今回はRVIというインジケーターについて解説をしていきます。
MT4標準で入っているインジケーターですが、使用したことがないという方は多いと思います。
しかし、使い方によっては非常に優秀なインジケーターですので、今回はRVIインジケーターの意味や、手法について解説していきますので最後までご覧ください。
目次
Relative Volatility Index(RVI)インジケーターとは?
RVIとはRelative Volatility Indexの略で、相対的ボラティリティ指標という意味です。
RSIを応用した計算式になっているのが特徴ですね。
RSIは価格がどのくらい値上がりしたか、値下がりしたかを買われすぎ売られすぎを表した計算式であるのに対して、RVIは相場のボラティリティが大きくなっているのか、小さくなっているのかを判断する指標になります。
FXをする上で相場のボラティリティを把握しておくことは非常に大事です。
ボラティリティが小さい相場よりも大きな相場の方が利益を大きくとることができるためです。
例えば、上下幅が20Pipsのレンジと上下幅が300Pipsの上昇トレンドならばどっちが利益を大きく出せると思いますか?
値動きが大きな相場の方が利益を出せますよね?
値動きが小さい相場でもロットを上げて取引したりする方法もありますが、基本的にはボラティリティは高い方がいいです。
値動きの小さいところで勝負してしまうと、スプレッドなどの観点から不利になってしまいます。
lot数などを決める際にもボラティリティを意識するのはとても大事です。
その変動幅を意識することでFXでも利益を出しやすくなります。
Relative Volatility Index(RVI)インジケーターの特徴について
RVIの特徴についても解説していきましょう。
RVIラインとシグナルラインの2つからなる
RVIはメイン線とシグナル線の2つからなるのが特徴です。
シグナル線とは、簡単に言うとRVIの移動平均線のことを言います。
そのため動きとしてはストキャスティクスやMACDなどに似ていますね。
ただRVIはボラティリティを考慮したインジケーターであることが特徴です。
0ラインに近ければボラティリティは小さく、0ラインから離れるほどボラティリティが大きいという見方ができますね。
2つの線からなるインジケーターのためゴールデンクロスデットクロスなどの見方もできます。
この部分に関しては売買手法のところで詳しく解説していきますね。
オシレーター系インジケーターのため明確なサインがある
RVIはオシレーター系インジケーターになりますので、明確な売買サインがあるのが特徴です。
例えば、0ライン抜けだったり、ゴールデンクロスデットクロスだったりとわかりやすい売買サインがあります。
インジケーターなしで売買するのもいいのですが、RVIなどのオシレーター系インジケーターを活用することで、エントリータイミングに迷わずに済みます。
なんとなく相場の方向性はわかっていても、どこでエントリーしていいかわからないと悩む方は多いかと思います。
しかし、RVIを活用することでエントリータイミングで迷わなくて済みますね。
Relative Volatility Index(RVI)インジケーターの見方や設定方法について
RVIの設定方法についても解説していきましょう。
RVIはMT4標準で入っているインジケーターです。挿入→インジケーター→Relative Volatility Indexをクリックしましょう。
期間→RVIの期間を設定できます。10が一般的です。
RVIスタイル→RVIメイン線の太さ、実線か破線かなどを設定できます。
シグナルラインスタイル→シグナルラインの太さ、実線か破線かなどを設定できます。
上限下限は特に設定しないで大丈夫です。
初期設定だとグリーンがメイン線、赤がシグナル線になります。
基本的な見方としては、
RVIが0の近くで推移している→レンジ・ボラティリティが小さい
RVIの数値が大きい→買いの勢いが強い
RVIの数値が小さい(マイナス)→売りの勢いが強い
といったイメージです。とってもシンプルですね。
またシグナル線はRVIの4日移動平均線になります。
そのためメイン線についてくるような動きをします。
高値圏でメイン線がシグナル線を上から下にクロスすることをデットクロス
安値圏でメイン線がシグナル線を下から上にクロスすることをゴールデンクロスといいます。
どちらも相場が反転するサインとして使われるため覚えておくといいですね。
Relative Volatility Index(RVI)インジケーターを活用したFX手法とは?
RVIを活用したFX手法も解説していきましょう。
0ラインブレイクでのエントリー
これはRVIを活用した順張りエントリー手法になります。
RVIが0ラインを下から上に抜いたときに買いエントリー
RVIが0ラインを上から下に抜いたときに売りエントリー
というシンプルな手法になります。
損切の目安は再度0ラインに戻った時がいいですね。
順張りなので上手くいけば大きなトレンドを取れる可能性もあるためおすすめです。
ゴールデンクロス・デッドクロスを狙った手法
RVIのゴールデンクロス、デッドクロスを狙った手法もおすすめです。
RVIが0以上かつシグナル線を上から下に抜けた時に売り
RVIが0以下かつシグナル線を下から上に抜けた時に買い
といったシンプルな手法です。
ただこの手法はダマしが非常に多いです。
ゴールデンクロスデットクロスは高値圏安値圏でのみ効果を発揮するものだからです。
そのためそれ以外の場面ではあまりうまく機能しません。
そこで他のインジケーターを活用してエントリーするのをおすすめします。
おすすめなのがRSIを活用する方法です。
RSIが70以上かつRVIがデットクロス→売りエントリー
RSIが30以下かつRVIがゴールデンクロス→買いエントリー
とすることでエントリーポイントは減り、ダマしも少なくなります。
あんなに多かったエントリーポイントはこんなに少なくなりました。
RVIのクロスは高値圏安値圏で見るのが基本です。
高値圏安値圏を見極めるのに、相場の買われすぎ売られすぎを見るRSIが有効に働くのです。
RVIを活用してFXをすることでエントリーポイントが明確になり、順張り逆張りどちらにも対応できるインジケーターになりますのでぜひ活用してみてください。
まとめ
- RVIとはRelative Volatility Indexの略で、相対的ボラティリティ指標という意味
- メイン線とシグナル線の2つからなり、オシレーター系インジケーターのため明確な売買サインがあるのが特徴
- 期間は10が一般的、シグナル線はRVIの4日移動平均線
- RVIの0ライン抜けで順張り、ゴールデンクロス、デットクロスで逆張りをする手法が活用できる
RVIは相場のボラティリティを見るインジケーターですが、順張り逆張りどちらでも活用できる便利なインジケーターです。
ただRVIだけ見てエントリーをするのはおすすめしません。
RVIのようなオシレーター系インジケーターが活きるのは環境認識がきちんとできているのが前提です。
相場をきちんと分析したうえでエントリータイミングを見るためにRVIを活用すればFXで利益を出すことが可能です。
またRSIやストキャスティクスなどの他のオシレーター系インジケーターとも相性がいいためでぜひご活用ください。
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