MT5で動くEAを自動生成することができる
「MQL5ウィザード」
について記事を書きました。
MT5専用のEAを作りたい!けどプログラムの知識が何もない・・
そんな方はこの記事を読みMQL5ウィザードを使ってみてください。
MQL5ウィザードの基本的な使い方やEAの作成方法を徹底解説しましたので最後までご覧ください。
目次
MT5のEAを自動生成できるMQL5ウィザードとは?
MT5にはプログラミングなしでEAを作成する機能があります。
MetaEditorにMQL5ウィザードという機能があり20種類の売買ロジックが最初に組み込まれていて好きなものを組み合わせることでEAをプログラミングなしで自動生成することが可能です。
EAを作成する際、プログラミングを書く時間や勉強をする時間にかなり時間がかかってしますがMQL5ウィザードを使えばプログラムする時間を簡略化することができると公式では謳っています。
これはMT4にはなくMT5から加わった機能のため知らない方も多いかもしれませんがプログラムなしでEAが作成できるのはとても魅力的ですね。
MT5のEAを自動生成できるMQL5ウィザードの特徴
MQL5ウィザードの特徴
- プログラミングなしでEAが作成できる
- 20種類の売買シグナルから好きなものを組み合わせることが可能
- トレーリングストップ・資金管理なども設定が可能
プログラミングなしでEAが作成できる
MQL5ウィザードを使えばEAをプログラミングなしで自動生成することができます。
売買ロジック・トレーリングストップ・資金管理の設定をするだけでMQL5が勝手にEAをプログラミングしてくれます。
細かい設定などはできないですが、簡単なEAを作ってみたいという方にはとても嬉しいですね。
また作成したEAをバックテストしたり、実際に稼働させることなども可能です。
20種類の売買シグナルから好きなものを組み合わせることが可能
MQL5ウィザードではあらかじめ20種類のインジケーターを使った売買ロジックが組み込まれておりそれを組み合わせることでEAを作成することができます。
- AC オシレーター( Accelerator Oscillator )指標
- 適応型移動平均( Adaptive Moving Average )指標
- オーサムオシレーター( Awesome Oscillator )指標
- ベアパワー( Bears Power )オシレーター指標
- ブルパワー( Bulls Power )オシレーター指標
- CCI( Commodity Channel Index)指標
- デマーカー( DeMarker )オシレーター指標
- 2 重指数移動平均( Double Exponential Moving Average )指標
- エンベロープ( Envelopes )指標
- フラクタル適応型移動平均( Fractal Adaptive Moving Average )指標
- 日中時間フィルタのシグナル
- MACD オシレーターのシグナル
- 移動平均( Moving Average )指標
- パラボリック SAR( Parabolic SAR ) 指標
- 相対力指数( Relative Strength Index )オシレーター
- 相対力指数( Relative Vigor Index )オシレーター
- ストキャスティックス( Stochastic )のシグナル
- 3 重指数平均( Triple Exponential Average )オシレーター
- 3 重指数移動平均( Triple Exponential Moving Average )指標
- ウィリアムパーセントレンジ( Williams Percent Range )オシレーター
この中から好きなものを選び組み合わせることでEAを自動生成することができます。
なお、各インジケーターの売買シグナルはMQL5公式より確認が可能です。
ただ売買シグナルはMQL5が独自に組み込んでおりロジック自体を変更させることは難しい様子です。
例えばCCIの売買シグナルは3種類あります。
買いシグナル売りシグナルともに3種類あり、この中のどれかのパターンが満たしたりした場合に買い注文が入る仕組みとなっています。
なおこの中の1つの売買シグナルのみを使いたい場合などはMQL5に最初から組み込まれているコードを変更する必要があるため、難易度が上がります。
ただMQL5ウィザード公式に売りシグナル買いシグナルが重なってしまったときなどはどうするのかなどの細かい定義が書いていないのが懸念点です。
どのインジケーターを使っているか、どんなロジックが入っているかなんとなくはわかるが、細かい部分はわからないといったイメージです。
そのためMQL5ウィザードは完全オリジナルのEAを作りたい場合は向きません。
トレーリングストップ・資金管理なども設定が可能
MQL5ウィザードではトレーリングストップや資金管理なども設定が可能です。
例えばストップレベルでのトレールやパラボリックを使った方法など、資金管理も固定ロットや、リスク許容度から設定するなど売買ロジック以外の部分の設定も可能です。
これらの機能を実際にプログラミングで実装しようとすると面倒なのでそれらを自動生成してくれるのはありがたいですね。
MQL5ウィザードでEAの自動生成をする方法を解説!
MQL5ウィザードでEAの自動生成方法する方法を解説していきます。
まずはメタエディターを開き「新規作成」をクリック。
その後「エキスパートアドバイザー(自動生成)」を選択し、「次へ」をクリック。
次に「EA名」「著作者」「リンク」を設定して「次へ」をクリック。
次に使用するインジケーター・売買シグナルを設定します。
「追加」をクリックし、インジケーターを選択して、インジケーターのパラメーターの初期値を設定します。
決まったら「OK」をクリックします。
使用するロジックがすべて決まったら「次へ」をクリック。
トレーリングストップの設定をします。
以下から好きな設定を選びます。
- CTrailingNone:トレーリングストップは使用されません。
- CTrailingFixedPips:固定ストップレベルに基づくトレーリングストップ
- CTrailingMA:MAに基づくトレーリングストップ
- CTrailingPSAR:パラボリックに基づくトレーリングストップ
トレーリングストップを使用する場合はパラメーターが出るため初期値を入力してください。
ただテスト時にパラメーター変更もできるので数値は適当でもOKです。
決まったら「次へ」をクリック。
次は資金管理の設定です。
MQL5であらかじめ5つの資金管理方法が決められているため好きなものを選択します。
- CMoneyFixedLot:固定Lotでの取引
- CMoneyFixedMargin:固定マージンでの取引
- CMoneyFixedRisk :固定リスクでの取引
- CMoneyNone:最低許容トレードボリュームでの取引
- CMoneySizeOptimized :最適化されたトレードボリュームでの取引
決まったら「完了」をクリック。
完了を押すとEAが自動生成されます。
まだこれだけでは使えないため「コンパイル」を押します。
これでEAがMT5で使えるようになります。
早速テスターで半年分テストしてみました。
・・・きれいな右肩下がり(笑)
EAを作る際最初は右肩下がりになるのは当たり前なので仕方がありませんね。
ただ細かいロジック部分の変更ができないためパラメーターを変えたりして優位性のあるものに仕上げていくしか方法はなさそうです。
ただ自分でEAを作ってバックテストをとってみるという一連の流れができるため興味がある方はMQL5ウィザードを触ってみることをおすすめします。
MQL5ウィザードでEAの自動生成する際の問題や注意点とは?
MQL5ウィザードの問題点
- MQL5公式にて詳しい売買ロジックが明確になっていない
- 完全オリジナルのEAは作れない
MQL5公式にて詳しい売買ロジックが明確になっていない
MQLウィザードの問題点は公式で詳しい売買ロジックが明確になっていない点です。
どんな売買ロジックか大体は書いてあるのですが完全に明確になっていないのがデメリットです。
例えば3つの売買シグナルがあったらその中のどれかを選べるなどの機能があればいいのですが現状できないため今後のアップデートに期待といった感じですね。
完全オリジナルのEAは作れない
MQLウィザードではあらかじめ売買シグナルが決まっていてその中から組み合わせるというシステムのため完全オリジナルのEAは作れません。
そのため自分のロジックをEA化したいといった方にはあまり向きません。
自分のロジックをEA化したいという方はプログラミングを覚えて自分でEAを開発することをおすすめします。
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この記事ではMQL5ウィザードを作ったEAの作り方を解説しました。
プログラミングなしでEAが作れる機能ではありますが、完全オリジナルのEAを作ることはMQL5ウィザードではできません。
オリジナルのロジックをEA化したいという方はプログラミングを覚えて自分でEAを開発することをおすすめします。
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