この記事では、FX自動売買システム『smash』について解説しています。
smashは、「20万円の証拠金で日給15,000円を自動で稼ぐ」というキャッチコピーのFX自動売買システムです。
smashは、本当に稼げるのか?副業にすることは可能なのか?入手方法から特徴・口コミに至るまで徹底調査しましたので最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- smashが稼げるのか知りたい方
- smashの特徴を知りたい方
- FX自動売買システムを探している方
- 副業を探している方
目次
smashとは?
引用—smashmain.com
smashとは、株式会社ライズから販売している、FX自動売買システム(EA)です。
完全招待制の販売なのですが、以前は、YouTubeで盛んに宣伝をしていた不思議な販売方法をとっています。
概要 | |
---|---|
販売元 | 株式会社ライズ |
販売方法 | 完全招待制 |
開発者 | 上原 真琴 |
商品 | FX自動売買システム(EA) |
取引通貨ペア | USD/JPY |
ロジック | 独自&監視AI搭載 |
トレードスタイル | 順張り&両建&ナンピンマーチン |
最大ポジション数 |
11ポジション |
指定証券会社 | XM |
必要証拠金 | 20万円以上 |
利益 | 1日 15,000円 |
価格 | 33万円 |
特定商取引法 | 記載あり |
その他 | ・LINEの登録を数件 ・運営元とヒアリング後、承諾が必要 |
smashの特徴
smashの特徴は以下の4点です。
- 上原真琴氏が開発
- 完全招待制
- 証拠金20万円で日給15,000円を稼ぐ
- 特定商取引法の記載情報不足
上原真琴氏が開発
開発者は、SMASH運営部 上原真琴 氏となっています。
「上原真琴」について調べましたが、情報が全く出てこないため架空の人物だと思われます。
理由は、実際に会った方や電話などで話した方の情報が見つからなかったためです。架空の人物との書き込みも多数見つかります。
完全招待制
smashは完全招待制となっており、関係者のコネクションなどないと利用できません。
以前、YouTubeで盛んに宣伝されていたこともあったようです。
自動売買システムの入手方法
- 広告などで「ランディングページ」を見つける
- ランディングページにメールアドレスを入力すると、LINEの友達登録画面が表示される
- 運営からの指示に従い数件のLINE友達登録
- 運営から電話が来て審査を受け、システム詳細や金額の説明を受ける
- 金額などに合意出来たら購入
LINE登録後に動画が送られてきますが、内容はsmashに関係なく投資の重要性などを伝えられます。
システム金額は33万円で、最低証拠金は20万円必要です。
調査したところ、運営から「5万円から運用できます」と伝えられ購入したが、結局20万円の証拠金がないと運用出来なかった。との口コミがありました。
④の運営からの電話は言葉巧みに購入を勧められますので、注意して冷静に判断して下さい。
以上のことからsmashの運用には、合計53万円の費用が必要になります。(システム料+証拠金=33万円+20万円)
証拠金20万円で日給15,000円を稼ぐ
ランディングページ(LP)を確認すると、「日給15,000円を稼ぐ」とあります。
しかし、利用開始の流れには「日給15,000円を目指して」と書いてあります。
「稼ぐ」と「目指して」では意味合いが違います。
最低証拠金は20万円となっていますが、これは「証拠金20万円で日給15,000円稼ぐ」のか又は、だた単に「証拠金は20万円から運用できます」なのか曖昧です。
20万円の証拠金で毎日15,000円を稼げている履歴などがあれば信憑性がありますが、履歴も公開していないため嘘の情報の可能性が高いです。
特定商取引法の記載情報不足
smashの特長ではありませんが、「特定商取引法」の情報はとても重要な部分です。
ネットを利用して販売する場合は「特定商取引法」の記載が必要になります。
これは、消費者トラブルを防止し消費者の利益を守るために法律で定められています。
smashには「特定商取引法」の記載はあります。しかし、あまりにも情報不足です。
引用—smashmain.com
画像の通り、情報がとても少なく記載されています。とても消費者のことを考えているとは思えません。
「特定商取引法」には下記の内容が記載されているのが一般的です。
- 商品名
- 販売事業者名
- 代表者名
- 所在地
- お問い合わせ先
- 販売価格
- 販売価格以外でお客様に発生する金銭
- 商品購入方法
- お支払方法
- お支払期限
- 返品・キャンセルについて
特に、「販売価格」「返品・キャンセルについて」が書かれていない為、金額や返品可能の有無が不明なのは不安です。
商品紹介ページのURLすら表示されていません。購入者のことを考えているとは全く思えません。
特定商取引法の内容がしっかりと記載されていないので、購入する価値はないと思います。
参考までに、ネットショップ大手のAmazonの特定商取引法は下記になります。比較してみて下さい。
Amazon特定商取引法
他には、株式会社なのに「Gmail」を使用している点や、住所が「レンタルオフィス」な点も気になります。
smashのバックテスト結果
smashのバックテスト結果は確認できませんでした。
バックテスト結果とは、自動売買システムの成績表です。
システムを採用するためのとても重要な判断材料になります。
バックテスト結果は、システムの履歴書や職務経歴書と例えてもいいです。
あなたが経営者だとして、履歴や、職務経歴が不明な者を安心して雇えますか? 普通はできないと思います。
実際に投資をすることは、経営していくことと同じです。購入するものがしっかり利益に結び付くのか判断が必要になります。
自動売買システムを導入すること自体も立派な投資です。
バックテスト結果が確認出来きないものを、購入することは絶対におすすめしません。
まして、開発者の上原真琴氏自身の経歴も不明ですので、尚更おすすめしません。
その一方、リアルの成績は公表されていたようで、現在は既に破産しているという情報を見つけました。
もし、「FXの自動売買に興味がある!けどもなるべく手間はかからない方がいい!」という方は、バックテスト結果やリアルの結果が公表されているコピートレードという選択肢もありますので、ぜひ検討してみて下さい。
smashの評判・口コミ
評判・口コミを調べてみました。利用者による声がネット上に見つかりませんでした。
そればかりか、危険性や注意を促す評判・口コミは、とても多く見つかります。
理由としては前述した、特定商取引法の記載情報不足なことや、バックテストデータを公開していないことが考えられます。
smashの注意点
smashの注意点としては、以下の3点があげられます。
smashだけでなく、他の自動売買システムにも当てはまりますので、検討するときは是非参考にして下さい。
- ナンピンマーチン
- VPSが必要
- 永遠に利益を出せる訳では無い
ナンピンマーチン
自動売買システムの多くがトレードスタイルに「ナンピンマーチン」を採用しています。
smashのトレードスタイルも流行の「ナンピンマーチン」になっている様子。
ナンピンマーチンは勝率が高く、利益率も高いのが特徴です。
その一方で、資金管理を怠るとあっという間に破産してしまいます。
「諸刃の剣」のようなトレードスタイルですので、注意が必要です。
下の記事を参考にして、「ナンピンマーチン」をしっかりと理解してから購入を検討して下さい。
VPSが必要
多くの自動売買システム(EA)は、専用のパソコン又はVPSが必要になります。相場が開いている日は、パソコン又はVPSを24時間稼働させる必要があります。
smashも24時間稼働させるためには、パソコン又はVPSが必要になります。
当然ですが、自宅でパソコンを稼働させた場合は電気代がかかります。
そして、外部契約するVPSの場合は、毎月使用料を支払う必要があります。
前述した、53万円(システム料+証拠金)の他に電気代又はVPS代が必要になります。
VPSについて詳しくは、下の記事を参考にして下さい。
永遠に利益を出せる訳では無い
自動売買システムは、過去相場のデータを元にして作られています。
現在~未来の相場は、過去相場に似ているだけで、100%同じではありません。
自動売買システムは、「過去相場では勝てた」というだけで、「今後も永遠に勝てる」わけではありません。
今月は勝てたとしても、来月から全く勝てなくなることが当たり前にあります。
対策としては、相場に合わせてシステムを調整する。
または別のシステムに切り替えたり、複数同時に利用することが必要になります。
詳しくは、下の記事を参考にして下さい。
smashのまとめ
結論「smash」の利用はオススメしません。
smashのようなバックテストの結果が公開されていない自動売買システムを使うのは非常に危険です。
自動売買の初心者だと、「高額な自動売買=いいシステム」と思ってしまいがちですがそんなことはありません。
自動売買を運用する際は、長期間のバックテスト結果や運用履歴を明確に公開しているものを使いましょう。
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