今回は逆張りの自動売買について記事を書きました。
EAを選ぶ際に「順張り」「逆張り」いろんな種類が合ってわからないという方もいるでしょう。
それぞれのメリットデメリットを知ったうえで運用する自動売買を選ぶのが重要です。
自動売買を迷っている方や、逆張りのEAについて詳しく知りたいという方はこの記事を最後までご覧ください。
目次
逆張りの自動売買(EA)とは?
逆張りのEAとは、その名の通り逆張りのロジックで売買をするEAになります。
FXの取引には大きく「順張り」「逆張り」の2種類があります。
順張りというのは別名トレンドフォローとも呼ばれており、トレンドが起こったときに流れに乗るようにエントリーをしていくことを言います。
写真のような形は「押し目買い」と呼ばれており、トレンド時の戻りや休憩地点を狙うロジックになります。
下降トレンドなら「戻り売り」と呼ばれています。
逆張りのEAとは、頂点と底を狙うロジックを狙うEAになります。
反対に逆張りとは、相場の底で買いを入れて天井で売りを入れる手法のことを言います。
代表的なのが写真のようなレンジ相場ができている時に天井と底で売買をしていく手法です。
動いている方向に逆らって反発を狙う手法が逆張りだと思ってください。
下ではさらに詳しく紹介していきます。
逆張りの自動売買(EA)の特徴について
逆張りの自動売買の特徴を解説していきます。
まずは特徴を知りメリットデメリットを知ったうえで取り組むのがおすすめです。
1回の利益が大きい
まず逆張りのEAは、相場の天井、底を狙うため1回の利益額が大きいです。
相場の天井で売って、底で買うのが理想的な売買だからです。
そのため成功すれば大きな利益を得ることが可能になります。
順張りはトレンドが出来た時にトレンドに乗ることになるため、利幅は逆張りよりも小さくなります。
そのため順張りよりも逆張りの方が利幅は大きくとれます。
種類が多い
逆張りのEAは種類が多いのも特徴的です。
なぜならオシレーター系のインジケーターを活用したものが多いためです。
オシレータ系はストキャスティクス、RSI、CCI、WPRなど他にもたくさんの種類があり、ロジックもたくさん存在します。
そのためEAの種類も豊富になります。
EAの種類が豊富なため、いろんな種類のロジックをバックテストをとり、利益率が高いものを使用することができます。
また相場によって合うロジック合わないロジックなども変わってきますので、種類が多いのはメリットだといえるでしょう。
ロジックがシンプル
逆張りのEAはロジックがシンプルな場合が多いです。
単純に相場が買われすぎていたら「売り」、売られすぎていたら「買い」というシンプルなロジックで表せるからです。
ロジックがシンプルな方がご自身で設定のカスタマイズもしやすいです。
順張りの場合はロジックが少し複雑である場合も多く、修正をしたい場合もなかなか自分で調節するのが難しかったりもします。
逆張りの場合はオシレーターの設定値を変えたり、買われすぎ売られすぎ水準を変えたりということもできるため設定などの見直しがいやすいのがメリットです。
ダマしに合いやすい
逆張りの自動売買ロジックで最も大切なのが、逆張りをした後反発せずにそのままトレンドに乗ってしまった場合どうするのか?
ということです。対策は2つあります。
・ナンピンをする
・損切をする
上記の2つのどちらかで対応することになるでしょう。
まずナンピンをして追っていくスタイルがあります。
例えば、相場が買われすぎ水準の時に売りを入れる逆張りロジックのEAがあったとしましょう。
売りエントリー後、強い買いが入って上昇トレンドになってしまった場合、ナンピンを入れて平均購入価格を調節するのがナンピンEAの特徴です。
逆張りナンピンEAの場合は勝率が高くなるのが特徴ですが、1度の損失が大きくなる傾向があります。
ナンピンしてもダメだった場合は損切りするのか、それとも戻ってくるのを待つのかどちらなのか必ず確認をするといいですね。
もう一つはトレンドに乗ったらすぐに損切をする方法です。
トレンドに乗ってしまった場合はすぐに損切をし、次のチャンスを待つという選択肢もあります。
こちらの方が安全な運用方法だといえるでしょう。
しかし、ナンピンせずに損切するスタイルの場合単発で高い勝率が必要になります。
勝率が良くないと、少しずつ資金が減ってしまいますので、注意しましょう。
逆張りの自動売買(EA)のロジックについて
逆張り自動売買のロジックについても解説していきましょう。
代表的なロジックを3つ紹介いたしますね。
ストキャスティクス
まずはストキャスティクスを使った逆張り手法になります。
ストキャスティクスは基本的に80以上で買われすぎ、20以下で売られすぎといわれています。
ストキャスティクスはメイン線とシグナル線の2本からなり、
メイン線がシグナル線を下から上に抜いたときに「ゴールデンクロス」といい買いサイン、
メイン線がシグナル線を上から下に抜いた場合「デットクロス」といい売りサイン
を指します。
逆張りのロジックとしてはかなり人気のロジックになりますね。
またロジック自体もシンプルなためストキャスティクスをメインロジックにしたEAは多数あります。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドを使用した逆張りロジックもとても有名です。
ボリンジャーバンドは標準偏差を元にしたバンドのことで
2σの中に95.4%
3σの中に99.7%
の確率でバンド内に収まるといわれています。(上の写真は3σ、期間20)
そのためバンドから価格が外に出た時に反発する確率が高いとされているのが特徴です。
レンジ相場では抜群に高い精度を持つロジックですが、トレンド相場では全く機能しないのが特徴です。
エンベロープ
ボリンジャーバンドに似たインジケーターのエンベロープもご紹介します。
エンベロープは移動平均線を上下にシフトしたものになります。
真ん中にある移動平均線と外側のエンベロープの形は同じなのが分かりますか?
ボリンジャーバンドに似ているのですが、幅が上下することなく一定なのがエンベロープの特徴です。
エンベロープの上下ラインタッチでの逆張りも効果的です。
こちらもレンジ相場で強く、トレンド相場では弱いロジックになりますので、トレンド時にどうするのかが課題となりそうです。
逆張りの自動売買(EA)の選び方について
逆張りEAの選び方を解説していきましょう。
ポイントがいくつかありますので、理解しておくとよいですね。
ナンピンなしで、高勝率のEAが最もいい
逆張りEAの場合ナンピンなしで高勝率、高リターンのEAがあれば理想的です。
リスクが小さくてリターンが大きいEAがあれば一番いいためです。
ですのでまずはナンピンなしで高勝率のEAが存在するかを探してみるとよいですね。
もしなければナンピン型でプラスになっているものを探すのがおすすめです。
ナンピンする場合はドローダウンや含み損を確認する
単ポジションで勝率がいいEAを探すのはとても大変です。
そのため、ナンピン型逆張りEAも検討するといいでしょう。
ナンピン型のEAを見るときに大切なポイントは「ドローダウン」と「含み損」です。
利益が出ていることは大前提なのですが、大きなドローダウンや含み損が過去にないか確認してから運用をするようにしましょう。
大きな含み損があった場合、その時以上の出来事が合った場合に耐えられなくなってしまいます。
そのため利益だけを見るのではなくて、ドローダウンや含み損のリスクなども確認するといいです。
長期間のフォワードテスト、バックテスト結果があるかどうか確認する
EAの結果を見るときは、長期間のバックテスト結果やフォワードテストの結果があるかどうかを見た方がいいです。
できればバックテストではなくてフォワードテストで長い期間(1年以上)の結果が出ているEAの方がいいです。
バックテストの場合は5年以上の結果が欲しいところです。
ただバックテストの結果と実際の結果は異なることもありますので、バックテストの結果しか載っていないEAの場合は少額からの運用をした方がいいでしょう。
逆張りの自動売買(EA)を使用する際の注意点
逆張りのEAを使用する際の注意点も解説していきます。
何よりも資金管理が大切です。
どんなにいいツールを使っても資金管理ができていなければお金は減ってしまいます。
そのため資金管理は徹底しましょう。
特に注意が必要なのはLot選定です。
必ず無理のない範囲でLot設定をするようにしてください。
EAの場合自身で、Lotも決めることができますので利益を求めてハイリスクハイリターンのLot選定にするならば、低リスク低リターンのEAのも分散投資をするなど工夫するといいでしょう。
また分散投資という考え方も重要です。
逆張りのEAと順張りのEAを分散して投資をするなど、1つのツールに依存するのではなくてリスク分散をする考え方も非常に大事ですよ。
逆張りの自動売買(EA)は勝てるのか?
逆張りEAは勝てるのか??
という質問に答えるとするならば
「いいツールを正しい使い方をすれば勝てる可能性は高い」
といえるでしょう。
皆さん理解の通り投資に100%はありません。
しかし期待値を追っていくことにより、投資によって資金を増やすことはできます。
あくまでも余剰資金の範囲内で、計画的な運用をするのをおすすめ致します。
常にEAの開発はたくさんのトレーダーやプログラマーが行っているため、アンテナを張っていいツールがあったら投資をしてみるのが大切ですね。
当サイトでも新しい自動売買や、運用のポイントなどを随時更新してまいりますので、こまめにチェックしてみてください。
まとめ
- 逆張りEAとは逆張りのロジックで取引をする自動売買ツールのこと
- 天底を狙うため一回の利益が大きい・ロジックがシンプル、種類が多いなどの特徴がある
- ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、エンベロープを使った逆張り手法が一般的
- ナンピンなしで高勝率のEAが理想だが、ナンピンありの場合はドローダウンや含み損を確認するとよい
- 逆張りEAを運用する場合は資金管理とリスク分散は意識した方がよい
逆張りのEAは種類が多く、シンプルでわかりやすいロジックのものが多いのが私は最大のメリットだと思っています。
どんなロジックで、どんな相場に強く、どんな相場に弱いのかEAの特徴を知っておくのは運用するにあたってとても大事なことです。
逆張りのEAは分析がしやすいため、初心者の方にもおすすめできるEAだといえるでしょう。
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