今回はFX自動売買(EA)は稼げないのか?
というテーマで記事を書きました。
世の中にはいろんな種類のFX自動売買システムがあります。
価格も無料のものから100万円以上するものまでさまざまです。
しかし、世の中には
「自動売買は稼げない!」
という意見と
「これを使えば稼げる!!」
という意見が飛び交っていてどちらを信じていいのかわからなくなってしまう方も多いはず。
そんなあなたのために実際に自動売買を運用しつつ開発などもしていて、数百種類の自動売買を検証してきた僕が、自動売買は稼げないのか?稼げない自動売買の特徴などを解説しましたので最後までご覧ください。
目次
FX自動売買は稼げないって本当?
FXの自動売買は稼げるのか?稼げないのか?
結論からお話すると
稼げる自動売買は全体の1割ほど
と考えていた方がいいです。
こんなことをお話すると
「月○○万円稼ぎました!」
「10万円が1年で100万に!?」
なんて広告は嘘なんですか?
という意見も聞こえてきそうですが、
あくまでもバックテストの結果であることが多く、実際にこの先運用してずっと安定して利益が出し続けることができるのは1割くらいと考えてください。
自動売買で稼ぎ続けるのは簡単なことではありません。
全体の9割の自動売買は損をします。
しかし、1割の自動売買はしっかりと増えているのです。
そのため自動売買で儲けたければ、その1割の勝てる自動売買を運用する必要があります。
そのためには他の負けている9割の自動売買の特徴を知り、避ける必要があるのです。
稼げないFX自動売買(EA)の特徴
勝てる自動売買を見つけるためには、まず稼げない自動売買の特徴を知る必要があります。
- 確かな実績がない
- マーチンナンピンを多用している
- 損切をしないハイリスクなトレードを行っている
- 1つのロジックしか入っていない
- 長期間でのフォワードテストの結果がない
1つ1つ解説をしていきますね。
確かな実績がない
まず損をする自動売買の特徴は確かな実績がないということです。
例えばよくある例としてあるのが
今週は自動売買でこのくらいプラスになりましたー!
とだけ書いてあり、MT4のスクショだけ載せているだけで全期間の成績などを見せていないものなどです。
MT4のスクショだけなら利益が出ている時だけスクショを撮って載せるだけなので、損をしている自動売買でもできます。
つまり、これだけの情報だと本当に利益が出ているのかどうかわからないのです。
もしかしたら、スクショの期間は利益が出ているがその前の期間は大きな損切にあっている可能性もあります。
これはバックテストの結果でも同じです。
バックテストは確かに大事ですが、バックテストの結果なんて正直いくらでもよく見せることができます。
だって過去5年間で10回溶けていたとしても、その10回部分を取引させないようにプログラムを組めばきれいな右肩上がりのグラフが出来上がります。
そのため
「これだけ実績画像を載せてくれているから大丈夫!」
「バックテストでいい結果が出ているから大丈夫!」
と考えるのは少々安易です。
バックテストや直近の実績も大事なのですが、もっと大事なのは
実際のフォワードテストでしっかりと利益が出ているかどうか?
が一番大切です。
フォワードテストとは実際に運用した実績になります。
バックテストではなくて運用した結果どれくらいの成績になっているのか?を記録したものがフォワードテストになります。
フォワードテストの結果は改ざんができないため、フォワードテストの結果を載せていない限り実績などはあまり信用しない方がいいでしょう。
マーチンナンピンを多用している
稼げない自動売買によくある特徴として、マーチンナンピンを多用している自動売買は損をしやすいです。
マーチンナンピンを多用することは短期的には利益を出しやすいですが、長期的にみるといつか大きな損切が続きドローダウンしやすいです。
例えば、3円の変動幅まで耐えられるナンピンマーチン型の自動売買も5円の変動があるとドローダウンしてしまいます。
2020年3月のコロナショックではドル円で10円程の値動きがありました。
こういった大きな値動きがある時にマーチンナンピン型の自動売買は大きな損失を出してしまうので注意です。
損切をしないハイリスクなトレードを行っている
損切をしない自動売買も稼げない自動売買の特徴の一つです。
いわゆる「コツコツドカン」といわれるものですね。
上のナンピンマーチン型とも被るのですが、細かく利確をして短期的には利益が出るのですが、1度の損切額が大きく損をしてしまうことが多いです。
損切をしなければ履歴もオールブルー(全部勝ち)になりますし見栄えがいいのと短期的に利益が出しやすいため、こういった自動売買は多いです。
しかし、損切をしない自動売買は必ずいつか大きな損切にあいます。
ですので損切をしないEAも注意しましょう。
しかし、損切をするかしないかもきちんとした実績を載せている自動売買でないと確認できないため、実績をちゃんと載せている自動売買を選ぶようにしてくださいね。
1つのロジックしか入っていない
自動売買は1つのシステムに1ロジックが入っているというのが一般的ですが、こちらも注意が必要です。
1つのロジックしか入っていないということは、相場にロジックが合わなくなったら損をしてしまいます。
相場は生き物のため常に移り変わります。
そのため今利益が出ていたとしても、そのロジックがいつか相場に合わなくなるかもしれないと考えておいた方がいいですね。
複数のロジックが入っている自動売買、または複数の自動売買に分散をして投資をしていくことが大切です。
儲かるFX自動売買(EA)の特徴
次に儲かる自動売買の特徴についても解説していきます。
- 長期間でのフォワードテストでの実績がある
- 資金管理をしっかりしていて適切な場所で損切りが入る
- 複数のロジックが入っている
- システムだけでなく裁量も入っている
長期間でのフォワードテストでの実績がある
まずは長期間でのフォワードテストの結果が出ている自動売買を選びましょう。
改ざんができないデータできちんと利益が出ている自動売買を使う。
これが一番大切なポイントです。
さらに選ぶ際は長期間きちんと利益が出ているものを選びましょう。
最低でも1年くらいはフォワードテストでの実績があるものの方がいいですね。
逆に2~3ヶ月のフォワードテストしかない場合は、様子見か小額から試してみるくらいで運用することをおすすめします。
資金管理をしっかりしていて適切な場所で損切りが入る
また資金管理をしっかりしていて、適切な場所で損切りをするのが勝てる自動売買の特徴です。
長期間利益を出し続けるには適切な資金管理で損切りをしっかりしつつ、優位性があるポイントで取引をしていくことが大事です。
そのため大きくLotを張って勝つときは大きく勝がドローダウンも激しい自動売買ではなくて、コツコツ損切をしながらも利益を出していく自動売買の方が長期的にみたら利益を出しやすいです。
複数のロジックが入っている
また1つのロジックだけではなくて複数のロジックが入っていてリスクが分散できる自動売買の方が儲かりやすいです。
自動売買で大切なのは資金を増やすことよりも、資金を守ることです。
そのため複数のロジックを入れて資金を分散させることが長期的に利益を出したければ重要になります。
システムだけでなく裁量も入っている
システムのみで取引をする自動売買よりも、人間の裁量が入っている方が利益は出しやすいです。
最近の自動売買は進化しているとは言え、ファンダメンタルズ的な部分や相場観などはやはり人間でないと難しいものがあります。
最近だと完全にシステムであるEAだけでなく、人間が裁量でエントリーをしたり、EAを管理してくれているコピートレードなどもあるため、そういった方が利益を出しやすいですね。
まとめ
FX自動売買は、確かに魅力的な投資ツールですが、実際に稼げるものは全体の1割程度しかありません。
でも、これは諦める理由にはなりません。むしろ、賢く選ぶチャンスだと考えましょう。
大切なのは、長期的な視点を持つこと。短期的な利益に惑わされず、しっかりとした実績と適切なリスク管理を持つ自動売買を選ぶことが鍵になります。
また、完全自動よりも、人間の判断を組み込んだシステムの方が、より柔軟に市場に対応できる可能性が高いです。
結局のところ、FX自動売買で成功するには、慎重さと賢明さが求められます。
この記事で紹介した特徴を参考に、自分に合った自動売買を見つけて、じっくりと取り組んでみてください。
一朝一夕には儲からないかもしれませんが、長い目で見れば、確実に成果を上げることができるはずです。
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