今回はパラボリックというテクニカル分析について解説していきます。
パラボリックは使用している方はあまり多くないかもしれませんが、相場の転換点を見るのにとても便利な分析方法です。
TradingViewではパラボリック系インジケーターが無料で使用することができますので、実際に私がチャートに入れてみて解説していきます。
- パラボリックとはどんな意味?
- パラボリックの計算式は??
- TradingViewのパラボリックの計算式は?
- 実際のパラボリックを活用した手法が知りたい!
などなど詳しく解説しておりますので最後までご覧ください。
目次
パラボリックとは?どんな意味?
パラボリックとは、J.Wワイルダー氏が考案したトレンドフォーロー型のテクニカル分析手法になります。
パラボリックは「放射線状の」という意味を持つ単語で、ストップ&リバースポイント(SAR)と呼ばれるラインを使い分析を行います。
写真を見るとわかるように、ローソク足の動きに続いてSARが動いています。
このSARとローソク足が交わったときに売買が行われる。それがパラボリックです。
パラボリックを使えば、相場の反転を素早くとらえることができるため、覚えておくと便利です!
パラボリックの計算式について
パラボリックの計算式についても説明していきます。
SAR=(EP−前日のSAR)×AF+前日のSAR
EP (極大値) : SARが買いシグナルを示している期間は、その期間の最高値。SARが売りシグナルを示している期間は、その期間の最安値。
AF (加速因子): (0.02≦AF≦0.20)になります。
毎足ごとに自分で計算するとなるとかなり大変なためインジケーターなどを使い、自動で計算をしてもらうのがおすすめですね。
TradingViewで使えるパラボリック・ストップ&リバース(PSAR)とは?
TradingViewには、パラボリックを自動で出すことができるインジケーターが存在します。
パラボリックをいちいち計算するのは大変なので、コンピューターに計算してもらった方が早いです。
TradingViewで使えるパラボリックはすべての時間足に対応しているためとても便利ですね。
さらに無料にて使うことができるためとてもおすすめです。
パラボリックを使用する最大のメリットは、相場の転換点を簡単に知ることができる点です。
ストップ&リバースラインラインと価格のクロスが反転のサインとなるため、相場の転換するタイミングを見逃すことがなくなるでしょう。
設定方法もシンプルですので、気になった方は実際のチャートに導入してみましょう。
パラボリック・ストップ&リバース(PSAR)の設定方法
パラボリック・ストップ&リバース(PSAR)の設定方法を説明していきます。
まずはメニュー画面の「インジケーター」より「SAR」と検索し一番上に出てくる「Parabolic SAR(パラボリック・ストップ&リバース)」をクリック。
そうするとパラボリックが出てきます。
パラメーター設定も説明していきますね。
- スタート→AFのスタート値(最小値)
- インクリメント→AFの一度に動く数値
- 最大値→AFの最大値
になります。
基本的にAFの値は0.02≦AF≦0.20と決まっているため、初期設定のままがよいでしょう。
パラボリック・ストップ&リバース(PSAR)の使い方について
パラボリック・ストップ&リバースの使い方の解説もしていきます。
- ストップ&リバースラインを価格が上から下に抜けたら売りサイン
- ストップ&リバースラインを価格が下から上に抜けたら買いサイン
というシンプルなサインになります。
ストップ&リバースラインと価格がクロスした時転換のサインだと言われています。
そのため転換狙いで売り買いを入れていくという感じです。
ただ細かい押し目戻し目でもストップ&リバースラインのクロスで反応してしまうこともあるため、全体の流れなどを見ながら反転するかの判断をした方がいいです。
レンジ相場よりも、トレンド相場時に機能しやすいためトレンド相場からレンジ相場に変わるタイミングを狙ってあげるとよいです。
例えばですが、パラボリックが3.4個の点しか出ていないのにクロスした時などはダマしになりやすいので注意しましょう!
パラボリック・ストップ&リバース(PSAR)でFX取引を攻略するには?
パラボリック・ストップ&リバースでFXを攻略する手法を紹介していきましょう。
SARの設定は初期設定のままでOKです。
まず大前提として大きなトレンドに乗ることが大事です。
チャートを縮小して全体の流れを確認しましょう。
例えば青枠の中でしたら下降の勢いが強いため、買いエントリーはせずに売りエントリーに絞るというイメージです。
この前提で、先ほど説明した
- ストップ&リバースラインを価格が上から下に抜けた時、売りエントリー
- ストップ&リバースラインを価格が下から上に抜けた時、買いエントリー
をしていく手法になります。
トレンドに乗ってエントリーしていくことで利益を大きく上げることができるためおすすめの手法になります。
この手法をベースに避けるべきポイントをいくつか説明していきますね。
急激な上げ下げがあってからの1波目のエントリーは控える
まず急激な上げ下げがあった時すぐのエントリーは控えましょう。
なぜかというと、急激な上げ下げがあった後の相場は不安定なことが多く、テクニカル分析が効かないことが多いです。
そのため急激な上げ下げがあった後、すぐは少し様子を見てからエントリーするのを心がけた方がよいですね。
例えば赤枠のレンジブレイクをして、一気に落ちてすぐのエントリーは避けた方がいいでしょう。
相場が不安定なことが多いため、強い買いが入り、強い戻りが入る可能性もあります。
重要経済指標の前後は控える
これもFXでは当たり前なのですが、重要経済指標があるときは無理に狙わないようにしましょう。
テクニカル的要素ではなくて、ファンダメンタルズ的要素が強くなってしまうためギャンブル要素が強くなってしまいます。
また相場が急激に動くため、損失も大きくなってしまうことが多いです。
そのため、雇用統計や各国主要人物の発言があるときの前後はエントリーを狙わないようにしましょう。
またもしもポジションを持っている場合は、利確損切ポイントをしっかりと定めておいたほうがいいですね。
レジスタンスサポートラインでの反発で精度アップ
さらにレジスタンスラインサポートラインで反発し、ストップ&リバースラインのクロスがあった場合の期待値は高いですね。
ですので、日ごろから反発されている価格にラインを引く癖は付けるといいでしょう。
このように何度か反発されているラインでは、抵抗線になりトレンド転換されることがよくあります。
そのため、レジスタンス・サポートラインを引き根拠にプラスさせるとエントリー精度はアップすること間違いなしです。
まとめると、トレンドの流れに乗って、ストップ&リバースラインと価格のクロスでエントリーし、勝率をアップさせるには急騰急落時のエントリーは避ける。
重要経済指標があるときは避ける。
レジスタンスサポートラインをエントリー根拠にプラスすることですね。
ぜひ試してみてください。
TradingViewのパラボリック系インジケーターを使いたいと思ったら?
TradingViewのパラボリック系インジケーターは、設定方法が簡単でとても便利ですね。
設定方法が簡単なのも魅力なのですが、TradingViewの最大の魅力はチャートの見やすさだと思っています。
チャートが見やすいと相場分析がしやすいですし、直感的な操作でラインを引くことできたり、インジケーターもたくさんの種類のを入れてみて分析することができます。
相場分析を徹底的にやりたいという方にとてもおすすめのチャートツールになりますね。
またパラボリック系のインジケーターも多数ありますので、ぜひご自身でも使ってみていただきたいと思っております。
無料登録をすることでほぼすべての機能が使えるようになります。
簡単な手順も説明していきます。
まずはメニュー画面を開きhomeをクリックします。
英語になってしまっているため、画像部分「EN」をクリックし、日本語にします。
無料登録はこちらからすることができます。
詳しいことはこちらの記事をご覧ください^^
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