動平均線=対象期間におけるそれぞれの出来高の平均値の合計÷日数」

もともと出来高移動平均線は、各出来高の平均値を足して、それを線グラフにしたものです。

そのため、各出来高の平均値を出して足していき、日数設定であれば日数分でそれを割れば数字が出てくる仕組みです。

 

例えば、日足チャートを表示して5日分の移動平均を計算する場合は、24時間ごとの出来高をすべて足して日数分で割ることで平均値が出てきます。

 

これを計算式で表現すると次の式が当てはまります。

「(当日出来高+前日出来高+2日前出来高+3日前出来高+4日前出来高)÷5=5日出来高移動平均線」

算出された出来高移動平均を線で結んでいけば、出来高移動平均線が完成してインジケーターとして表示される仕組みです。

 

TradingViewでは、この計算を迅速に行い、正確に描出していきます。

計算式自体は、自分でもできるくらいシンプルなのですが、計算ミスや数値が大きいことで時間が多少かかります。

そのため、インジケーターで描出させた方が遥かに少ない負担でできるので、表示させるようにしましょう。

 

たったこれだけの計算で、相場の地合い、勢いをチェックできるため、古くから有名な指標として知られています。

ちなみにこれは、FX以外にも株価や資源ETF、仮想通貨など様々な投資で活用できるのが魅力です。

 

TradingView出来高移動平均線の見方について

TradingViewの出来高移動平均線の見方について、ここでは次のポイントを紹介し、それぞれ解説します。

  • 直近推移のトレンド予想
  • 売買サインの判定

出来高移動平均線を使った直近推移のトレンド予想

先ほど紹介して来たとおり、直近推移のトレンドが分かります。

 

上向きのグラフ:売買が活発

 

下向きのグラフ:取引に参加する人や使うお金が減っている

 

この傾向によって、上向きになると相場が上下に動く、トレンド相場の兆しになる可能性が高くなります。

一方、下向きになった場合は、取引が沈静化してレンジ相場になる可能性が高まるという見方です。

 

さらに特定の銘柄の盛り上がりを測り、価格変動に先駆けてトレンドを反映してくれるため、トレンドの予測がしやすくなります。

FXなどの取引において、出来高移動平均線のグラフの向きを見ることで投資家の市場への注目度が見えるようになります。

まずは、描出されていく出来高移動平均線の向きを見ることから始めてみましょう。

 

出来高移動平均線を使った売買サインの判定

TradingViewの出来高移動平均線では、売買サインの判定もできるようになります。

短期と中期の2本の出来高移動平均線を使うことによって、買いのポイント、売りのポイントの判断材料になるという仕組みです。

 

短期は25日、長期は50日の設定で表示させ、売買のポイントは大まかにまとめると次のようになります。

 

買いのポイント:中期線が長期線を下方から突き抜ける

 

売りのポイント:中期線が上から長期線を突き抜けて沈んでいく

 

買いのポイントは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜ける状態を指し、これを「ゴールデンクロス」と呼びます。

例えば、日本円ユーロといったクロス円の場合、ゴールデンクロスが発生したら、ユーロの買いサインと判断できるでしょう。

 

売りポイントは、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜ける状態で、これを「デッドクロス」と呼びます。

先ほどの日本円ユーロのペアで例えれば、デッドクロスが発生したらユーロを売るサインと判断できます。

 

また、短期移動平均線と長期移動平均線の幅を比較しても、買われすぎや売られすぎの判断をすることが可能です。

 

まとめると以下のようになります。

 

短期線が上にあり長期線が下にあって線の幅が広い:買われすぎ

短期線が下で長期線が上にあって線の幅が広い:売られ過ぎ

 

まず、買われすぎの状態になっているときは、価格が上がっていることを意味します。

日本円ユーロの例でいえば売りサインで、ユーロを売るサインです。

次に売られすぎの状態になっているときは、価格が下がる前兆です。

そのため、日本円ユーロであれば買いサインで、ユーロを買うサインといえます。

ゴールデンクロスやデッドクロスは新規売買で利用しやすく、買われすぎや売りられすぎのサインは反対売買で利用しやすいのが特徴です。

 

TradingViewの出来高移動平均線の使い方や機能について

TradingViewの出来高移動平均線の使い方や機能について解説していきましょう。

 

まず、使い方はインジケーターの選択、組み込み、表示といった3ステップで可能です。

最初にTradingViewの画面上部にある「インディケータ」をクリックします。

次にインディケータ(インジケーター)の画面が出てくるので、「テクニカル解析」から「組み込み」メニューを選択、右側から「移動平均線」を選択しましょう。

 

1本の場合は1回だけ、2本使いたい場合は2回クリックします。

 

するとクリック数の分だけチャートに組み込まれ、出来高移動平均線が表示されます。

ただし、TradingViewの契約ブランごとに表示数に上限がある点に注意しましょう。

 

ちなみに、たくさんあって分からない場合は、左上に「検索」フォームがあるので「移動平均線」と入力すれば、チャートに組み込まれて表示されます。

最後に追加が完了したら右上の閉じるを選択し、チャートに表示されて完了です。

 

チャートが表示されたら、先ほど紹介した見方に従って使うようにしましょう。

次に機能ですが、

  • 出来高移動平均線の期間
  • 出来高移動平均線以外の表示
  • オフセット
  • 線の色や太さ・線の種類の変更

といったものがチャート左上インジケータ名の右側にある[設定]ボタンをクリックすることで利用できます。

 

まず、期間は出来高移動平均線の期間を設定できる機能です。

整数で設定でき、例えば5と入力すれば5日分の出来高移動平均線が表示できます。

 

TradingViewでは移動平均線という形で出来高移動平均線が表示でき、ソースという項目で設定できます。

そのため、設定によってはclose(終値)やopen(始値)を結んだ移動平均線も表示できる機能もあるのです。

誤って「出来高」ではなく出来高加重移動平均線を意味する「出来高MA」の選択になっている場合もあるので、設定項目をチェックしましょう。

 

オフセット機能は、移動平均線を前後にシフトできるもので、傾向を自分好みに分析できます。

こちらも日数単位でずらせるためボックスから数字を加減したり、入力したりして設定しましょう。

TradingViewでは、線の色や太さ、線の種類を変更する機能もついています。

これは、設定画面からスタイルタブを選択する方法で設定可能です。

「カラー」で移動平均線の色を変更でき、フルカラーの選択から自在なカラー変更ができます。

「太さ」は見やすさやシステムの関係から4パターンの太さが選択でき、ボリュームを右に移動させると太くなっていきます。

線の種類はラインだけでなく円のようなラインで表示させることも可能です。

このように設定をすることで、見やすい出来高移動平均線が表示できます。

 

TradingView出来高移動平均線を使って勝てる人の特徴とは?

最後にTradingViewの出来高移動平均線を使って勝てる人の特徴を紹介していきましょう。

 

そのポイントは次の2つです。

  1. 2本の出来高移動平均線の性質の理解
  2. ゴールデンクロスやデッドクロスで速やかに反応

 

まず、特徴として出来高移動平均線の性質を理解していることが挙げられます。

短期に設定するほど、トレンドに敏感で現実の値動きに近づき、長期で設定することで市場の大まかな流れが分かります。

 

この特徴を理解していることが大前提です。

そして、短期にはダマシのリスクを最小限に抑えるため、短期でも25日程度の出来高移動平均線を使います。

 

次に2本の出来高移動平均線を使う場合は、25日と50日の2本を用いて分析する方が多い傾向です。

この2本の設定を利用することで、比較的安定したゴールデンクロスやデッドクロスを表示できるからです。

 

このクロスしたタイミングで、TradingViewの出来高平均線を使って勝っている人は、売買のアクションを行い勝っています。

特別なことをせず、基本に忠実な操作をすることで勝つことが多い傾向が見られます。

 

これによって出来高移動平均線が効率よく利用でき、そしてTradingViewにおいて確実な利益をもたらすことができるでしょう。

もちろん、これだけの体制をとっていてもダマシは少なからず発生します。

余裕を持ったトレードで勝負することをおすすめします。

 

TradingView出来高移動平均線まとめ

出来高移動平均線は、様々な投資の売買に使われた総額に対して、TradingViewで設定した一定期間の平均的な数値を線グラフで表示したものです。

出来高の平均を示したグラフによってトレンドの転換点が読み取れるようになるでしょう。

 

ただ、最初は先ほど紹介した勝てる人の特徴に則っていきましょう。

25日と50日という長めにとった2本の平均線を使いつつ、買いのサインであるゴールデンクロスや、売りサインのデッドクロスの瞬間を狙ってアクションを起こすのです。

こういったことを繰り返して、TradingViewで自分に合った設定の出来高移動平均線でトレードしていきましょう。

 

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